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次世代ディスプレイFED実用化へ向け一歩前進 3

ストーリー by koyhoge
軽くて薄くてきれいな画面 部門より

keis 曰く、 " フィールドエミッタ・ディスプレー(FED)実用化には「100V以上の端子電圧が必要」であることが障害となっていたが、この電圧を4Vにまで引き下げることに成功した独立行政法人 産業技術総合研究所から4月4日に発表された。

 電極にカーボンナノチューブを用いることで電圧を下げることはこれまでも試みられていたが、電極形成の制御が難しくうまくいかなかった。 今回の研究成果は「グリッド電極付きカーボンナノチューブ・フィールドエミッタ」をシリコンチップ上にうまく制御して形成する手法を確立したこと。

 なんでも一度に一万個の電極を生成することに成功したそうだ。 残念ながら一万個のうち実際に機能した電極の割合などのデータは広報資料にはなかったが、次世代ディスプレーの本命が実用化に向けて大きな一歩を踏み出したのは確かなようだ。 "

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  • 三極管? (スコア:2, 参考になる)

    by Dobon (7495) on 2002年04月06日 14時17分 (#78882) 日記
    この構造、どっかで見たな~と思ったら、三極管でした。
    この試作品の場合、グリッドが全部くっついている見たいですが、
    放電制御のためにグリッドを分割して電圧制御を行うと、まさに三極管そのもの…

    もっとも、ここまで低電力で動作する真空管ってのはSFにもありませんでしたが…。(ヒータに電力を喰われるため)
    材料と工作精度が変わっただけで魔法のようなデバイスができる実例ですね。

    #歩留まりを考えると、2~3個の放電素子をひとまとめにして1画素にするんでしょうね。
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    notice : I ignore an anonymous contribution.
    • by SteppingWind (2654) on 2002年04月07日 12時34分 (#79177)

      >材料と工作精度が変わっただけで魔法のようなデバイスができる実例ですね。

      と言うよりも, 量子スケールで初めて, 面じゃない物質が使えるようになったってことじゃないですかね. 熱電子放射なんてのは光電子放射と並んで典型的な物質表面での量子効果ですから. 言ってみれば, 従来の微細加工のレベルでは電子をバターナイフで取り扱うようなもので, 今回のはスポイトを使っているようなものだと思います.

      従来から量子スケールの加工(薄膜作成や溝など)が出来るようになると, いろいろと面白い特性を持ったデバイスが出てきていますから, この技術もSON(Silicon On Nothing)と絡めて, 面白い展開が期待できそうですね.

      P.S. この記事を最初に見たとき, 私も電池駆動のポータブル真空管アンプができないかと思った口です.

      親コメント
  • 結局, この技術が実用化されると, 現在の液晶/プラズマ画面に薄く・軽量・小電力かつ安価に取って代るということなのでしょうか?
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    ★田舎に生息する時代遅れのFortran&COBOLガイなオタク★
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弘法筆を選ばず、アレゲはキーボードを選ぶ -- アレゲ研究家

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