肥満が健康を作る? 5
ストーリー by Oliver
多すぎても少なすぎてもダメ 部門より
多すぎても少なすぎてもダメ 部門より
asasaoi 曰く、 "肥満と言えば、健康の目の敵にされるのが常ですが、アメリカの研究者らによると肥満細胞が血管新生を促進する物質を出しているそうです(Circulation←要旨のみ閲覧可。全文は購読者あるいは学会員のみ)。
Natureにも一部解説が載っていますが、脂肪幹細胞はVEGF(血管内皮細胞増殖因子)を多量に産生して、血管の構築を促すそうです。実際に、虚血状態にしたマウス組織に移植することで、その部位の血流が改善されたとか。将来的には、心筋梗塞などの病後の回復を助ける技術になるかもしれません。
脂肪幹細胞と言えば、最近には豊胸手術に使える(元の記事がリンク切れなので、Googleキャッシュ)という報道もあったりしました。(主な目的は、美容ではなくて、乳ガンや事故によって無くなったバストを復元するためです。)まあ、脂肪細胞そのものが役に立つわけではありませんが、少しはデブに対する世間の目も温かくなるかなぁ、って。"
うまく制御できるようになると良いのですが (スコア:2, 参考になる)
Fat used to boost breasts [nature.com] 04/02/09
脂肪はかつては胸を押し上げました [mypress.jp]
東京大学の吉村浩太郎講師らによる、脂肪細胞による乳房再生の試みについての記事。脂肪細胞による組織の維持効果が期待できるとされているようです。
Fat cells boost blood vessel growth [nature.com] 04/03/05
脂肪細胞は血管成長を後押しします [mypress.jp]
ハツカネズミにストロマ細胞と呼ばれる未熟な脂肪細胞を注入したところ、血流が5倍に改善されたという実験報告についての記事。
Heart therapy raises hopes and concerns [nature.com] 04/03/05
心臓治療は希望と関心をいだかせます [mypress.jp]
顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)を使用した 韓国のソウル国立大学の心臓治療の試みが、 期待されていなかった場所への幹細胞の定着と組織肥大を起こしたのではないかという記事。
どの記事でも幹細胞を利用する再生医療の試みについて、まだ細胞のコントロールが出来ない、その為予期せぬ結果を生む可能性がある、さらなる動物実験が必要だなどと述べられています。期待しているんですが。
Re:うまく制御できるようになると良いのですが (スコア:2, 参考になる)
脂肪遊戯 (スコア:2, 参考になる)
タバコより肥満の方が死亡者が多く有害だとすると、もしかしたらタバコの益が持ち上げられる可能性はありますが〔タバコを吸っていると少なくとも間食は減る〕。
細かい指摘ですが (スコア:1)
あのー>Oliver (スコア:0)