yasuokaの日記： 個人番号カードの電子証明書の有効期間

個人番号カード(マイナンバーカード)に搭載される予定の電子証明書の有効期間は、3年のままなのか5年に延長されるのか、という御質問をいただいた。正直なところ、それは総務省に聞いてほしいのだが、まあちょっと現状を整理しておこう。

現在、住民基本台帳カードに搭載されている電子証明書の有効期間は3年である。「電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律」の第5条にも、はっきりそう定められている。

第五条　電子証明書の有効期間は、当該電子証明書の発行の日から起算して三年とする。

で、住民基本台帳カードが廃止されて、個人番号カードの配布が開始されると同時に、「電子署名に係る地方公共団体の認証業務に関する法律」は「電子署名等に係る地方公共団体情報システム機構の認証業務に関する法律」へと変わって、当該条文も以下のように改正される。

第五条　署名用電子証明書の有効期間は、総務省令で定める。
第二十四条　利用者証明用電子証明書の有効期間は、総務省令で定める。

電子証明書が「署名用」と「利用者証明用」に分かれるので、ヤヤコシイ限りなのだが、結局どちらにしろ、法律には有効期間が書かれてなくて、総務省令に書かれることになるわけだ。ならば、対応する総務省令「電子署名等に係る地方公共団体情報システム機構の認証業務に関する法律施行規則」(仮称)を見ればいいわけだが、この総務省令がいつまでたっても出てこない。今年度中に官報に載せることを考えると、どう考えても、もうパブリックコメントを始めてなきゃいけないはずなのに、一向に出てくる気配がない。実際、個人番号カードをどう作って、どう運用するかにもかかわってくるのに、総務省いったいどーするつもりなんだろ。