800種に絶滅の危機 7
ストーリー by yosuke
どこで釣り合いをとるか 部門より
どこで釣り合いをとるか 部門より
BBCの記事などによると、Alliance for Zero Extinction(AZE) に属する研究者らは、少なくとも約800もの種がすぐにも絶滅する危機に瀕している、と発表した。論文はPNAS電子版で公開されている。
彼らは、2004年のIUCNのレッドリストで"critically endangered"(絶滅危惧IA類) "endangered"(絶滅危惧IB類)のカテゴリーに分類されている種が、何らかの境界が定義できる場所1カ所のみで生息している例を調べた。その結果、794の種(595カ所)がそのような状態にあり、即座に保護活動を行わなければ絶滅すると思われる、とのこと。この数は、1500年から今までに記録されている絶滅(245種)と比べてもかなり多い。しかも、そのうち257カ所では公式な保護活動は行われていない。また、595カ所のほとんどは発展途上国内にあり、人による開発地域に囲まれている場所も多く、さらに危険度が高まっているとのこと。彼らは、これらの場所の保護に、平均で1カ所あたり年間$220,000のコストがかかるとしている。
なお、今回のAZEのリストには、日本でもエチゴモグラなど13種が挙げられている。
僕も…… (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:僕も…… (スコア:1, おもしろおかしい)
Re:僕も…… (スコア:0)
絶滅の問題点 (スコア:1)
ただ一箇所でしか存在しない種が絶滅したときの問題点というのは
どういうものなんでしょう
Re:絶滅の問題点 (スコア:4, 興味深い)
絶滅したところでそのポジションに他の種が入ってくるだけなのでそれ自体は
「大変だ」と大騒ぎするほどのことではないと思います.
絶滅のペースが速いと言っても500年前は種としての同定ができていない動物が
多かったという部分も差し引かなければなりませんし.
ただ,ある種がある地域に生息しているということはその種が生存し続けられ
る生態系が存在していたということで,逆に言えば,その種が絶滅するという
ことはかつては安定して存在していた生態系が失われたということになります.
より本質的には生態系の恒常性を守りたい,ということなのですが,その指標
として種の保存が言われている部分が大きいです.
我々の社会は来年も食物が手に入り,地球全体が凍り付くことも煮え立つこと
もないという前提で維持されているのですが,その前提となる環境の持続可能
性が成り立たないかもしれない,という恐れがある.ちょうど何百万年も繁栄
してきた種が最近の環境の変化で絶滅するように,と.
「絶滅しそうなパンダを救え」というスローガンには「パンダはかわいいから
救うのか」というような単純な批判が浴びせられることもあるのですが,これ
らはその地域の環境の持続可能性を象徴する指標であるから表に出すのだ,と
いうのが環境保護派の意見です.
ただこういうやり方はじゃあその種が絶滅してしまったらその森林はもう価値
がないのか,ということになりかねない諸刃の剣なので,個人的にはもっとま
しな表現方法はないかと思ってはいるのですが.
kaho
Re:絶滅の問題点 (スコア:2, 興味深い)
絶滅していると入手の手段がなくなります。
食物連鎖の問題も、極論すればまわりまわって絶滅すると、我々人類に不利益が出るからです。
逆に明らかに人間に不利益が出る物は、駆除しようとするはず。
Re:絶滅の問題点 (スコア:1, 興味深い)
天然痘ウィルスなんかも絶滅の危機ですがだれも自然状態での保全を訴えていませんしね。