![テクノロジー テクノロジー](https://srad.jp/static/topics/technology_64.png)
グラフェンによる高速トランジスターが現実に 12
ストーリー by reo
小さくて速くて 部門より
小さくて速くて 部門より
グラフェンを素材とする高速トランジスターの開発に、HRL Laboratories と IBM の T. J. Watson Research Center が相次いで成功しました (Technology Reviewの記事) 。どちらも DARPA の RF 応用カーボンエレクトロニクス (CERA) プログラムの一環として開発されたもので、まず、HRL Laboratories が今月 5 日に世界初の、グラフェンによる RF FET (最高クロック 14 GHz) を発表 (プレスリリース) 。続いて 12 日に IBM がグラフェン RF FET で 26 GHz を達成したことを公表しました (論文 PDF) 。HRL のはゲート長 2 μm (2000 nm) で、IBM のはゲート長 150 nm とのこと。
CERA プログラムの最終目標は 90 GHz 以上の信号増幅回路を実現することと設定されていますが、マンチェスター大学教授でグラフェン発見者の Andre Geim 氏によると「グラフェンにとって 90 GHz なんて屁でもない、その 10 倍はいける」とのことで、THz クラスも夢ではないそうです。
グラフェンについては今年 1 月の記事「 炭素の単原子シートにシリコンを超える半導体の可能性 」および 3 月の記事「ポストシリコンの物質はグラフェン ?」参照。
1クロックで電界が伝達する距離 (スコア:3, すばらしい洞察)
90GHzともなると、1クロックの間に3.3mmしか進まんのだけど。
1チップ内でも同期とるのが難しそう。
Re:1クロックで電界が伝達する距離 (スコア:2, 興味深い)
http://www.hal.rcast.u-tokyo.ac.jp/research/titac/perspect/perspect-j.html [u-tokyo.ac.jp]
Re:1クロックで電界が伝達する距離 (スコア:1, すばらしい洞察)
RF回路(ミキサ/周波数変換回路,低雑音増幅器)から応用が進むのが普通です.
Re: (スコア:0)
ってのは真空中(大気中もだいたい同じだけど)を電磁波を伝播するスピードであって
電線を信号が伝播する速度はちっとは遅くなることでしょう。
90 GHz 以上 (スコア:2, 参考になる)
ヘテロバイポーラなんぞなら500 GHzだのそれ以上だのとあるわけで、90 GHzぐらいは超えてもらわにゃ。
Re:90 GHz 以上 (スコア:1)
ちなみにプロジェクトの目標として挙げられている 90 GHz という数字は増幅回路の動作周波数としての目標のようですから、ちょっとした努力目標だと思います。トランジスタ単体の周波数ではありません。
もっともシリコンCMOSでもこのくらいの数字に迫ってはいるんですけどね(苦笑)
富士通のプレスリリース [fujitsu.com]
なんだかんだ言ってシリコンは強いですよねぇ。
グラフェンにとって 90 GHz なんて屁でもない (スコア:0)
Re:グラフェンにとって 90 GHz なんて屁でもない (スコア:1, おもしろおかしい)
正しくは『屁の突っ張りにもならない』だ!
#そうなのか?
単元氏 (スコア:0)
Re:単元氏 (スコア:1)
Hiroki (REO) Kashiwazaki
Re: (スコア:0)
「単元」ってのを一文字にした字なんだけど。
核を「木亥」と書いたりするのと一緒です。
Re: (スコア:0)
同様のふんいき(何故か変換できない)を表す事が日本語的には不可能って事?