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出版社や著作権者にとっては面白くない話なんだろうが、一読者としては、電子化もせずに絶版にして放置しているような書籍がオンラインで読めるようになればと夢を見てしまいます。
この話は著作権者にとって悪い話ばかりでもないようで、GBSにおける利用法についてかなり細かく規定され、著作権者の利益保護に配慮がなされています。
絶版本に関してOpt-Outになっていることが従来の感覚から乖離しているだけで、電子書籍の配信に関する統一的な契約内容としては悪くないと思います。まあ、この和解に同意するか否か自体がOpt-Out方式になっているのが一番衝撃的ですが。#Opt-In方式であったなら素晴らしい契約だったと思います。
いえ、むしろオプトアウトだからこそよいのだと思います。商標や特許が、自分で権利を主張しないと守られないものであることを考えると、オプトアウトという考え方は、それほど衝撃的なものとは思いません。
世の中の大量の著作物について1つ1つ権利者に確認してオプトインすることは現実的ではありません。できるだけ多くの著作物をDB化することは、消費者の利便性と言う点で重要ですし、オプトアウトの権利が保障されていれば、決して著作権者の権利をないがしろにすることはないと思います。
例えば、オプトイン制で、オプトアウトの権利がろくに保障されていない、JASRACのようにしてしまうのが素晴らしいとは言えないですよね。
>まあ、この和解に同意するか否か自体がOpt-Out方式になっているのが一番衝撃的ですが。
これはクラスアクションという訴訟形態の性質に依存しているのだと思います。衝撃的と感じるのは、日本にはこういった訴訟形態が無いからではないでしょうか。
ここにぶら下げます。#っていうか、タレコミで「絶版のまたは市販されていない書籍」という限定をせず、あたかもすべての書籍が対象になるという書き方はどうなのかと思う。
紹介している記事によっては、日本国内のみで流通している書籍も対象になるのではないか、という指摘がありましたが、おそらく対象にならないでしょうね。>問題の時点でその書籍の権利保持者または権利保持者が制定した代理人が米国内における1つ以上の通例の取引経路において新書として本を販売している時、その書籍は市販されているとみなされます。米国のamazon.comで外国書籍が手に入るでしょうから、これで「市販されている」と判断されるはず。リアル店舗にも、日本の書籍を扱っているところは全米に1つくらいはあるでしょうし。
>#っていうか、タレコミで「絶版のまたは市販されていない書籍」という限定をせず、あたかもすべての書籍が対象になるという書き方はどうなのかと思う。
2009年1月5日までの書籍全てが基本的に対象となります。ただし、「表示使用」「非表示使用」という利用形態のうち、絶版になっていない書籍に関しては「非表示使用」のみが(少なくとも絶版になるまでは)有効です。
>紹介している記事によっては、日本国内のみで流通している書籍も対象になるのではないか、という指摘がありましたが、おそらく対象にならないでしょうね。
恐らく対象とならない、とする理由はどういったことでしょうか。少なくとも、クラスアクションの対象はベルヌ条約に加盟している全ての国であると考えられます。むしろ「対象とならない」とする理由がわかりません。
すみません、対象という表現を「表示使用という利用形態になる範囲」という意味で使っていました。そういうわけで、
>恐らく対象とならない、とする理由はどういったことでしょうか。>少なくとも、クラスアクションの対象はベルヌ条約に加盟している全ての国であると考えられます。むしろ「対象とならない」とする理由がわかりません。
表示使用にならないのは、日本国内でしか流通していなくとも、ネット販売などで米国で市販されているとみなせるから、という回答にさせてください。市販の条件となる、「問題の時点でその書籍の権利保持者または権利保持者が制定した代理人」による販売がネット販売を含むかどうか、は議論の対象になると思いますが。
これまでの議論は、みんなあなたが主張している内容は前提として理解していて、「米国に代理店がなく、並行輸入してしか流通していない日本の出版社の発行する書籍が、米国で GBS サービスの対象になるかどうか」について話あっているのだと思いますが。
その意味で、あなたは
>少なくとも、クラスアクションの対象はベルヌ条約に加盟している全ての国であると考えられます。むしろ「対象とならない」とする理由がわかりません。
と同じ意見ですよね。
コメ主ですがちょっと修正です。
デジタル化についてのOpt-In/Opt-Outと書きましたが上記の条件でコントロールできるのはデジタル化した後の表示目的での利用(Display Use)ですね。非表示目的の利用(Non-Display Use)に関しては、絶版でない書籍もOpt-Out(削除の要請がない限り利用可能)になるようです。
# 斜め読みしているだけなので僕の投稿はあまり鵜呑みにしないでください... _no
>著作権者の確認はしてないが、登録は受けつけた。変更はできない。なんて話が先日、日本の管理団体でもありましたよね。
GPLではよくある事です。
>出版社はともかく、収入の分け前をもらえる権利がある著者にとっては面白くない話と言い切れないと思います。>ただ、「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそうではありますが。
一応、元ライターのはしくれの意見として。「どうせ眠らせておいたって日本の出版社や政府やJASRACなんかは一円もくれない。 それをGoogleが自腹を切って稼いでくれるって言うんなら、大歓迎です。」
より高い条件で売ってくれる所が出たならそちらの団体に乗り替えるかもしれないけど、「(今までライターの権利なんてまったく気にしてこなかった)日本の出版業界が正義で、 フェアユースを考慮したGoogleが悪」と言う図式には、強い嫌悪感を覚えます。
それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。例えば、仮に図書館がハリーポッターを一冊入れて1000人に貸し出しても、原著者には一冊分の印税しか支払われてないわけですよね?これでは原著者からしたら日本の図書館と日本の著作権法に恨み節のひとつも言いたくなるんじゃないでしょうか。一冊貸したら5%くらいは払っても良いんじゃないかと。
そういう日本の図書館に比べたらGoogleなんて遥かに良心的なのでは?
という結果が報告されています。 そりゃま、図書館が充実して色々な資料を見比べることができれば、目も肥えてくるだろうし、手元におきたい本も出てくるだろう、というのが個人的な感想です。
また、ベストセラーを図書館が購入することの是非についても色々議論はされています。個人的には、1人が1日で読むとしても、1000人が読むには3年以上かかることに象徴されるように、1冊の本を読むことを3年待つ様な人が、図書館に入っていなかったら新刊を買うとは期待できず、本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。
また、図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。
>本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。んなことは言ってないわけですが。
「利用したんなら、相当な対価を払うべきである」ってだけ。
>図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、>すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。たしかにそうだろうけど、それは貸本屋が対価を払ってない言い訳にはならんのですよね。
ほとんどの本では雀の涙でしょう。でもたとえその中でキラリと光る名著があってどれだけ利用されたとしても一銭も払わないというのでは、それじゃまるでJASRACじゃないですか。
余談だけど、>図書館が充実した地域の書店の方が品揃えが良くなる。これは既に意味ないかも。全部amazonで買えるから。そして米国だと図書館の役割さえも、全部ではないにせよGoogleが肩代わりしてくれようになるんでしょうね。Google調べてAmazonで買う。そこには地元の図書館も書店も出る幕はない。
ひょっとしたら「Googleが充実した国の方が、Amazonの売上が良くなる」なんて話が現実の物になるかもしれませんね。
「利用したんなら、相当な対価を払うべきである」
自分のお金は誰しも大事ですから、そういうことを言いたい気持ちは分からないでもないですが、私はあなたの言い分は受け入れがたい論だと思います。
原則論として、自分の物はどうしようと勝手なんです。書物でも本来はその原則に従うべきもので、煮ても焼いても他人に貸しても自由なのが本来のあるべき状態です。
しかし、それでは作家が生きていく上で困るから、著作権法によって、コピーや貸与などについて、一定の制限を設けたんです。
そして、図書館に付いては原則に戻して、貸出を自由にしているわけです。
あなたがいう
というのは、上の通り、政策的に設けられた近代法の例外規程による恩恵に過ぎず、原則に戻った図書館による貸出しにまで恩恵を要求するのは、過剰な要求と言うべきものだと思います。
あと、あなたの言い分だと苦学をして図書館で勉強をしている人も切り捨てることになるんですが、それをどう思いますか?作家側の権利だけが増大すればそれで良しと思っているのですか?
中の人じゃないけど
> それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。
本来普通の社会人が書店で買えそうな書籍を図書館が購入して貸与するのはおかしな話なんですが、専門書ばかりを揃えると「市民にとって役に立つものを」「稼働率が低い」などの批判が来るんだそうです。
例えば、仮に図書館がハリーポッターを一冊入れて1000人に貸し出しても、原著者には一冊分の印税しか支払われてないわけですよね
著作権ってもともとcopyrightって言うようにコピーするための権利なんですよね。日本語だと印税って言葉になっている通り印刷する(=コピーを作る)時点で著者にお金が発生しますし。(販売された部数に対してではない)なので本来の著作権の枠組みですと上記のことはすごく自然です。でもそのあとレコードとか映画とかでてきて色々と概念が拡張されていって、でも本だけはそのままなんでしょう。
でこういう動きがあって今後変わっていくんだと思いますよ。徐々に。これも大きな一歩でしょう。
#ライターのはしくれと名乗っているので知っているのだと思いますが知らない人もいると思うので。
>なんで日本の図書館だけ規制するんですか?論点が違うし、なにも「日本の」と限定するつもりもありません。
日本人の著作物を米国企業が利用することを問題視するのであれば、外国人(例えばハリポタの原作者)の著作物を日本の企業や公的機関が利用するのも同じように問題視すべきということです。#まさか各図書館が原作者と毎回契約書を取り交わしたりしてないですよね。
米国のGoogleはダメだけど、日本企業や日本の図書館はOKだなんて筋が通りませんよ。
>「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそう
面子と感情論だけで判断する日本の、しかも他人の褌で相撲とってる利権者にはありがちですけどね、欧米では合理的に「分け前もらえるのになぜ進めないんだ」という声も無視できないくらいあるから、高圧的だろうとなんだろうと見返りさえ十分なら進むでしょう。
それでも代表者同士の取引では、どこでもつまらない意地と面子の張り合いになりがちですから、スムーズに進めるには高圧的ではない(かといって低姿勢である必要も無い)ほうがいいでしょう。
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日々是ハック也 -- あるハードコアバイナリアン
絶版本 (スコア:2, 興味深い)
出版社や著作権者にとっては面白くない話なんだろうが、
一読者としては、電子化もせずに絶版にして放置しているような
書籍がオンラインで読めるようになればと夢を見てしまいます。
Re:絶版本 (スコア:2, 参考になる)
この話は著作権者にとって悪い話ばかりでもないようで、GBSにおける利用法についてかなり細かく規定され、著作権者の利益保護に配慮がなされています。
絶版本に関してOpt-Outになっていることが従来の感覚から乖離しているだけで、電子書籍の配信に関する統一的な契約内容としては悪くないと思います。
まあ、この和解に同意するか否か自体がOpt-Out方式になっているのが一番衝撃的ですが。
#Opt-In方式であったなら素晴らしい契約だったと思います。
オプトアウトというところがミソなのでは (スコア:4, すばらしい洞察)
いえ、むしろオプトアウトだからこそよいのだと思います。
商標や特許が、自分で権利を主張しないと守られないものであることを考えると、
オプトアウトという考え方は、それほど衝撃的なものとは思いません。
世の中の大量の著作物について1つ1つ権利者に確認してオプトインすることは現実的ではありません。
できるだけ多くの著作物をDB化することは、消費者の利便性と言う点で重要ですし、
オプトアウトの権利が保障されていれば、決して著作権者の権利をないがしろにすることはないと思います。
例えば、オプトイン制で、オプトアウトの権利がろくに保障されていない、
JASRACのようにしてしまうのが素晴らしいとは言えないですよね。
Re: (スコア:0)
どうしてすぐ混ぜたがるかなぁ
そんなに自説に自信がないか?
Re:絶版本 (スコア:1)
>まあ、この和解に同意するか否か自体がOpt-Out方式になっているのが一番衝撃的ですが。
これはクラスアクションという訴訟形態の性質に依存しているのだと思います。衝撃的と感じるのは、日本にはこういった訴訟形態が無いからではないでしょうか。
Re: (スコア:0)
Re:絶版本 (スコア:1)
ここにぶら下げます。
#っていうか、タレコミで「絶版のまたは市販されていない書籍」という限定をせず、あたかもすべての書籍が対象になるという書き方はどうなのかと思う。
紹介している記事によっては、日本国内のみで流通している書籍も対象になるのではないか、という指摘がありましたが、おそらく対象にならないでしょうね。
>問題の時点でその書籍の権利保持者または権利保持者が制定した代理人が米国内における1つ以上の通例の取引経路において新書として本を販売している時、その書籍は市販されているとみなされます。
米国のamazon.comで外国書籍が手に入るでしょうから、これで「市販されている」と判断されるはず。リアル店舗にも、日本の書籍を扱っているところは全米に1つくらいはあるでしょうし。
Re:絶版本 (スコア:1)
>#っていうか、タレコミで「絶版のまたは市販されていない書籍」という限定をせず、あたかもすべての書籍が対象になるという書き方はどうなのかと思う。
2009年1月5日までの書籍全てが基本的に対象となります。ただし、「表示使用」「非表示使用」という利用形態のうち、絶版になっていない書籍に関しては「非表示使用」のみが(少なくとも絶版になるまでは)有効です。
>紹介している記事によっては、日本国内のみで流通している書籍も対象になるのではないか、という指摘がありましたが、おそらく対象にならないでしょうね。
恐らく対象とならない、とする理由はどういったことでしょうか。
少なくとも、クラスアクションの対象はベルヌ条約に加盟している全ての国であると考えられます。むしろ「対象とならない」とする理由がわかりません。
Re:絶版本 (スコア:1)
すみません、対象という表現を「表示使用という利用形態になる範囲」という意味で使っていました。
そういうわけで、
>恐らく対象とならない、とする理由はどういったことでしょうか。
>少なくとも、クラスアクションの対象はベルヌ条約に加盟している全ての国であると考えられます。むしろ「対象とならない」とする理由がわかりません。
表示使用にならないのは、日本国内でしか流通していなくとも、ネット販売などで米国で市販されているとみなせるから、という回答にさせてください。
市販の条件となる、「問題の時点でその書籍の権利保持者または権利保持者が制定した代理人」による販売がネット販売を含むかどうか、は議論の対象になると思いますが。
Re: (スコア:0)
実質的なクラスアクションの対象は、「ベルヌ条約に加盟している全ての国の人々の米国における利益」だと思います。
このまま何もせずに日本でGBSサービスを開始したら、日本の裁判所に提訴され、敗訴するでしょう。不法行為者を原因とする訴訟なので日本の管轄にできますし、日本の法廷はクラスアクションの和解が第3者を拘束するという理論を認めないはずですからね。
Googleも同じ認識で、
>上記許諾は、米国内の GBS サービスに対してのみ与えられ、米国外へのサービス配信には利用できない
米国外でやったら犯罪者扱いだとわかっているのでしょう。
Re:絶版本 (スコア:1)
これまでの議論は、みんなあなたが主張している内容は前提として理解していて、
「米国に代理店がなく、並行輸入してしか流通していない日本の出版社の発行する書籍が、
米国で GBS サービスの対象になるかどうか」について話あっているのだと思いますが。
その意味で、あなたは
>少なくとも、クラスアクションの対象はベルヌ条約に加盟している全ての国であると考えられます。むしろ「対象とならない」とする理由がわかりません。
と同じ意見ですよね。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
コメ主ですがちょっと修正です。
デジタル化についてのOpt-In/Opt-Outと書きましたが上記の条件でコントロールできるのはデジタル化した後の表示目的での利用(Display Use)ですね。
非表示目的の利用(Non-Display Use)に関しては、絶版でない書籍もOpt-Out(削除の要請がない限り利用可能)になるようです。
# 斜め読みしているだけなので僕の投稿はあまり鵜呑みにしないでください... _no
日本の書籍の管理は誰が... (スコア:1)
アメリカで正式に出版されてない書籍が取り込まれると、
管理者不在で権利がないところへまちがって登録されたり、権利がないないところに配分されたりしそうな話ですね。
著作権者の確認はしてないが、登録は受けつけた。変更はできない。なんて話が先日、日本の管理団体でもありましたよね。
Re: (スコア:0)
>著作権者の確認はしてないが、登録は受けつけた。変更はできない。なんて話が先日、日本の管理団体でもありましたよね。
GPLではよくある事です。
Re: (スコア:0)
#ベルヌ条約のせいとは言え、典型的な「やらずぶったくり」の構図が…。
日本でサービス提供可能になるには、日本国内での訴訟かなんか起きないと不可能なんでしょうか>識者の方
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
ライターの意見 (スコア:4, 興味深い)
>出版社はともかく、収入の分け前をもらえる権利がある著者にとっては面白くない話と言い切れないと思います。
>ただ、「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそうではありますが。
一応、元ライターのはしくれの意見として。
「どうせ眠らせておいたって日本の出版社や政府やJASRACなんかは一円もくれない。
それをGoogleが自腹を切って稼いでくれるって言うんなら、大歓迎です。」
より高い条件で売ってくれる所が出たならそちらの団体に乗り替えるかもしれないけど、
「(今までライターの権利なんてまったく気にしてこなかった)日本の出版業界が正義で、
フェアユースを考慮したGoogleが悪」
と言う図式には、強い嫌悪感を覚えます。
それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。
例えば、仮に図書館がハリーポッターを一冊入れて1000人に貸し出しても、原著者には
一冊分の印税しか支払われてないわけですよね?これでは原著者からしたら日本の
図書館と日本の著作権法に恨み節のひとつも言いたくなるんじゃないでしょうか。
一冊貸したら5%くらいは払っても良いんじゃないかと。
そういう日本の図書館に比べたらGoogleなんて遥かに良心的なのでは?
一応図書館内の人(Re:ライターの意見 (スコア:4, 興味深い)
という結果が報告されています。 そりゃま、図書館が充実して色々な資料を見比べることができれば、目も肥えてくるだろうし、手元におきたい本も出てくるだろう、というのが個人的な感想です。
また、ベストセラーを図書館が購入することの是非についても色々議論はされています。個人的には、1人が1日で読むとしても、1000人が読むには3年以上かかることに象徴されるように、1冊の本を読むことを3年待つ様な人が、図書館に入っていなかったら新刊を買うとは期待できず、本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。
また、図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。
Re:一応図書館内の人(Re:ライターの意見 (スコア:1)
>本が売れない理由を図書館に押し付けるのは本質をはずしているという論に賛成です。
んなことは言ってないわけですが。
「利用したんなら、相当な対価を払うべきである」ってだけ。
>図書館で貸し出された回数に応じて著作者に対価が払われる公貸権制度ですが、日本の現状では、
>すずめの涙程度の金額になるのではなかろうか、という試算がされています。
たしかにそうだろうけど、それは貸本屋が対価を払ってない言い訳にはならんのですよね。
ほとんどの本では雀の涙でしょう。でもたとえその中でキラリと光る名著があって
どれだけ利用されたとしても一銭も払わないというのでは、それじゃまるでJASRACじゃ
ないですか。
余談だけど、
>図書館が充実した地域の書店の方が品揃えが良くなる。
これは既に意味ないかも。全部amazonで買えるから。
そして米国だと図書館の役割さえも、全部ではないにせよGoogleが肩代わり
してくれようになるんでしょうね。Google調べてAmazonで買う。そこには地元の
図書館も書店も出る幕はない。
ひょっとしたら「Googleが充実した国の方が、Amazonの売上が良くなる」なんて
話が現実の物になるかもしれませんね。
Re:一応図書館内の人(Re:ライターの意見 (スコア:1)
自分のお金は誰しも大事ですから、そういうことを言いたい気持ちは分からないでもないですが、私はあなたの言い分は受け入れがたい論だと思います。
原則論として、自分の物はどうしようと勝手なんです。書物でも本来はその原則に従うべきもので、煮ても焼いても他人に貸しても自由なのが本来のあるべき状態です。
しかし、それでは作家が生きていく上で困るから、著作権法によって、コピーや貸与などについて、一定の制限を設けたんです。
そして、図書館に付いては原則に戻して、貸出を自由にしているわけです。
あなたがいう
というのは、上の通り、政策的に設けられた近代法の例外規程による恩恵に過ぎず、原則に戻った図書館による貸出しにまで恩恵を要求するのは、過剰な要求と言うべきものだと思います。
あと、あなたの言い分だと苦学をして図書館で勉強をしている人も切り捨てることになるんですが、それをどう思いますか?作家側の権利だけが増大すればそれで良しと思っているのですか?
Re: (スコア:0)
>んなことは言ってないわけですが。
そういう論を立てて、図書館団体に噛み付く作家は多々おられます。貴方が同類であるかの様な表現をしたことについては謝罪しますが。
>>図書館が充実した地域の書店の方が品揃えが良くなる。
>これは既に意味ないかも。全部amazonで買えるから。
日本でもそうですが、amazonなどが駆逐したのは小さな書店であり、巨大書店はむしろ増加の傾向にあります。 なんだかだと言っても、現物を手に取れるのは強みですから。
>そして米国だと図書館の役割さえも、全部ではないにせよGoogleが肩代わり
>してくれようになる
Re:ライターの意見 (スコア:2, 興味深い)
中の人じゃないけど
> それから、この流れだと日本の図書館も規制してほしいですね。
本来普通の社会人が書店で買えそうな書籍を図書館が購入して貸与するのはおかしな話なんですが、専門書ばかりを揃えると「市民にとって役に立つものを」「稼働率が低い」などの批判が来るんだそうです。
Re:ライターの意見 (スコア:2)
著作権ってもともとcopyrightって言うようにコピーするための権利なんですよね。
日本語だと印税って言葉になっている通り印刷する(=コピーを作る)時点で著者にお金が発生しますし。
(販売された部数に対してではない)
なので本来の著作権の枠組みですと上記のことはすごく自然です。でもそのあとレコードとか映画とか
でてきて色々と概念が拡張されていって、でも本だけはそのままなんでしょう。
でこういう動きがあって今後変わっていくんだと思いますよ。徐々に。これも大きな一歩でしょう。
#ライターのはしくれと名乗っているので知っているのだと思いますが知らない人もいると思うので。
Re: (スコア:0)
Re:ライターの意見 (スコア:1)
>なんで日本の図書館だけ規制するんですか?
論点が違うし、なにも「日本の」と限定するつもりもありません。
日本人の著作物を米国企業が利用することを問題視するのであれば、
外国人(例えばハリポタの原作者)の著作物を日本の企業や公的機関が利用するのも
同じように問題視すべきということです。
#まさか各図書館が原作者と毎回契約書を取り交わしたりしてないですよね。
米国のGoogleはダメだけど、日本企業や日本の図書館はOKだなんて筋が通りませんよ。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>「分け前やるから進めていいだろ」と高圧的な態度をとったら進む話も進まなくなりそう
面子と感情論だけで判断する日本の、しかも他人の褌で相撲とってる利権者にはありがちですけどね、
欧米では合理的に「分け前もらえるのになぜ進めないんだ」という声も無視できないくらいあるから、
高圧的だろうとなんだろうと見返りさえ十分なら進むでしょう。
それでも代表者同士の取引では、どこでもつまらない意地と面子の張り合いになりがちですから、
スムーズに進めるには高圧的ではない(かといって低姿勢である必要も無い)ほうがいいでしょう。