マントルまで染み込む水 16
ストーリー by yosuke
地震学的な証拠 部門より
地震学的な証拠 部門より
Scienceにも掲載されたようだが、東大地震研究所の川勝均教授によるマントル深部への水輸送の地震学的証拠という研究結果が発表されている。
この研究は、日本全国に広がる高感度地震観測網Hi-netで得られた5年分の地震波の解析から、深さ約150kmのマントル内部まで水が運ばれる過程を明らかにするもの。東北地方の深さ約50km-120km地下では、沈み込む太平洋プレートに含まれていた水が放出され、マントル物質がその水を取り込んで蛇紋岩などに変成し、太平洋プレートに沿ってマントル深部まで運ばれていることが分かったようだ。
大量の水がそこまで染み込んでいくと火山活動や地震にも大きく影響するんじゃないだろうかとか思ってしまったが、そもそも海水がそこまで染み込むという感覚が新鮮に感じた。
大きく影響するようです (スコア:4, 参考になる)
詳しいことは、詳しい方のコメントに期待したいですが、
水は岩石の融点(岩石のマグマ化)を低下させる効果があるようです。
なので、火山活動や地震にも大きく影響しているようです。
参考ページ [その1 [bosai.go.jp][その2 [infoseek.co.jp]
Re:大きく影響するようです (スコア:4, 参考になる)
理論的には、「物質はその環境において一番安定な状態を取ろうとする(自由エネルギー最低)」で説明されます。
高温高圧の状態では、エネルギー的に安定な状態は体積が最小になることです。
上記状態で岩石と水(含水鉱物状態の)が共存する場合、それぞれが別々に存在するよりも、岩石が
水を溶かし込んだ方が体積が小さくなるので、有利な状態となります。
水に塩やグリセリンを混ぜると、水の融点が降下するのと同じことです。
という訳で、地球内部のマグマの中には大量の水が含まれています。
水が取り込まれるメカニズムは、今のところ次のように考えられているみたいです。
・海底で地殻が生まれるときに、その鉱物は海水と接しているため、水を取り込んで含水鉱物となります。
・この含水鉱物はプレートの移動と共に海底に沈み込み、マントル内部に達します。
・沈み込んだ海底地殻の含水鉱物は脱水分解反応によってマントル内部で水を放出します。
・その水が上昇し、マントル物質の中に入って蛇紋岩となります。
・さらに蛇紋岩は海底地殻に引きずられてさらにマントル内部を下降し、再び水を放出。
・水は周辺にある橄欖岩の中に入り、融点を下げ、マグマとなります。
この理論通りとすると、水の量によってマグマの量が左右されることになり、その挙動の変化が
地表に多大の影響を与えることも十分考えられると思います。
どこぞのマッドサイエンティストがマントルまで届くトンネルを掘り、大量の海水を供給して(ry
マン○から染み出す水? (スコア:0)
Re:マン○から染み出す水? (スコア:0)
マントルの動きを体感 (スコア:3, 参考になる)
直径 12.8 m のドーム内のほぼ全てがスクリーンとなっていて 透明な床の渡り廊下から鑑賞します。 まるで空中に浮いているような感覚になります。 シアター360 は愛知万博で公開されたものですが科学博物館は混んだとしても たかがしれているのでお近くの方は是非お試しあれ。
商売のチャンス (スコア:2, おもしろおかしい)
Re:商売のチャンス (スコア:0)
それより「おお、まつおかよ!しんでしまうとはなにごとか!!」とかなんとか諫言出来ないものか?
Re:商売のチャンス (スコア:0)
最近は, (スコア:1)
TVも新聞も見ていて非常に気持ちが悪い。
誰のせいだ。
Re:最近は, (スコア:0)
実際にはもっとヤバい問題が幾つもあるので、目眩ましかもしれませんが。
運ばれる? (スコア:2, 興味深い)
上から下に、
とか、
外から中に、
というイメージだけど、
実際におこっているのは、
染み込んだまま運ばれる
イメージですね。
#雨水が染み込んでるのかと思いました
運ばれた後には、
どこから
どれくらい
どんなかたちで
表面に出てくるのかが、
興味深いですね。
-- LightSpeed-J
Re:運ばれる? (スコア:2, おもしろおかしい)
ポエムかと
思いました。
#Hack したっていいぢゃないか
#Geek だもの。
Re:運ばれる? (スコア:1)
つプリュームテクトニクス [hiroshima-u.ac.jp]
やっと (スコア:1)
沈降プレートが途中でたまってから、まとめて落下するのも確認されたことだし、もう精密モデルが使えるのも時間の問題かな?
the.ACount