With an anxiety that almost amounted to agony, I collected the instruments of life around me, that I might infuse a spark of being into the lifeless thing that lay at my feet.
となっていて"infuse a spark of being"が何だか判りませんね。映像化する時は安直に「spark=火花」にしてしまいそうです。:)
なお、原作では第2章の最後でフランケンシュタインが15歳の時に落雷による破壊を見た事、その時一緒にいた自然哲学者の語る"electricity and galvanism"の理論によって錬金術から科学へ目を向けさせられた事が描写されているので、彼の生命創造に電気が利用されていると考えるのはまぁ自然ではないかと思います。
# 古い小説だけあって、Project Gutenberg で公開されていました。 [gutenberg.org]
フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:0)
怪奇小説かと思ってましたよ。
あれのどこにいわゆる正統的なSF要素があるのでしょう。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:5, 参考になる)
確かに怪談のコンペで披露するために書かれはしたものの、物語の着想となったのは会場となったバイロン卿の屋敷で交わされたエラスマス・ダーウィン(進化論のチャールズ・ダーウィンの祖父)の生命理論やガルバーニの電気の実験、そしてバイロン卿の娘のエイダ・ラブレス婦人が参加している”人間が命令した通りの計算をする機械”なんかの談義で、当時の最先端科学だったんだぜ。
そして話の内容も人工的に作られた生命の話だ。これをSFと言わずに何て言うのさ。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:5, 興味深い)
「フランケンシュタイン」の出版が1818年、ガルヴァーニの「動物電気」の論文が1791年、ボルタが電池を発明したのが1800年、ファラデーが電磁式発電機「ファラデーの円盤」を製作したのが1832年です。
電気そのものとか、電気が生体に与える作用というのは最先端科学でした。
大学が舞台なんだよねぇ (スコア:1)
確かインゴルシュタット大学医学部のフランケンシュタイン博士が生命の神秘に迫りたくて、死体から作り上げたのが「怪物」だったはず(これはキリスト教世界では、神に対する冒涜になる行為)。
怪物を作り上げるのが魔法使いとか錬金術師ではなく、医師だったという設定は、自然科学が哲学から分離し始めようとしていた時代を反映した、当時としてはとても斬新な小説だったといえますね(スタイルはゴシック小説の様式に則っているらしいけど)。
ちなみに科学者という言葉ができるのは1830年代。
Re:大学が舞台なんだよねぇ (スコア:3, 興味深い)
重箱の隅つつきで申し訳ないのですが、少しばかり指摘を……。
まず、ヴィクター・フランケンシュタインは博士ではなく、学生です。
それから、医学部という記述も原作ににはありません。ヴィクターが師事することになるのは化学の教授ヴァルトマンです。
また、ヴィクターは幼少時に錬金術(アグリッパ、パラケルスス等)にかなり傾倒していたと回想されています。(このせいで、大学の教授達にからかわれます)
怪物の創造にどのような技術が使われたのかはほとんど記述がないのですけど(よく映画などで表現される電気への言及もなし)、ヴィクターの生い立ちや独白から考えて錬金術が関与していても不思議ではありません。
あと、確かに怪物はインゴルシュタット大学で誕生しますが、ヴィクターはその後すぐに大学を離れてしまう訳ですから、「大学が舞台」という言い方には少々違和感を覚えます。
『フランケンシュタイン』は間違いなくSFの萌芽を内包する先駆的作品ではありますが、執筆の動機がホラーであることも事実です。
ですから、「ホラーかSFか」という捉え方の問題で相手を否定すべきではないでしょう。
Re:大学が舞台なんだよねぇ (スコア:1)
読み直してみたら、フランケンシュタインは学生ですね。
解剖室に出入りとかで、医学博士だと誤解していたようです(創元推理文庫の解説にも誤解している人が多いと書かれていた・・・)。
ご指摘ありがとうございました。
電気ショックですが、初期のフランケンシュタイン映画の演出が広まったものですね。創元推理文庫の訳では「生命の機械」を怪物のまわりにおいたとの記述しかないです。
ちなみに、現代からみると初期SFとみなされる作品でも、書かれた当時は怪奇小説だったり政体小説だったりしたようです。
作者自身は序の中でダーウィン博士やドイツの生理学者が実現可能な出来事といっていると書いて、物語にリアリティを与える枠組みとして使うことを表明しているし、ゴシック小説の一つでありつつ、初期SFとしてみなせる作品だと思いますね。
Re:大学が舞台なんだよねぇ (スコア:1)
原作では、
となっていて"infuse a spark of being"が何だか判りませんね。映像化する時は安直に「spark=火花」にしてしまいそうです。:)
なお、原作では第2章の最後でフランケンシュタインが15歳の時に落雷による破壊を見た事、その時一緒にいた自然哲学者の語る"electricity and galvanism"の理論によって錬金術から科学へ目を向けさせられた事が描写されているので、彼の生命創造に電気が利用されていると考えるのはまぁ自然ではないかと思います。
# 古い小説だけあって、Project Gutenberg で公開されていました。 [gutenberg.org]
Re:大学が舞台なんだよねぇ (スコア:1)
映画はホラーだと思うけど、原作小説がホラーとは思わんなー。
the.ACount
Re: (スコア:0)
相手の捉え方を否定とかしている人いましたか?
自分の捉え方は違うと書くのが、他の人の捉え方を否定することになるのでしょうか?
あなたの考えが分からないと言われるのは、再説明を即されているのであって、他人の意見を拒絶しているわけではないのですよ。
みんな自分の感想を書いて話題を膨らませているだけでしょう。
事実、SF要素を感じないという意見にはたくさんの反論がよせられました。読んでいて、楽しいと思いませんか? ホラー要素もそうしていけばいいじゃないですか。
あなたがこの作品でホラーを感じるのはどういうところですか?
Re:大学が舞台なんだよねぇ (スコア:1)
結構多くの方が、怪物の名を「フランケンシュタイン」だと勘違いしているよね。フランシス・コッポラの同名の映画は、見ておいて損はないですよ。
Re: (スコア:0)
それは妖怪人間ベムも似たようなもんだが、さすがに俺もアレをSFとは呼ばない。
フラン軒シュタインは映像化やリスペクトされた作品毎に演出も違うから印象も全然変わるので、そのいずれを見たかで評価がガラッと変わってもおかしくないと思う。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
妖怪人間ベムって悩めるヒーローの先駆者かな?
the.ACount
Re: (スコア:0)
また、フランケンシュタイン・コンプレックスとなってロボットのような人工生命体のストーリーが悪夢一辺倒になってしまい、うんざりしたアシモフ(とキャンベル)によってロボット工学三原則が生み出されたという流れの源流としてもまた、SFの文脈として重要な作品です。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
あなたがSFだと思うものがSFです。
ですが、それが他人の同意を得られるとは限りません。
Re: (スコア:0)
> あなたがSFだと思うものがSFです。
となると反証不可能だと思うんだけどSFは科学的であるフリさえ必要ないんだっけ。
反証主義の誤用 (スコア:0)
一般に単語の定義は他に定義がない限り反証不能。
例えば「点とは部分をもたないものである」は反証可能とは思えない。
Re: (スコア:0)
ノーマン・スピンラッドの「鉄の夢」あたりが顕著ですが、内容に「科学的」なものは特にありません。
が、分類は堂々とSFでネビュラ賞候補まで行ったものもありますから。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
「すこし」程度じゃSFっぽさを感じられない昨今ですからねぇ。
これが「すごく・不自然」になってきたら問題かもしれませんが。
Re: (スコア:0)
反証不可能なものに対して好き勝手なこと言い合うんだから不毛にしかなりようがないだろ。
なんか既視感あると思ったらまどか☆マギカがSF大賞受賞のストーリーでもやってたのか
Re: (スコア:0)
フランケンシュタインをSF小説で括るのは平家物語を歴史小説で括るのと同じくらいバカバカしいです。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
えぇっ! 平家物語が歴史小説でないなんて言う人がいるのか!
どう見ても歴史をネタにした話だよな。
フランケンシュタインだって、どう見ても科学の力で人造人間を作った話だし。
それとも「括る」を分類の意味で使ってないのか?
他人の考えることは不可解だな~。
the.ACount
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
いや、昔から「これはSFだ|SFじゃない」論争は「古参SFファン」の間では定番なので。
そんなこともご存じない?
Re: (スコア:0)
ドヤ顔でそういう分かりきったこと言うなよ。
分かった上で、そういうバカどもの定義より広いのだよ。といってるのだろう。
Re: (スコア:0)
>ドヤ顔でそういう分かりきったこと言うなよ。
いやぁ、どう見てもわかってない上での強がりですねw
本気で他人の定義を排斥するSFファンは当然ファン内からも嫌われますよw あなたみたいな人がねw
SFファンがそういう論争をやってるのは一種のコミュニケーションで、本気で相手を論破するためなんてのはそういませんよ。
「ガンダムはSFじゃない」論争だって、そういうのに慣れてないアニメファンが否定されたと思いヒートアップしただけだし。まあ、異文化コミュニケーションのトラブルですね。
そういうコミュニケーションとしての議論に慣れてない方、得意でない方というのは当然いらっしゃると思いますが、相手の考えも理解しようとせず「SFファンはバカでケツの穴が小さい!」だなんて言ってしまう方の方がよほどそうれっぽいですねw
はい、これまでのような「罵倒語の羅列」以外の反論ができるならどうぞw
Re: (スコア:0)
相手に伝えるということがコミュニケーションであって、
俺様の文化で俺的に表現する、それが伝わらないのは
受け手が悪い!というのはコミュニケーションではないですよね。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
>俺様の文化で俺的に表現する、それが伝わらないのは
>受け手が悪い!というのはコミュニケーションではないですよね。
では、辞書で「コミュニケーション」を調べてみましょう。
「伝えること」ってのはあるけど「相手に伝わるようにしなくてはコミュニケーションじゃない」なんて定義はどこにもないですね。
そもそもそれって突っ込みどころ満載ですし。
例えるなら、あなたが私の言ってることがわからないからコミュニケーションじゃない!と主張するなら、こちらもあなたの言ってることがわからないのであなたはコミュニケーションが出来てない、って言えるってことです。
まずは、あなたの主張を冷静に論理的に説明してみませんか?
あと、これは見逃せないのですが、「相手が悪い」なんて私はどこかに書きましたか? コミュニケーションのトラブルとは書きましたが、高千穂遙ではなくアニメファンの方が悪い、なんてどこにも書いてませんよ?
Re: (スコア:0)
そういう古参ファンの生態が、今のSF界隈ではかなり嫌悪されている。
という話でしょう。
理由はいろいろありますが、現状を知りもせず古参だからと大きな顔を
してほかを否定する。なんて人が好かれる訳ないですね。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
>理由はいろいろありますが、現状を知りもせず古参だからと大きな顔を
>してほかを否定する。なんて人が好かれる訳ないですね。
あなたが言ってるのはどのことかはわかりませんが、私は元コメントでガンダムのことを言ってたので、そのことと理解してお返事しました。
そして、その上で「本気で他の意見を排斥してる人間はSF界隈だろうが敬遠される」とも書きました。
あなたは具体的にどのことをおっしゃってますか? その「古参だからと大きな顔をしてる」というのはどの方でしょう?
その方のことはまったく考慮に入れてませんでしたが、示していただければその方のことを検討したいと思います。
Re: (スコア:0)
単純に古参ファンの生態が嫌悪されている理由、嫌悪の
一方向性として出した形ですが、ここで該当する方といえば、
「古参ファンの定番だから!知らないの?」
と言い出した方ですね。
古参ファンの定番。だから、文句を言われる筋合いは無い。
という言葉ですよね。
大きな顔や傲慢さというのは、周囲に対する配慮の欠如、
・知らずに周りに迷惑を与えるかもしれない。
という意識の欠如が大元にあるわけです。
大きな顔をしようとしてするものではあまりないので、
単純な自己判断では気づきにくいかと。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
>単純に古参ファンの生態が嫌悪されている理由、嫌悪の
>一方向性として出した形ですが、
その方向性を担保するものがまるで示されてないのですが?
噛み砕いて言えば、「具体性がまるでない、印象論」ということです。
>ここで該当する方といえば、
>「古参ファンの定番だから!知らないの?」
>と言い出した方ですね。
はあ。
私のそもそものコメントはあなたの(だと思いますが、違っていたとしてもあなたが同意した意見と思しき)意見の
http://srad.jp/comments.pl?sid=559845&cid=2096682 [srad.jp]
>SFの範囲ってのはお前の(そしてガンダム論争やってた古参SFファン)のケツの穴よりはだいぶ広いから。
ってコメントへのなんですが。
「ガンダム論争やってた」って言ってもそれって高千穂遙氏の発言にまつわる周辺のことで、それを古参SFファンの認識及び定義に拡大してる根拠をご提示ください、と申し上げております。
そしてちゃんと読んでいただければ、「これはSFだ」「SFじゃない」論争ってのは「古参SFファンの中でも普通に起きていたこと」であり、「古参SFファンの統一見解としてガンダムやアニメを否定してたりなんだり」ってことがなかったことを言ってるのは理解いただけると思います。
(そもそも高千穂氏も「作品の評価とは別」と明言してたんですけどね)
そうではなく、自称古参SFファンがこぞってあなたの言うとおりガンダムをSFじゃないと否定してたというなら、その証拠をお示しください。
ちゃんとあなたがそうだと信じる主張の根拠を示してくださいというだけなのですから、そう難しいことではないでしょう?
>古参ファンの定番。だから、文句を言われる筋合いは無い。
>という言葉ですよね。
いいえ。まったく違いますよ?
貴方が「ガンダム論争をしたり(自称)古参SFファンはケツの穴が小さい」と言い出したから、「そもそもガンダムSF論争って当時のSFファンダム界隈の文化の延長線上で生じたものであり、さらに当時のSFファンの統一見解で出されたものですらない、あなたがそのことで『古参SFファンはガンダム云々のことをとってもケツの穴が小さい』って言ってるのは論理的に言って無理がある」ってことを指摘してるだけです。
そのことを指摘しているだけなのに「俺は口を出すなと言われた!」と騒がれても意味不明ですね。
私は言論の自由を尊重しますし、またある言論への疑義や反論も言論の自由と信じておりますので、私の言論へのあなたの反論も当然尊重します。
だからあなたの主張する「口出しするなと言われた」という言論が間違いであることと、あなたは反論したいのであれば単にあなたが自身の主要の根拠や私の上げたことが事実と反するという反論を行えばいいだけという補足をさせていただきます。
まさかとは思いますが、あなたは調べもせず、どっかで聞きかじりの話の印象を垂れ流してただけ、って馬鹿丸出しのことはないですよね?
そんなことはないと思いますので、さあ、どうぞいくらでも反論してください。www
Re: (スコア:0)
いや、だから古参SFファンも含めてケツの穴が小さいって
親コメでは言ってるのでは?
#定番になるほど繰り返してるわけで
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
含めってってのは、どこに含められてるんでしょうか?
「他人の意見を本気で排斥する人間」がケツの穴が小さい、ってのは当然ですね。
でも「古参SFファンはそういう人間だ」とあなたは言ってるように思えますが、それってレッテル貼りではないでしょうか?
それって根拠のない意見の排斥で、それって相手を理解しようという意思、コミュニケーションの努力ってあるんでしょうかね?
私はいつでも意見をうけたまわりますので、古参SFファンが今でも必ずそういう反応をしてケツの穴が小さい、というあなたの主張をご説明願えればと思います。
Re: (スコア:0)
ご自身で言ってるように、古参SFファン以外は知らなくて当然の話ですがな。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
じゃあ、元のコメント子は古参SFファンで自身で自信を否定されてるってことですね。
排他的な古参SFファンの自虐ならば外に出さず自分の内に留めておいていただきたいものです。
反論があるならどうぞ。
Re: (スコア:0)
ほぅ、なるほど裾野が広いから、なかにはあなたのような高慢で品のないファンも居るということですねわかります
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
いえ、あなたのような方の意見の根拠をうかがってるだけですよw
他人の意見・態度を否定されるからには当然なんらかの根拠があると思い、少なくともかつてのガンダム論争などではそれを出しつつの論争だったはずですが、自身の論拠も出さず、ただ「高慢だ」「品がない」としか言えないというのは、それこそ高慢で品がないと思いますよ。
相手を罵倒するなとは言いませんが、罵倒するならまずその罵倒の根拠を挙げましょう。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
すいません。私へのコメントと捉え違えてしまいました。
まことに申し訳ありません。
Re: (スコア:0)
ポストヒューマンとか、技術文明論とか、生命創造だとか。
広い意味でのミステリ要素はあるので怪奇的と言えないこと
もないけど、個人的にはSFと言われるより怪奇的と言われる方が
違和感がある。
Re:フランケンシュタインがSFだとは知らなかった (スコア:1)
幻想文学とすれば双方違和感ないとおもわれ。
Re: (スコア:0)
なにムキになってんすか?自分が書いた小説でもあるまいし