kubota 曰く,"Debian のリリースマネージャである Anthony Towns のレポートによると、Debian GNU/Linux の次期バージョン (woody, Version 3.0) では、法的助言に基づき、暗号を用いているために従来 non-US という分類を受けてきたソフトウェアが、main ディストリビューションに統合される見込み。各国版を作らず、単一の「世界版」をリリースするという Debian の目標に向け、一歩前進した形だ。ただし、特許などの別の問題を有するソフトウェアのために、non-US 自体は存続する。"
何がひっかかるの? (スコア:2, 参考になる)
FreeBSDではしばらく前に暗号の輸出規制解除とUS国内でのRSA特許の期限切れを受けて統一版に移行していますが, Debianでは何が引っかかるのでしょうか?
おそらくはあの膨大なdebパッケージの中の一部だと思いますが, パッケージ機構で回避することは出来なかったのでしょうか? ちなみにFreeBSDのportsでは/etc/make.confに"USA_RESIDENT=NO"と記述しておけば, US以外用のパッケージになります.
Re:何がひっかかるの? (スコア:2, 興味深い)
輸出規制緩和ってこれのことですよね。たぶん一緒のことだと思います。
なるほど、FreeBSD のほうがはやく統一してたんですね。リリースサイクルの違いが理由でしょうか。
ちなみに、Debian ではバイナリだけじゃなくソースも配布するので、ソースに暗号が含まれていたら、いくらそれをオフにして構築してもだめです。
Re:何がひっかかるの? (スコア:1)
FreeBSD の場合、3.5-RELEASE と 4.1-RELEASE が出ていましたが、輸出規制緩和のタイミングで、即座に 3.5.1-RELEASE と 4.1.1-RELEASE が出ましたので、リリースサイクルとは別の話かと。
ところで、FreeBSD も全てバイナリだけではなくソースも配布されていますが、どういう点で差異があるのでしょうか?
Re:何がひっかかるの? (スコア:1)
リリースサイクルについては了解。
ports って、ソースも配布するんでしたっけ? すみません、BSD のこと、あまりわかってないんです。いや、パッケージ機構で回避できなかったのか、という話題なんですが。もし、ソースも配布するのなら、バイナリ中に暗号コードがなくてもソース中にあれば (規制緩和前の話) 規制にひっかかりますよね。だから、パッケージ機構で回避はできない、と思ったのですが。
Re:何がひっかかるの? (スコア:0)
ports は関係ないと思われ。
FreeBSD では OS の配布物中に暗号化のソースは含まれる
のでは?
規制解除以前は、米国外で開発、配布してましたから
セーフでせう。
Re:何がひっかかるの? (スコア:1)
Portsは、ソースのFTPサイトでの配布に問題があるもの、実費以上を受けとるCD-ROMでの配布に問題があるものなどに区別されていて、違法な配布が行われないようになっています。
世界各地のミラーサイトは各地の事情に合わせて適切なサーバからミラーしていました。
一方、 OpenBSD はカナダに根拠地を置いており、ごく初期から統一されたバージョンを配布していました。カナダには暗号輸出規制がなく、北米自由貿易協定によりアメリカとの間の輸出入や知的所有権に関する制限が緩いのが有利な点。
-- undertow.
"BSD has never been a legacy, but a living innovator."
Re:何がひっかかるの? (スコア:0)
>布するので、ソースに暗号が含まれていたら、いくらそれ
>をオフにして構築してもだめです。
FreeBSD もソースも配布すると思うが
心配なのは (スコア:1)
こんなご時世だし、また暗号規制が復活したりして。そうして、世界中のミラーサイトから暗号関連ソフトを消さないといけなくなる、なんていうことになるとやだなあ。
あと、暗号ソフトはバックドアをつけなきゃならなくなったりとか。
一掃のこと、OpenBSD (スコア:0)
セキュリティ・暗号化機能が初期インストールで入ってるし、ユーザランドレベルでのアプリ又は移植されたソフト群も、OpenBSDのスタッフによってソースレベルで入念に見直されてるから、こっちの方がインストールが難しくても後々楽なのは明らか。
おまけに、OpenBSDはカナダ製のOSで、カナダの法律では今のところ暗号化ソフトに関する輸出規制は特に無い。