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202111 journal

aruto250の日記: エミュレーションで動いている人

日記 by aruto250

職場で、私の近くに、明らかに「パターン認識を学習して脳内エミュレートするよ派」が言うところのエミュレーションで動いている人がいる。彼はプライベートな話(主にガンダムやゲーム、インターネット等の趣味に関する話題)以外では、いつも敬語や丁寧語で話をするし、電話対応なども受話器を取って名乗りをあげるところまでは非常に流暢だ。しかし、一旦定型文ではないやりとりが始まると、言葉がつっかえつっかえになったり、言葉づかいは滑らかなのに対応がいい加減になったりして、CPU使用率が100%に張り付いているのが目に見えるようだ。
彼は周囲の人間と仕事について打ち合わせているときも、やや大げさな表情づくりとともに、接客業者のように話す。しかし、話している内容に著しく考慮が足りない…というか、それらしい言葉を連ねただけで、意味する内容、およびその内容が目的に対して十分かどうかを明らかに吟味していない発言が多く、周りの人間にコテンパンにやり込められ四苦八苦しているようだ。
彼を傍目に見ている私の感想としては、彼の発言の過剰な丁寧語や過剰な表情づくり、身振り、独り言などが、まるで「TVドラマに出てくるようなSE像に沿って演技している」かのように見える。以前ネットでは「共感をエミュレーションするシステム化型の脳」という記事があったが、これはそれ以前の段階の話だよなぁ。
ちなみに彼は仕事中、神妙な顔でモニターに向かっているのだが、時々小さく噴き出しては笑顔になっているときがある。そういう時は大抵、笑顔を必死で抑え込もうとしてものすごく奇妙な表情になっていて、彼の周囲の人間はそれを見て益々イライラを募らせているようなのだが、大丈夫なんだろうか。
他人事ながら心配になってしまんだが、それ以前に、彼を見ていると(程度の差はあれ)まるで自分を見ているようで落ち着かない。

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