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akiraaniの日記: MMD作品鑑賞の基本:MMDでできること、できないこと

日記 by akiraani

MikuMikuDance(以下MMD)を使った動画を見るにあたっていろいろポイントになるところをつらつらと。
より深く楽しむ上で重要になるのが、MMDで何ができるのかを理解した上で見ることでしょうね。知らなきゃ楽しめないかというと決してそんなことはないですが、ルールを知らないままスポーツ観戦しても楽しさ半減なのと同じことです。

というわけで、まずはMMD作品を構成する要素についてざっと分類していきます。

・MMD作品を構成する要素
1.動きそのもの:モーション
 モデルのポーズや動きに関するデータがモーションです。モーションデータはモデルとは別に存在していて、他のモデルでも使用することができます。体や手足の動き、位置、表情変化がモーションに起こすことができます。MMD作品においてもっとも大切な要素といってよいかと思います。
 一概にモーションといっても、すでにある動きをトレースしたもの、ゼロから作り上げたもの、Kinectを使ってキャプチャしたものなどがあります。また、多数のキャラクターに同期させたモーションを作成したりといった補助ツールも存在します。
 似たような形状のモデルであれば他のモデルにもモーションを流用することができますので、人気のあるダンスモーションなんかはモデルやステージをとっかえひっかえして多数のバリエーションがあったりします。ただ、モーションが同じでも、モデル、背景、カメラワークなどでまったく違った作品になることも多々ありますが。

2.ビジュアル素材:モデル・アクセサリ・舞台
 MMDのソフト本体にも標準で同梱されていますが、それとは別に非常に多くのユーザーモデルが公開されています。モデル製作者がフリーで公開してるものがほとんどですが、中には雑誌の付録でついているモデル、3Dカスタム少女と呼ばれるソフトウェアで作成したモデルをコンバートしたものなどもあります。
 また、人型のモデルに限らず、動物、メカ(ロボットや乗り物)、小道具、舞台セットや箱庭マップにもユーザー作成のものが多数存在します。
 作成者が作品のために作ったデータを公開していることもあれば、他の人に使ってもらうために作ってフリーで公開しているものもあります。このモデル素材の豊富さもMMDの大きな魅力の一つです。

3.演出:カメラワーク・エフェクト
 MMDはカメラワークによって動画の視点を自由に動かすことができます。固定視点だと味気ない映像でも、カメラワークをちょっと工夫してやれば一気に華やかなPVに様変わりする場合もあり、作品を構成する演出要素としてかなり重要です。
 また、モデルや背景の色調を変えたり、特殊効果をいれたりといった追加の映像処理も重要になってきています。MMDで利用可能なのは、MME(MikuMikuEffects)と呼ばれるプラグインで使用するエフェクトスクリプトです。自由度はかなり高く、特撮CGのような特殊効果を出すものから、モデルの色調や質感を変えたりするもの、中にはカメラワークを変えたりするものもあります。

・MMD以外の構成要素

1.サウンド
 MMDはもともとVOCALOID楽曲でダンスPVを作成するために開発されたソフトウェアですので、音声に関しては加工も生成もできません。
 トレス作品や既存VOCALOID楽曲PVの場合は元ネタの音声データがそのまま使用されることが多いです。音声も自作する場合はVOCALOID以外にもフリーソフトのUTAUや、テキストトークソフトなどが良く利用されます。中にはしゃべっている声を無理やりぶつ切りにして再合成した人力VOCALOIDなどの職人技もあります。

2.映像加工・エンコード
 MMDで出力された映像を映像加工ソフトで編集したり、字幕をつけたり、エンコーダで高画質かつニコニコ動画へのアップロード時に再エンコードされないフォーマットに変換することも作品のできばえを大きく左右します。特に映像加工についてはニコマスなんかのニコ動における先行分野で蓄積されたノウハウが多いです。
 MMEが開発されるまではエフェクトもすべて後から行われていました。今でもニコマス的な派手な演出のダンスPVではあとからの映像加工によるエフェクトが多用されています。

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