DTCP-IP承認、HDコンテンツの家庭内IP伝送実現へ 22
ストーリー by Acanthopanax
家庭内配信 部門より
家庭内配信 部門より
maia 曰く、 "DTCP-IP(Digital Transmission Content Protection over Internet Protocol/Tech-On!用語辞典)が9月29日、電波産業会で承認された(AV Watch記事、日経BP記事)。運用規定では、クライアント数は8個まで、同一のサブネットに限られる。これで、デジタル放送で提供されるHDTVコンテンツを、LAN上でIP伝送することが可能になった。
次世代DVD、特にHD DVDで必須と約束されたMandatory Managed Copy(MMC)と、DTCP-IPとの関係については、誰か解説求む。"
比較的判りやすい解説 (スコア:4, 参考になる)
# 添削希望。
今回のは (スコア:2, 参考になる)
> これで、デジタル放送で提供されるHDTVコンテンツを、LAN上でIP伝送することが可能になった。
という事だけですよね。これまで,地上波デジタル放送の画像と音声の
デジタル出力I/Fとして利用できるものは、ARIBの仕様書に規定のあった
幾つかのもの(IEEE1394等)だけだったのですが、DTCP-IPによりEthernet
や無線LANも使えるようになった。という事でしょう。
Managed Copyそのものの内容はまだよくしらないのですが、DTCPは
デジタルコンテンツをやり取りする機器間で双方がDRMを正しくやりとり
できるデバイスか、そして許諾の条件を満たすのかを認証した上で
コンテンツをやりとりするための通信路なので、コンテンツの取り扱いに
関係しているManaged Copy等とは少しレベルの違う概念ではないかと
思います。
コピーワンスの考え方から、おそらくここでいう8台のクライアントと
いうのは、録画機能をもたないディスプレイの様なデバイスの数で、
DVDレコーダ等のレコーディングデバイスはその中の一台に限定される
のではないかと思います。
Re:今回のは (スコア:1, 興味深い)
いや。Maneged Copyが実現されれば「コピーワンス」なんていうのは、古い考え方として捨てられます。コピーワンスでは不便なので、著作権管理を保ったまま(Managed)、コピーは自由にしよう(copy)というのが、Managed Copyの考え方です。
たとえば、MMCを実装したコンテンツ(HD-DVD)と、それに対応したPC(家庭内サーバー)、DTCP-IPによる伝送路(家庭内LAN)があれば、市販のHD-DVDソフトを買ってきてサーバーにインストール(Managed Copy)して、これをLAN経由(DTCP-IP)で、TVに取り付けたメディアプレーヤーなどで再生できる。
あるいは、LAN上にある他のPCやHDDにコピーするのも自由です。それがManaged Copyである限りはね。もちろんバックアップは好みに応じていくつ作ってもかまわない。これまでのコピーワンスのように、コピー時にコピー元を消す必要はありませんから、コピーに失敗したらコンテンツが消えるようなことも無い。
ということだと思いますよ。
Re:今回のは (スコア:0)
レンタルは一律禁止とかいう荒技があるかもしれませんがw
一次媒体が中古で何人もの人に出まわるようなら、
結局Managed Copyに同意するコンテンツホルダーなんて出ないのでは、という感じが。
#あ、悪ティベーションを付けるのか_| ̄|○
Re:今回のは (スコア:0)
Re:今回のは (スコア:0)
そうですね。アクティべーションに近い考え方かと思います。
たとえばレンタル用には、ManagedCopyを認めないメディアを供給する。これに対して家庭用には、数回程度のコピーを認めるメディアを供給する。という運用もできるようになるはずです。
この機能を必須でやろう、といっているのがHD-DVD陣営で、だからこそIntelとMSがこれを推し
orz (スコア:0)
一瞬、Oh!PC98(だっけ? ちょっと違ったか)の系列誌絡みだと思った。orz
確認して事なきを得た(違)。
8台までコピー可ってわけじゃない (スコア:0)
Re:8台までコピー可ってわけじゃない (スコア:0)
Re:8台までコピー可ってわけじゃない (スコア:1, 参考になる)
たかがDRMの1規格ごときで (スコア:0)
Re:たかがDRMの1規格ごときで (スコア:0)
DTCP つ~と、FireWire(IEEE1394)上のデータな感じだが、これを IP網(宅内限定)に流す規格。
宅内機器接続に LAN使うとは、FireWireの静かな終焉なのかなぁ。
とりあえず、パケット・キャプチャしてみましょ。
Re:たかがDRMの1規格ごときで (スコア:0)
#プロトコル・ロスが大きくて意味ねぇ
運用規定? (スコア:0)
同一セグメントで8クライアントな制限をつけないのは、DTCP-IPと呼んではいけないということ?
DTCP-IPと運用規定 (スコア:4, 参考になる)
Re:DTCP-IPと運用規定 (スコア:1)
TCP/IP の仕組み上に中途半端な機構をいれたことによるトラブルというか, 今までの TCP/IP ネットワークと毛色の違う問題が発生しそう.
# (経路はともかく)10km先のホストに ping 打ったら RTT 5ms でした.ギリギリ OK?
Re:DTCP-IPと運用規定 (スコア:1)
うちではBフレッツニューファミリーの対向へ11ms程度かかっているので、それはずいぶん遅延の少ないネットワークですね > RTT 5ms
Re:DTCP-IPと運用規定 (スコア:1)
同一市内約5km先(収容局は別)へのpingでは、平均4ms最大6msというところです。traceroute は6hop
(別プロバイダに変えたら、9hop 20msってとこになりました。)
で、その間をPPTPで張ったトンネル間では、平均25msぐらい。
TTL小とRTT小の両立は難しそうです…
暗号化の無いVPNならRTTは短くできますかねぇ…
Re:DTCP-IPと運用規定 (スコア:0)
それじゃ単なるカプセル化じゃないですか。
Re:DTCP-IPと運用規定 (スコア:1)
無線LANは? (スコア:1, すばらしい洞察)
・TTLはさておきRTTが遅くなる可能性がある
・自宅どころか下手するともっと届く可能性がある(というか実際届いてる)
という特徴は皆さん周知の通りかと。つまり
TTL低い≠自宅, RTT速い=自宅
という前提が崩れているわけです。
無線LANですが、隣人と仲のいい人はこれで回避してしまいそうです。
が、問題は回避よりもRTTが電波状況の悪化などで悪くなってしまって、自宅にないと判断されてしまったとき。
有線LAN必須なんて、無線の便利さを味わった一般人には苦しいんじゃないでしょうか。
# セキュリティとかはさておきね
Re:無線LANは? (スコア:1, 興味深い)
DTCP-IPで転送されるデータはHDTVコンテンツが前提ですから、サステインで25~30Mbps程度は確保できないと使い物になりません。少なくとも現状では、これを無線で実現するのはそもそもきついでしょう。
まぁこの問題はおいおい解決可能でしょうけどね。しかし、たとえ有線であってもこれが実現できれば、DVDのように「メディアに縛られない」形でのコンテンツ視聴が可能になるわけです。
PCソフトのように店頭で買ってきたソフトを自宅サーバーにインストールすれば、オリジナルメディアはもう不要で、あとはどのPCでもTVでも観られる、という世界が実現できるようになります。
個人的にはかなり期待するところです。