熱い氷でできた系外惑星 18
ストーリー by yosuke
宙に浮かぶ、熱き氷星 部門より
宙に浮かぶ、熱き氷星 部門より
黒十字軍 曰く、
本家記事「 Strange Alien World Made of "Hot Ice"」より。2004年に発見された地球からの距離が30光年の系外惑星 GJ 436bの母星面通過(トランジット)がスイスのObservatoire François-Xavier Bagnoudによって観測され、その大きさが明らかになったことをNewScientistの記事が伝えている。
この観測結果から、この惑星は海王星程度の大きさ(直径50,000km)であることが分かったという。これまでに知られていたこの惑星の質量と総合して解析すると、水素が主構成物質の木星型にしては密度が大きすぎ、岩石が主体の地球型にしては軽く、水(H2O)が構成物質と見られるとのこと。
この惑星の公転軌道は水星の軌道の1/13倍と母星の近くであり、惑星の温度は300℃に達していることが予想されている。惑星表面では水(H2O)は水蒸気の形で存在していると考えられるが、惑星の中心では高圧のため高温にも関わらず固体化し、一般的な氷とは違い液体の水より密度が大きいIce VIIあるいはIce Xとして知られる「熱い氷」(参照:水の相図の例)が集積しているだろうとのこと。もし、同様の構成からなる惑星が“適度な”位置にあれば、「海洋惑星」になるだろう、とチームのFrederic Pontが語ったそうだ。
論文はAstronomy and Astrophysicsに掲載される予定。
熱い氷 (スコア:4, 参考になる)
http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/phys/crys/ice/lect6.html [osaka-cu.ac.jp]
この図ではIce Xが表示されていないのは、著者が引用したの資料が少し古いようですね。
このへん(相図)はWikiの方にありますが、熱い氷についての解説はありません。
水の惑星か (スコア:2, 興味深い)
生物、いないかなあ。
30光年だったら、比較的近いので(これから先に開発されるだろう技術を使えば)、
探査に行くのも楽だろうし。
Re:水の惑星か (スコア:5, おもしろおかしい)
>生物、いないかなあ。
>30光年だったら、比較的近いので(これから先に開発されるだろう技術を使えば)、
>探査に行くのも楽だろうし。
300K では無理だけど、もうちょっと熱くなっていたら、☆★※に
出てくるような生物、いないかなあ。
30光年だったら、比較的近いので(これから先に開発されるだろう技術を使えば)、
探査に行くのも楽だろうし。
# とある惑星より30光年先の冷たい水の星を眺めて
Re:水の惑星か (スコア:3, おもしろおかしい)
>出てくるような生物、いないかなあ。
☆★※って、水の固体が液体の上に浮いちゃうって言う、変な星なんだよね。
一度見てみたいなぁ。
Re:水の惑星か (スコア:0)
今日の気温は300Kぐらいになるみたいですけど.
Re:水の惑星か (スコア:1)
>今日の気温は300Kぐらいになるみたいですけど.
(#1158760)がいいたいことわかってないっしょ。
ちゃんと最後まで読んで、よく反芻してね。
#野暮は承知の上
Re:水の惑星か (スコア:2, 興味深い)
実際、日本近海だけでも通常の生物が生きられないような温度や化学特性の水域でコロニーを形成している水生生物やバクテリア類が多数いる [jamstec.go.jp]訳で。
火山の噴火口の近くの高熱のガスや鉱泉が吹き出しているようなところでも、水蒸気や硫化化合物などを喰んで数百度以上の高温環境で生きているバクテリアなどが多数確認されていますし、自前の文明を持てるところまで進化できているかはともかく、この星に炭素系の生物が複数生息している可能性は低くは無いかと思いますが。
全く別系統の元素や化合物をベースにした「生物」の可能性も考慮に入れれば、可能性は格段に上がるでしょうね。
三十光年だったら現在確立しているレベルの工業技術でも、予算的な無茶を承知でやれば無人探査機を200年後くらいには送り込めるでしょうから
…生物探索までやるとなるとかなり大がかりな探査機開発プロジェクトになるし、最初の基礎データが地球に返ってくるのは数百年先になるので、費用対効果はどうかとは思いますけどね。
Re:水の惑星か (スコア:5, すばらしい洞察)
そんな恐ろしい存在は見つかっていません.
シアノバクテリア類のような好熱性の奴でも,見つかっているもので最高の耐熱性を示す
ものは生息可能温度は150 ℃以下程度です.
300 ℃とかの熱水が噴き出すチムニー周辺とかにもいますが,あれは周囲の海水と混じって
温度が数十-100 ℃前後に落ちたところに生息しているんであって,数百度の中で生きている
わけではありません.
もちろん,現在知られているものとは別系統の物質系からなる生物種が宇宙のどこかに存在
する可能性を否定するものではありませんが.
Re:水の惑星か (スコア:0)
そうか。ある意味、我々人間と同じなんですね。
数百…千度の炎に直接さわったらひとたまりもないけど、その数十センチ離れた場所では嬉々として暖を取ったり料理を作ったり愛を語ったり(わら)して何千年も生きながらえている。
老ヴォールの惑星(ややOfftopic) (スコア:1)
もっともこちらは摂氏1200度の水の惑星ですから、やはり温度が少し外していますが。
/.configure;oddmake;oddmake install
Re:老ヴォールの惑星(ややOfftopic) (スコア:1)
>もっともこちらは摂氏1200度の水の惑星ですから、やはり温度が少し外していますが。
この惑星を光学的にしっかり観測記録しておかなくてはなりませんね。
#・・・間に合うかな?
Re:老ヴォールの惑星(ややOfftopic) (スコア:1)
普通に「間に合わないだろう」が世論の大多数を占めて見殺しに……
「灼熱の氷惑星」 (スコア:1)
Re:水の惑星か (スコア:1)
これだけの時間があれば、300℃でも生きている生命が発生していたり
あるいは、近所のもう少し涼しい処には、立派な文明があったりしそうな。
温度が高くても凝固する水? (スコア:1)
熱い氷があるなら (スコア:0)
厚い氷で出来た惑星 (スコア:0)
Re:厚い氷で出来た惑星 (スコア:0)
水の氷だけではなく、メタンの氷も多いですが。
#衛星や彗星や小惑星も考えると、氷でできているというものは多いですよね。ほぼ全部が氷でも「厚い」といえる大きさかは置いといて。