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6360 story

H-IIA増強型の開発へ 25

ストーリー by Oliver
よりぶっとく強力に 部門より

yosuke 曰く、 "asahi.comの記事によると、宇宙開発事業団三菱重工業などの官民合同チームは18日、現在のH-IIAの輸送能力を2倍に高めた「増強型H-IIA」の開発を決め、宇宙開発委員会の了承を得たとのこと。2007年度に試験機を打ち上げる予定で、開発費を来年度予算の概算要求に盛り込むようです。
記事を読むかぎり、

第1段ロケットの直径を現行より1メートル長い5メートルと大型化して、主エンジンを2基に増やし、固体ロケットブースターも2本から4本にする。

とあるので、これまでに出ていた212型や222型などの増強型などではないようです
しかし、現在でもAriane 5がGTOに8t、スペース・シャトルがLEOに28tの打ち上げ能力を持つことを考えると、"2007年にISSへ6tの物資を運ぶ"という目標は少し小さい気もします。どうせやるのであれば、もっと野心的な目標を掲げるべきだと感じるのですがどうでしょうか。"

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  • by kamuy (1690) on 2003年08月20日 0時58分 (#381810) ホームページ 日記
    って、けっして小さなモノではないのですが、日本はまだまだ実績を積んで、定期的で商業ベースにのるような打ち上げ・運用を出来るようにならなければならん訳で、最大規模のペイロードを上げようとかなんとか、言ってる場合ではないですね。
    (「それを目指すな」、ってコトでなく、「まだそこは良いから」、ということで)
    そもそも、せっかくアジアの島国にあるのですから、これからは中国以外のアジア各国のお客さんからしっかりと受注できるようになるという道もある訳ですので、最大ペイロード重量を狙うよりも定期便的な運用を目指していくのがよろしいかと。

    …というようなことを考える度に、SACニュース掲示板のNo.663から始まる「ラズベリー色の新空港」 [sacj.org]が気になります…
    --
    -+- 想像力を超え「創造力」をも凌駕する、それが『妄想力』!! -+-
  • by keybordist (3572) on 2003年08月20日 2時06分 (#381839) 日記

    ISSへの補給は、現在開発中の、 HTV(H-II Transfer Vehicle) [nasda.go.jp]にて行われる事になる予定だったのでは?。
    タレコミ元の6トンの補給物資ってのは、あくまで、
    HTVに与圧状態で積める最大積載量の意味で、決して輸送システム全体の重量ではないと思われるのですが。

    ちなみに、HTVの主要諸元 [nasda.go.jp]を見ると、
    打上げ時重量は15トンで、与圧補給品と非与圧あわせて6トン、ということですので、
    今までのNASDAの歴史を鑑みれば、消極的どころか、 野心的過ぎるプロジェクトではないでしょうか?

    • ですね。元記事中の6tという数字はHTVから持ってきたと考えるのが妥当ですね。全然結びついていませんでした。ご指摘ありがとうございます。
      となると、ISSの高度400km、軌道傾斜角51.6degに15t。Ariane 5と同程度の能力になりますね。
      野心的すぎるかどうかはわかりませんが、妥当な目標であると思います。
      というわけで、あまり調べもせずに言いがかりっぽいものになってしまったことをお詫びして、タレコみ文中の"目標が小さい"云々は撤回します。
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  • by Anonymous Coward on 2003年08月20日 0時33分 (#381793)
    >これまでに出ていた212型や222型などの増強型などではないようです

    平成14年5月10日には、既に出ていましたよ。
    http://www.nasda.go.jp/press/2002/05/h2a_020510_j.html
    • ご指摘ありがとうございます。とても参考になりました。
      確かに、記事中の記述はまさにこのH-IIA+ですね。
      H-IIAの増強型というと、LRBを使うものにばかり目がいってました。このプレスリリースも、もしかしたら読んだことがあったのかもしれませんが、まったく記憶にありませんでした。
      親コメント
      • ということは以前にちらほら話が出ていた H2A204 の開発は
        しないということになるのですかね. まあ H2A204 では
        HTV 打上は無理ということで,当然かもしれませんが.
        • by tada (5086) on 2003年08月20日 14時39分 (#382168)
          204はやめないはずです。
          現に今、そのためのSRB-A2の試験を行っているらしいので。
          地上燃焼試験の結果について [nasda.go.jp]

          ただH-IIA+の代わりに、LRBを使った212や222はやめるって聞いた気がしますが、ソースがさっぱり思い出せません。
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          • by keybordist (3572) on 2003年08月21日 1時45分 (#382584) 日記

            NASDAの昨年五月のリリース [nasda.go.jp]からすると、
            212や222の代替プランが今回のH-2A+ではないかと。

            212だと、LE7Aの数が3基、H-2A+だと2基で
            LE7Aの数が少ないほうが、信頼性も確保できると踏んだのではないでしょうか?

            もっとも、将来、スペースシャトルでも打ち上げよう、って時には、
            H-2A+じゃ足りませんし、新たに液体ブースターを開発して、
            H-2Aに液体ブースター4本、なんつう、何処かで見たような構成のロケットになるかもしれませんがね。
            液体ブースターにはH-2A+で開発されるクラスタエンジンの技術が生かせますしね。

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  • by Anonymous Coward on 2003年08月20日 13時10分 (#382118)
    故障率:eのモーターをn個使うと、
    システム全体の故障率は… 確かあがるんでなかったっけ?
    この場合航空機の双発と違って安全性への寄与は無し、ていうかむしろマイナスだから。
    • 私も双発と聞いて, まずこの点が心配になりました. これがもっと数が増えれば(例えば8発ぐらいとか)になれば, 1発止まってもなんとか設計範囲内で無理無理持ち上げるとかの可能性もあるかもしれませんが.

      親コメント
      • LE-7Aの2倍大型のエンジンを新規開発して使うよりも信頼性は高いのではないかと。

        > 1発止まってもなんとか設計範囲内で無理無理持ち上げるとか

        そんな無駄な使い方をするかなあ?
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        • by SteppingWind (2654) on 2003年08月20日 18時21分 (#382325)

          まあ通常の商用打ち上げなら無駄は許されないと思います. でも, ソユーズみたいな有人飛行の場合だと, クラスタロケット [nasda.go.jp]の利点の一つとして冗長性が挙げられているみたいです.

          またクラスタ構成でも, この資料 [nasda.go.jp]にあるように, 機体制御やフレームの熱強度などに未知の部分があるので, せめて現有エンジン単体での信頼性を商用打ち上げで熟成させてからの方がいいんじゃないかと愚考するしだいです.

          親コメント
    • e が十分小さければ、近似的には故障率は ne になりますね。 あと、有人でなければ安全なんて考えないと思いますし。

      ただ、 n 倍の出力のモータを作ると故障率が ne より大きくなる ような状況なら n 個使うのもありかなと。

      --
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