
yasuokaの日記: 「国民すべてに一意な個人番号を付与する」のは可能か? 2
今朝の「マイナンバー受け取りを拒否するとどうなるのか?」に、私(安岡孝一)の発言として以下の文章が掲載されている。
国民すべてに一意な個人番号を付与する、いわゆる「マイナンバー」制度の導入が近づいているが、マイナンバーの受け取りを拒否するとどうなるのか、という話が話題になっているようだ(Togetterまとめ)。
「国民すべてに一意な個人番号を付与する」という部分は、編集さん(hylom)の勘違いで、正しくは「日本に住む人すべてに一意な個人番号を付与する」ことになっている。でも、この際なので、この点について私なりに少し書いてみようと思う。
今年10月5日の時点で、日本に住民票のある人には、全員マイナンバーが付与される。日本人であろうと外国人であろうと、住民票のある人すべてである。ただ、マイナンバーは、住民票コードから「ある数式」をもとに計算されることになっているので、実際上、住民票コードを持っている人には全てマイナンバーが付与される。つまり、住基ネット開始以後に、一度でも住民票に載ったことのある人には、全てマイナンバーが付与される、と考えて差し支えない。
一方、通知カードを簡易書留で送る以上、日本に住所がないと大変だったりする。そこで、今年10月5日に住民票のある人に限って、住民票にマイナンバーを記載し、同時に通知カードを簡易書留で(できれば年内に)送ることにしたわけだ。
そうすると、日本に住民票のない日本人が問題になる。この問題に対して法務省は、戸籍にマイナンバーを付与すべく、現在企画競争をおこなっている。戸籍にマイナンバーを付与できれば、「国民すべてに一意な個人番号を付与する」ことになるからだ。ただ、戸籍にマイナンバーを付与するのはいいとしても、除籍者や身分事項に記されている人々(たとえば婚姻相手の外国人)を、すべてマイナンバーと紐づけるべきかどうかは、もう少し検討が必要だと思う。また、日本に住んでいない人々に、どうやって通知カードを送るのか、これも検討が必要だと思う。
日本国民の再定義 (スコア:0)
日本国民の個人番号を受けた者。
現実問題として (スコア:0)
可能だと思うのは頭がお花畑の人だけだね。
実運用上は、大混乱の後のなりすまし(大震災後に両親生存の報を聞いて会いに行ったら見知らぬ人物だった等)や、諸事情後の再配布などを想定しないとならないので、事実上不可能かと。