minato_nakazawaの日記: 自分が書いたR関係のテキストについての現況整理 1
日記 by
minato_nakazawa
これまで複数のR関係のテキストを書いてきたので,狙いや違いについて整理しておく。いずれについてもコメント歓迎。
- 『Rによる統計解析の基礎』ピアソン・エデュケーション,2003年10月刊。Rのというよりも統計学の入門書として書いたけれども,大数の法則のシミュレーションや基本的な統計解析をRを使って実行する方法を例示した。出版社の方針変更により第8刷で絶版になったので,そのバージョンのpdfを公開中。
- 『Rによる保健医療データ解析演習』ピアソン・エデュケーション,2007年12月刊。群馬大学医学科の学生を対象にした医学統計解析の演習のために,医学・保健学分野の例題に特化して,実際にRでコードを書いてデータ解析を進める方法を説明した。各章に演習問題がついており,巻末にその解答例もついている。この本も出版社の方針変更により絶版になったので,その時点でわかっていたタイポを修正し,URLも2014年のものに修正したバージョンのpdfを公開中。
- 『保健・医療研究の進め方入門:RとEZRを用いて』神戸大学大学院保健学研究科博士前期課程(修士課程)の講義「エビデンスベーストヘルスケア特講」のテキストとして書き,現在も更新中。統計理論や数式やRのコードについては極力触れず,メニューからRの機能を使えるEZRを使った操作を中心に解説し,研究計画の立て方や出力結果の読み方や表の作り方についても説明している。pdfで公開中。
- 『医療保健統計学・疫学特講II』テキスト。神戸大学大学院保健学研究科博士後期課程の講義テキストとして書き,現在も更新中。EZRではカバーしにくい多変量解析として,主成分分析,因子分析,構造方程式モデリング,非線形回帰とマルチレベルモデルについて理屈もある程度説明し,具体例に対してRのコードを提示した。予備知識としてRのオブジェクト,データの前処理,作図についてもまとめた。奥村さんの美文書第6版を読みながら相互参照と索引の付け方を改善したので,pdf内で相互参照が可能になっている(途中だが)。
- 『Rで学ぶ人口分析』2014年末に集中して書き,進捗率30%くらいまで進めたところで止まっているが,完成すればたぶん多くの人の役に立つ人口分析のテキストになるはず。pdfで公開中。
8月13日更新 (スコア:0)
3.のエビデンスベーストヘルスケア特講Iのテキストに相互参照と索引を付けたもの(途中)をアップロード [sip21c.org]しました。