Craftmanの日記: 佐藤
といっても人の名前ではない。
鹿児島、佐藤酒造有限会社が造る芋焼酎。
黒麹を使った通称「黒佐藤」と、普通の麹を使った「白佐藤」がある。
先日この黒佐藤を1本3800円だったかな…で購入。
ネットオークションだと7000円はするプレミアム芋焼酎の1つである。
黒麹を使うと味が濃厚になる傾向があるが、この黒佐藤はとても上品な味に仕上がっている。
残念ながらこの佐藤酒造…芋焼酎ブームでかなり図に乗っており、これまでの付き合いを放棄してまで好条件の業者にしか卸さなくなってきていると聞いている。
芋焼酎ブームと共に消える取引先ではなく、これまで支えてくれた業者との付き合いを大切にすることも「継続は力なり」ということにつながると思うが、非常に残念なことである。
特に食に関係する世界は消費が人口に比例することから非常に安定した業界であるが、ことブームが起こると突風が吹くように売り上げが伸びることがある。
その突風の中だけで売り上げが増加したことで増産体制を整備し、酒蔵についた麹菌を捨て、新たな工場を作ったりすることで結局消費者に「不味くなった」といわれる酒蔵も多い。
伊佐美もその一つである。
佐藤も同じような道を歩まぬよう、よく考えていただきたいものである。
さて、焼酎の話題であるが、芋がない。
大手と言われる白波、霧島までない。
いや、あるにはあるのだが、知り合いの酒屋を含め様々なところで出荷規制がかかっている。
居酒屋等への卸分を含めると店頭に並べることが出来ない程度の入荷量になっているそうだ。
一方、近くのコンビニエンスストアでは「酒類の販売始めました」の垂れ幕が…。
昨年の9月から申請するだけで酒販が可能になっているからだが、一時的に商品の流通バランスが崩れている状態となっている。
元々酒販店の数が限られていたことでバランスがとられていた需要と供給の関係が一時的に崩れているということになる。
しかし、爆発的に酒飲み人口が増えたわけではなく、消費者レベルの視点から見れば販売店舗が増えたに過ぎない。
その結果、
・一般消費者 コンビニ・スーパー等
・飲食店 酒屋
という流通ルートが新たに作られることになるかも知れない。
知り合いの酒販店から購入できないのは非常に残念だが、しばらく我慢すればまた普通に入荷するようになるだろう。
さて…どのくらいか…
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