
LSI-Cの開発者、森公一郎氏が死去 44
ストーリー by hylom
関係筋情報ということで 部門より
関係筋情報ということで 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、
国産Cコンパイラとして知られるLSI-Cの開発者である、森公一郎氏が死去されたという話が出ている(近藤嘉雪氏のTwitter)。
森氏はエル・エス・アイジャパンで国産初の8080(Z80)向けCコンパイラとなるの開発にLSI-Cの開発を行った。また、yacc互換のLALRパーサージェネレータであるkm-yaccの開発者でもある。
Twitterによると、氏は今年元旦から入院生活を送っていたようだ。
/.Jのアカウント (スコア:5, 興味深い)
森公一郎氏はここ/.Jにもカウントを持っておられますね。yaccについてのコメント [srad.jp]を書かれたことがあります。
私はkmyaccに非常にお世話になりました。最初のきっかけはDOS用のyaccとしてでしたが、UNIX系OSでも利用可能でbisonよりコンパクトなコードを吐くし、liby.a が要らないので、UNIXでも愛用。
あと、DOS時代は kmtar も愛用してました。uncompressを内蔵しておりtar.Zを直接展開できるので、パイプが使いにくいDOS上では、tarとしてものすごく便利。
Re:/.Jのアカウント (スコア:1)
1990年代前半、kmtarにはお世話に張りました。ディレクトリ整理してディスケットに退避がメインですが。
あと、間接的にですが、商用BBSやほかで自作プログラムをLSI-C試食版で開発公開する人がいらっしゃったのでそのアイディアを享受することでお世話になっていました。
謹んで哀悼の意を表します (スコア:3)
また LSI-C cpp のソースコードや kmyacc など言語処理系の理解や実装に大変有用な資料やツールを数多く公開されており、過去の研究開発で活用させていただいておりました。
氏の偉大な業績に敬意を表しつつ追悼の意を表します。
本当にありがとうございました (スコア:2)
ご冥福をお祈りするとともに、限りない感謝を。
本当にありがとうございました。
Re:本当にありがとうございました (スコア:2)
約20年前、わたくしもLSI-C試食版を使わせてもらっていました。
MS Windows 3.1 に付属していた cardfile.exe [wikipedia.org] のファイルフォーマットを
テキストに変換するcrd2txt.exeというオープンソースなツールを「秋保窓」で
配布していたのですが、それの初期の版のコンパイルに使ってました。
ハードデイスクの中にその痕跡が今も残ってました。
本当にありがとうございました!
その後、当時でも高価だったBorland C++を買ったのですが、
結局あまり使いこなせませんでした。
LSI-Cでもっと色々と勉強すればよかった…
また、プログラムはcrd2enex: cardfile (.crd file of Windows 3.1) to Evernote export format (.enex) converter [github.com]として残っています。
love && peace && free_software
t-nissie
偉大なる先人に感謝を (スコア:2)
高校生当時,LSI-C試食版でCを始めたのは良い思い出。
本格的に取り組む際,周りの環境もあり,Turbo-Cに移ってしまいましたが,
LSI-Cに出会わねば,スキルは所詮BASICと簡単な機械語止まりであったことでしょう。
偉大なる先人に感謝を。
Re:本当にありがとうございました (スコア:1)
LSI-C試食版、懐かしいですね。自分も自分も相当勉強させてもらいました。
C言語だけでなく、Cコンパイラが吐くコードに関しても勉強になったような記憶が・・・。
スモールモデルしか吐けないのが却って理解が早まったような気がします。
ご冥福をお祈りいたします。
Re: (スコア:0)
当時Turbo Cすら手が届かなかった貧乏学生には、
LSI-C試食版の存在は本当にありがたかったです。
いまこの業界で食えてるのはこれのお陰です。
ご冥福をお祈りします。
Z80用のLSI-Cはお世話になりました (スコア:1)
非再帰モードとか、引数のレジスタ渡しとか、charはcharのまま処理する
とかの非標準仕様のおかげで(Z80はスタックにおいた変数なんぞまともには扱えない)、
Z80でまともに動くCプログラム(ゲームも)を記述することが出来ました。
LSI-Cと比べたら、BDS-CとかHiTech-Cとかお呼びじゃなかった。
ただ、引数のレジスタ渡しの際、charかintかで使うレジスタが違うので
引数の型には神経を使わされました。
ver2.0では、ANSI-C準拠でプロトタイプ宣言つかえるようになって
上記引数の心配が消えたのでホントありがたかった。
Re: (スコア:0)
Z80はスタックにおいた変数なんぞまともには扱えない
インデクスレジスタ使えばそこそこ便利に扱えるよ。つーかver.2.0とかの初期の頃のLSI CはZ80のコード吐かなかったじゃん。
Re: (スコア:0)
>インデクスレジスタ使えばそこそこ便利に扱えるよ。
インデックスレジスタは激遅です。
>つーかver.2.0とかの初期の頃のLSI CはZ80のコード吐かなかったじゃん。
Z80のLSI-Cがまず売り物としてあって
LSI-C86がフリーで出たのはその後です。
Re: (スコア:0)
>インデクスレジスタ使えばそこそこ便利に扱えるよ。
インデックスレジスタは激遅です。
8080の命令でスタックフレームこさえるよか全然効率的だよ。それより早くしたいなら static に割り付ければ、LSI-C の nonrec と実質同じだしな。
Z80のLSI-Cがまず売り物としてあって
LSI-C86がフリーで出たのはその後です。
ver.2.0とかの初期の頃は8080用だよ。
Re:Z80用のLSI-Cはお世話になりました (スコア:1)
8080
LXI H,nnnn ; 10
DAD SP ; 11
ADD M ; 7
; total 28
Z80
ADD A,(IX+nn) ; 19
static
LXI H,nnnn ; 10
ADD M ; 7
; total 17
こんなもんか
Re: (スコア:0)
ちゃうちゃう。
1983年ににLSI-C80がZ80用に国産最初の商用コンパイラとして出たの。
その兄貴分としてLSI-C86が出たのよ。
Re:Z80用のLSI-Cはお世話になりました (スコア:1)
LSI-C→LSI-C80: 8080/Z80用コンパイラ。当初は8080用だったが、後にZ80もサポート(8080用とZ80用の二つのコードジェネレータがある)
LSI-C86: 8086用コンパイラ
で、このスレッドではどこにも8086の話は出てきてませんけど、
もしかして「ver.2.0とかの初期の頃は8080用だよ。」を8086と誤読してる?
Re: (スコア:0)
初期はLSI-C80じゃなくてLSI Cだし、Z80用じゃなくて8080用。出力するアセンブリソースもインテルニモニックだった。
Re: (スコア:0)
LSI C-80がZ80に対応したのってCP/Mで動いてた頃じゃなくてMS-DOS用のクロスコンパイラになった後でしょ。
LSI C-80 Ver.3.1からVer.3.5までの主な変更点
http://www.lsi-j.co.jp/products/lsic80_update.html [lsi-j.co.jp]
> Ver.3.30 → Ver.3.4
> MS-DOS
> Z80/HD64180用のコードジェネレータcgz80.exe, cgz80b.exeを追加しました。
Re: (スコア:0)
コンパイラがどんなコード吐いてるかも分かってないレベルの人でも使えてたんならまあ道具としては優秀だったんだろうなあ。 >LSI-C80
Re: (スコア:0)
追悼スレでよくそんな毒をはけるなぁ...
人としてどうなのよ。
Re: (スコア:0)
追悼スレで分かってないのに「Z80用のLSI-Cはお世話になりました」なんて言ってる人は正直どうかと思う。
Re: (スコア:0)
インデックスレジスタは激遅です。
http://www.lsi-j.co.jp/products/lsic80.html [lsi-j.co.jp]
※「図3(a) アセンブルリスト(Z80用)」参照
hylom 仕事しろ (スコア:0)
「国産初の8080(Z80)向けCコンパイラとなるの開発にLSI-Cの開発を行った。」って何だよ?
Re: (スコア:0)
悪意あるものでなければ、いいんでないの
Re: (スコア:0)
指摘の無視の仕方に悪意があると思うんだよな。
一度でも事情の説明なりあれば大分違うだろうに。
近年のスラドがやたらギスギスしてるのは管理者の要因が少なからずあると思う。
「by hylom」が延々並んでるのを見ると、大変だなとか雑だなとか末期だなとかが
混ざりあった複雑な心境になる。
Re: (スコア:0)
むしろhylomが本当に仕事しないようになれば面白いわ。
何日も何週間もトピが立たないようになって、自分等が無思慮にも自らの最後の砦を叩いていたことに気付けばいい。
Re: (スコア:0)
headlessが休日に立てる分だけになるのね
議論が深まり今より非常に望ましいが
Re: (スコア:0)
必要なストーリーは立つだろうし、いいかもしれないね。
のんべんだらりと湧いて出るよりは、週末のちょっとした愉しみになるかもしれない。
#2748653も面白いわと言っているのは、別に困る事なく、ある意味面白そうである事を直感しているんじゃないか。
Re: (スコア:0)
編集者募集すればいいじゃん?
RIP (スコア:0)
LSI-Cは、もう開発終了なのかな?
# Windows Vista迄の対応みたいだし
Re: (スコア:0)
80の需要なんていまさらどんだけあるか考えれば開発終了も致し方ない感じ
現役製品 (スコア:0)
80も86もまだまだ現役製品なんだな
LSI-C86なんぞのパフォーマンスは今や他のコンパイラと比較にもならないだろうが、小規模なシステムのROM化するならこれ以外の選択肢は無い?
メンテナンスとか誰がやってるんだろう?
Re:現役製品 (スコア:3, 参考になる)
> パフォーマンスは今や他のコンパイラと比較にもならないだろう
手持ちのNEC PC-9801VM2 (V30 10 MHz+8087-1)でDhrystone V2.1 (C言語)を実行した結果だと、
LSI C-86 3.30c 最適化オプション -O
OpenWatcom C16 1.9 最適化オプション -onatx -oh -oi -ol+ -ob -zp8 -0 -fpi
では、LSI C-86は0.853 VAX MIPS, OpenWatcom C16は0.837 VAX MIPSとなります。
OpenWatcomは今でもメンテされているコンパイラですが、LSI-Cの方が気持ち速いですね。
じゃあOpenWatcomはGCCと比べてどうなんだ、というと、
GCCのオブジェクトはDOS Extenderが動くマシンでしか動かないので、
適当なEISA/80486-33の機械で比較した結果を載せます。
GCC (DJGPP) 4.4.4 最適化オプション -O3 -march=486
OpenWatcom C16 1.9 最適化オプション -onatx -oh -oi -ol+ -ob -zp8 -4 -fpi
で動かすと、GCCは13.543 VAX MIPS, OpenWatcomは15.636 VAX MIPSということで、
こちらはOpenWatcomの方が少し速くなります。GCCのオブジェクトは32ビットバイナリなので単純比較はできませんが、
OpenWatcomとGCCもそう遠くない性能が出せることが分かります。
というわけで、Dhrystoneについて言えば、GCC、OpenWatcom、LSI C-86は「比較にならない」という程の差はない、
と思います。
Re: (スコア:0)
組み込み用途ならROM化時のサイズも比較せんと片手落ちだよ
Re: (スコア:0)
小規模なシステムのROM化するならこれ以外の選択肢は無い?
なんで? 「LSI-C86なんぞのパフォーマンスは今や他のコンパイラと比較にもならないだろう」という前提なら「他のコンパイラ」も選択肢になりうるんじゃないの?
初めてのC (スコア:0)
9801でse3でコード書いてLSI-Cでコンパイルしたのが初めてのCでした
ありがとうございました
四つの'3'の日に生まれ、三つの'3'の日に33歳になった。牡羊座。 (スコア:0)
1958年3月30or31日か。まだ若いじゃんよ。
Re: (スコア:0)
人工透析をされていたとありますね。
わたしもC学習の初期には試食版にお世話になりました。
ご冥福をお祈りします。
Re: (スコア:0)
2013年7月に、癌で余命7ヶ月を宣告されていたのだとか。
https://twitter.com/kmori58/status/418032189373030400 [twitter.com]
化学療法がそれなりに奏功したようで、宣告に比べ1年近く長くもったということかと思います。
最近は、経済関係の発言を多くされていました。
自分がリフレ政策を知ったのは、コンピュータ関連の話を読みたくて読んでいた森さんの日記からです。
森さんは、安倍政権が生まれるよりはるか前、その前の民主政権よりもさらに前の自民政権の時代から、
からリフレを支持されていて、当時の日銀の政策に怒っていました。
https://www.google.co.jp/?gws_rd=ssl#q=site:d.hatena.ne.jp+kmori58+%E3... [google.co.jp]
たとえば以下の記事は2009年8月なので、麻生政権時代のもので
Re: (スコア:0)
> お送りします。
お祈りの間違いでした。すいません。
MSX-C (スコア:0)
20何年前にちょろっと使った思い出。
まあちょっとコンパイルが重すぎてMSXでセルフコンパイルするのは実用的ではなかった。
当時として、プアな動作環境であったMSX-DOSに激重なLSI Cを持ってきたアスキーのセンスが悪かったな。
懐かしい (スコア:0)
厨房のときに初めてC言語をコンパイルしたコンパイラか。
C言語大好きになり、いまではプログラマです。
お世話になりました。ご冥福をお祈りします。