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akiraaniの日記: 日本鬼子スキーム

日記 by akiraani

 最初に断っておきますが、日本鬼子事件に関する思想や歴史信条についてはここではふれません。国内でも右だの左だので賛否両論ありますし、誰がどう思うかについてはあまり興味を感じません。

 それよりも興味深かったのは、SEOとしての効果です。
 SEOというのは、通常は特定のキーワードに対して対象のサイトの構成を工夫するなどして最適化を行い、対象サイトの検索順位を上げる技術です。しかし、日本鬼子の場合逆により上位に来るサイトを多数作ることで対象のサイト(中国の反日コミュニティ)の検索順位を下げてしまうという現象が発生しています。
 つまり、キーワードの乗っ取りが行われているわけですが、純粋な意味でのSEO行為は行われていません。最適化もへったくれもない単なる情報物量作戦です。が、物量作戦であるがゆえに反日コミュニティ側には対抗手段がまったくありません。

 では、なぜ日本鬼子が検索エンジンにおける情報物量をにわかには対処不能なほど確保することができたのでしょうか。

 日本鬼子事件では特定のキーワードを萌えキャラ化し、キャラクターイラストの人気によって検索ワードの上位ランキングを塗り替えました。(便宜上、この方法を以後「日本鬼子スキーム」と呼びます)
 これには多くのファンを集めるような魅力的なイラストをたくさん作成していろんなサイトに掲載する必要があります。そのためには
1.一定以上の技量を持ったイラストレーターを多数確保する
2.イラストレーターが作成したイラストを複数のサイトで、できれば継続的に掲載する
という二段階の手順が必要になります。

 本来であれば、1が大変な難関になります。しかしながら日本にはセミプロ級のイラストを作成する技術を持っていて、その技術力を趣味の世界で振るっている人が多数存在します。そのような人たちに向けて祭りを起こすことができれば、それだけで日本鬼子スキームは完成します。
 趣味でイラスト描いてる人のレベルが半端なく高い日本だからこそ成立する方法です。他国では日本鬼子スキームはまず成立しません。日本が半世紀以上にわたって蓄積し続けてきたマンガ文化の力といえるんじゃないかと思います。

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にわかな奴ほど語りたがる -- あるハッカー

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