yasuokaの日記: 2001年以前の緯度経度を現代の日本地図にあてはめるには 2
日記 by
yasuoka
昨日の日記に対して、「大正8年の北緯26度16分5秒東経127度45分25秒を、現代の地図で見るにはどうしたらいいのか」という趣旨の御質問をいただいた。日本の測地系は2001年以前はBessel楕円体で、2002年以後はGRS80楕円体になってるので、話は多少ややこしい。
私(安岡孝一)個人としては、国土地理院のWeb版TKY2JGDがオススメだ。ここの「日本測地系→世界測地系」を使って、20世紀日本の緯度経度を、現代の緯度経度に変換する。たとえば、大正8年の「北緯26度16分5秒東経127度45分25秒」を「計算実行」すると、GRS80では「北緯26度16分19秒東経127度45分18秒」あたりだということがわかる。と同時に、画面下の方に「計算結果」の地図が表示されるので、拡大して場所を確認すれば大体の目安にはなると思う。
ただ、元となる「北緯26度16分5秒東経127度45分25秒」というのが、そもそも1:50000地図からの目見当なので、できれば大正8年の正確な測量データがほしいところではあるのだが。
日本測地系と世界測地系の差 (スコア:1)
日本測地系のほうは,楕円体の定義の違い以外にも測量の誤差も入っているらしいですね.基準点の東京から離れるに従って測量誤差も大きくなっているそうで.
変換ページのほうは,この誤差も織り込んで変換してるとは思いますが.
http://www.gsi.go.jp/LAW/G2000-g2000-h4.htm [gsi.go.jp]
Re:日本測地系と世界測地系の差 (スコア:2)
確かにこのあたり、現実にはメッシュの歪みとかも補正する羽目になってるので、簡単な式とかでは変換できないのです。それもあって、Web版TKY2JGDをオススメしているのですけどね。