磁力で弦の振動をコントロールして音を替えるギターアクセサリ 20
ストーリー by hylom
しかしハイテクギターはなかなか普及しない 部門より
しかしハイテクギターはなかなか普及しない 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
エレキギターは弦に磁気を与え、その振動による磁気の変化をコイルで拾うことで弦振動を電気信号に変えているというのはよく知られるところだが、その逆に弦を磁力で操作することで音を自在に変化させるというギターアクセサリ「Vo-96」が開発されたそうだ(GIZMODO)。
以前、シンセサイザーで知られるMoog Music社はピックアップで弦の信号を制御することで音の減衰を大幅に長くするというギター「Moog Guitar」を開発・発売したが、Vo-96はこれの発展系となる。
Vo-96はアコースティックギター用で、サウンドホール内に組み込むコントローラと、弦の下に設置するインターフェイスから構成されている。弦の音をインターフェイスで拾い、それに対してコントローラがどのような磁力を与えればよいのかを計算してフィードバックするという仕組みらしい。特定の倍音成分を止めたり、弦の振動をえんえんと伸ばす、といったことが可能になるそうだ。
この製品はMoog Music社の研究開発の一環として研究が進められたが、同社からの製品化は見送られたとのこと。そのため出資募集サイトKickStarterを使って出資を募り、めでたく製品化が決定したとのこと。現在、1250ドル以上の出資でVo-96が入手できるという状態になっている。
サーボ型加速度計 (スコア:3, 興味深い)
似たような仕組みを使ったものとしてサーボ型加速度計というものがあります。
振り子の変位をセンサで検出してフィードバック回路から駆動コイルに電流を流し、
振り子にかかる加速度と釣り合う力を生じさせます。このとき流した電流の大きさが加速度計の出力になります。
#加速度計だけでなく長周期地震計などでも同様の技術が使われています
弦をフィードバック回路によってコントロールするというのはなかなか面白いアイデアですね。
他にも振動するもので使えないかな。
#貧乏ゆすりgesaku
サスティナー (スコア:1)
だっけ、昔フェルナンデスから出てなかったっけ。
Re:サスティナー (スコア:1)
今もあります。
http://www.fernandes.co.jp/products/sustainer/index.html [fernandes.co.jp]
Re: (スコア:0)
16倍音まで制御、6弦あるので16*6=96ということらしい。
昔からあるフェルナンデスのサスティナーだと
そこまで制御できずサイン波みたいになってしまう。
技術の進歩でシンセ並のリアルタイム制御をできるように
なったということ。
そういえば (スコア:0)
ゴドレー&クレームの開発したギターの弦を歯車でひっかくGIZMOというアタッチメントがあったな
GIZMODOとの関係は知らない
あれ (スコア:0)
弦に磁気ってありましたっけ
鉄線とコイルによる電磁誘導と誘導電流だと思ってましたが
Re: (スコア:0)
へ?ご自分の書いた内容では?
>鉄線とコイルによる電磁誘導
ごめん、違うところ疑問に思っているのかもしれないんで、
もっと詳しく書いて
Re:あれ (スコア:2)
タレコミ文では
>弦に磁気を与え、その振動による磁気の変化をコイルで拾う
とあるので,元ACさんは「弦は磁気を帯びているの?」と疑問に
思ったのでしょう.
この問題は単純なようで結構難しいものだと思いますよ.
ギターのピックアップは,ピックアップコイルが磁石に巻かれている
のがポイントで,振動する弦は磁石の磁場を横切ることにより
帯磁し,それによりコイルに誘導電流が起こるのだそうです.
空芯のピックアップコイルでは確かに何も起こりませんね.
Re: (スコア:0)
そもそも、これがおかしい。
固定された磁場を金属が横切った場合、金属片の自由電子がローレンツ力を受けて動くので弦に誘導電流が流れます。この電流により、磁場が生じます(アンペールの法則)。この時に生じた磁場の変化でコイルに誘導電流が流れます。
もし、弦が磁気を帯びていたのなら、ピックアップに磁石はいらないはずです。
Re: (スコア:0)
固定された磁場を金属が横切った場合、金属片の自由電子がローレンツ力を受けて動くので弦に誘導電流が流れます。この電流により、磁場が生じます(アンペールの法則)。この時に生じた磁場の変化でコイルに誘導電流が流れます。
そもそも、これもおかしい。
弦はループしていないので低周波の振動程度では弦にはコイルに誘導電流を誘起するほどの電流は流れません。実際には帯磁した弦の振動が磁石の磁界を乱すことでコイルに誘導電流が流れるのです。
原理としては地磁気の変動による潜水艦の探知が近いかな?
Re: (スコア:0)
全くヒステリシスがなくても拾えるから「帯磁」は違うなー。
弦が近づいたり遠ざかったりすることによるリラクタンスの変化だよ。
コンデンサで喩えるとチャージした状態で容量を変えると電圧が変化するようなもん。
要はピエゾの磁気版だな。
Re: (スコア:0)
磁気のばあい電気と違って明白な誘導物体がなくても
空間を流れて磁気回路を構成する。(流れるものは磁束)
ここでこの空間の磁気の通しやすさが変化すると
(流路が一部でも空気→鉄で置き換えられる→磁束がより流れやすくなる)
磁気抵抗が変化して結果流れる磁束が変化する。
磁束が変化するのでコイルでこれをセンスできる。
なのでコンデンサで例えると、
弦挟んで対向する電極を持ったコンデンサを考える。ここに電荷を溜めると、
コンデンサの両電極間には電圧が発生する。
両電極間の間を充足する誘電体が例えば空気→なにかと入れ替わり、
そこで誘電率が変化すればコンデンサ容量が変化する。ここでリークはなく
電荷一定とすれば、この空間の誘電率の変化は電極間電圧の変化として検出できる。
(弦の振動で電極間の誘電体を置き換えるような位置関係をイメージしてね)
もしくは弦が導体であれば、電極間の空間の一部が導体に置き換わることによって
容量が変化し、以下同文
・・・かな?
Re: (スコア:0)
ヒステリシスがなくても,磁性体が外部磁場により磁化した
状態は「帯磁」と言います.英語ではmagnetizedです.
いわゆる「磁石になった」状態を「帯磁」というのは,
例えば機械式時計などの電磁気学と異なる分野での
用法ですかね.
Re:あれ (スコア:1)
ピックアップのポールピースが磁石だったり、裏面に磁石がありますね。
弦自体も鉄・ニッケル・ステンレス等で出来ていて、磁石にくっつきます。
そういう話ではない?
既にあるじゃん、と思ったけど (スコア:0)
E-BOWとか、サスティナーみたいなものかと思ったら、
もっとインテリジェンスなもののようですね。
おもしろそう。
Re: (スコア:0)
私もE-BOWみたいのを想像して飛んでみたら、もっとすごいヤツでした。
ちょっと欲しいかも…1250ダラーは高すぎですが…
こういうのって右手も左手も「音を出さない」技術で上手い下手がはっきり出そう。
Re: (スコア:0)
そうか。これなら俺でもトッププレイヤーになれる「可能性」があるな。
Re: (スコア:0)
アコースティックの演奏技術が結果に直結するから、
「上手い人には無限の可能性、下手な人手は下手なりに」でしょうね。
プロにガンガン使いこなして欲しい。
Re: (スコア:0)
1250ドルって楽器としては安い方かと思いますが…
電気部ばかりに金かかっていて、素の楽器としてはずいぶん安っぽく出来ているのではないかと心配。エレキならまだごまかし効くかもしれないけど。
Re: (スコア:0)
> can be installed and removed without any modification of your guitar.
取り付けるものみたいですよ。
Wes Lambe につけて4800ダラーと。