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日記

yasuokaの日記: 谷村は「タニムラ」か「ヤムラ」か 2

日記 by yasuoka

『タイプライターに魅せられた男たち』で、「みちのくの電信王」谷村貞治の連載をスタートした。ただ、この谷村貞治という人物、かなりナゾが多い。そもそも、姓は「タニムラ」なのか「ヤムラ」なのか。自伝『この道ひとすじに』(大和書房、1966年9月)p.21によれば、こういう話らしい。

私の家名は谷村姓をタニムラと呼んで、今も家系に繫がる一統がいて、皆タニムラを名乗っており、現に私も徴兵検査まではタニムラで、検査責任者の葛さん―今も九十何才の長寿を保っておられるが、この方がピンと刎ねた八字ヒゲをひねって一条の訓示を垂れてから、さて点呼に移って「タニムラ・テンズ(谷村貞治)居るかっ」と呼ぶ。私は一歩前進し直立不動の姿勢で「はいっ」とかすり声を張りあげた。どういうものか、それを今もありありと記憶しています。
然しどうやら一人前の仕事が出来るようになって私は考えました。谷村と書いてタニムラともヤムラとも読めるのなら、三つの発音で済むヤムラの方が舌ももつれず便利だ。長い将来から見て仕事の上にも大きなプラスになる…そう考えて私は姓の読み方の簡素化を断行しました。「ヤムラです。宜しく」と言うように。

当時も今も、戸籍には読み仮名がない(ことになっている)ので、まあ、こういうことも可能だったのだろうが、それにしてもヤヤコシイ。とりあえず連載各回のURLは、「yamura」にしておこうと思う。

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  • 堀田と書いて「ホッタ」です。
    同字で「ホリタ」もあります。

    うちの父の出身集落では、「ホッタ」が本家宗家で「ホリタ」は血縁のない分家となっていますが、今では双方とも「ホッタ」と読んでいます。
    ちなみに伯父(今はいとこか)の家が宗家になります。
    姓名関係の本を読むと、「ホリタ」が先で訛る「ホッタ」の方が後世のよび方と説明されていたこともあります。遥か先祖は「堀田」ではなかったそうなので(紀姓または八坂姓)、その本の記述もありなんと思います。

    なので、「ホッタ」さんと呼ばれて他にいなければ自分であると判断しますし、他の方がいる場合は名まで聞かないと分からないこともありますが、そうそう多い名字でないので助かっています。
    (名古屋などでは「ホリタ」さんと呼ばれること多いですし)

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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