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Googleの検索広告を悪用してトロイの木馬化したCPU-Zをダウンロードさせる不正広告キャンペーン 17
木馬 部門より
Google の検索広告を悪用し、トロイの木馬化した CPU-Z のインストーラーをダウンロードさせる不正広告攻撃キャンペーンが確認された (Malwarebytes のブログ記事、 BleepingComputer の記事)。
不正広告は CPU-Z の Google 検索結果に表示される。リンク先は普通のブログのように見えるが、リンクをクリックしたのが実際に CPU-Z をダウンロードしようとするユーザーだと判定すると偽の CPU-Z ダウンロードページにリダイレクトされる。偽ページは Windows Report の CPU-Z ダウンロードページをコピーしたものだ。
今回の不正広告攻撃との関連は不明だが、コピー元となった Windows Report の正規のページは最近削除されたようだ。11 月 6 日に保存された Google キャッシュでみると、ダウンロードリンクは CPU-Z の公式サイトにリンクしているが、ダウンロードされるファイルは CPU-Z 1.91 で、2019 年にリリースされた古いものだ。
一方、偽ページからダウンロードできるファイルはデジタル署名された MSIX インストーラーで、FakeBat として知られる悪意ある PowerShell スクリプトのローダーが含まれていたそうだ。スクリプトのペイロードは情報窃取型マルウェア Redline Stealer だという。
Google は BleepingComputer に対し、マルウェアを含む広告を許容しないと述べ、問題の広告を削除して関連するアカウントに適切な対応を行ったなどと説明したとのことだ。