TarZの日記: ネズミの脳(のごく一部)をシミュレート
本家 Researchers Simulate Building Block of Rat's Brain
ネタ元 Blue Brain Project
半年くらい前にもちょっと話が出ていたけど、ネズミの脳の一部をスーパーコンピュータを使ってシミュレートする話。
大脳皮質にある、コラムと呼ばれる機能単位(約1万個のニューロンとそのネットワークから構成される)をシミュレートするようだ。コラムは人間でもネズミでも同じようなもので、両者の脳の本質的な違いはコラムの数だけとみられている。
残念ながら、現在のところのシミュレート速度は、実際のニューロンの活動より2桁くらい遅いようだ。(最大構成ではないにしても、Blue Gene/Lを使っているのに…)
ずいぶんと重いシミュレーションらしく、計算量を減らす試みもしているらしい。
それに、Blue Gene/Lとネズミのニューロンとのこの消費エネルギーの差はなんなのだろう。「MP3をソフトエンコードするか、ハードエンコードするか」なんてレベルの差じゃないなあ。
… … … …
ちなみに、プロジェクトのサイトではこんなことが明言されている。
The Blue Brain Project is an attempt to reverse engineer the brain, to explore how it functions and to serve as a tool for neuroscientists and medical researchers. It is not an attempt to create a brain.
Blue Brain Projectは脳をリバースエンジリアリングする試みであって、神経研究や医学研究の道具として使うための方法を調査しています。脳を作ろうという試みではありません。
そうはいっても、やっぱり意識はしてしまう。人の意識をコンピュータで再現できるのか、ということについて。
[19:44 修正] 文章が変なところを修正、その他ちょっと加筆。
ネズミの脳(のごく一部)をシミュレート More ログイン