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日記

kanepaの日記: 二次元の漫画、アニメと児童ポルノ法 9

日記 by kanepa

個人的に、リアル世界ならば確実に児童ポルノ法に抵触する描写が書かれている二次元のアニメや漫画の規制には賛成だ。児童ポルノの定義は曖昧だが、世の中曖昧な法律は運用で補っているので、問題ないのではと思う。(前の法改正でより明確になった)

理由:

・フィクション、二次元だからといってそのようなものや行為を全体的に肯定する、あるいは全体的に肯定する目的で表現されたものはヘイトスピーチやわいせつ物頒布の罪と同様、公共の福祉という観点で規制されるべきであるから。

・最初のようなものを流通させることで、そのような誤った道徳観や倫理観等を正当化したり、それらを肯定したり、煽ったり助長しないようにすることで、そのような表現をした描写を世の中に流通することは、全体としての児童の人権を侵害するのだということを広く国民に認識させることが必要だから。

・漫画だから、アニメだから、フィクションだからといって犯罪を肯定化してもいいという誤った価値観を助長すべきでないから。

注意: こはは児童ポルノだけの問題ではなく、あらゆる犯罪でも同じことが言える。つまり、その犯罪を全体として肯定している、あるいは肯定する目的で書かれているかどうかだ。しかしそのそのような犯罪を肯定していなくても、そのような描写を加えることについてはその作品の趣旨や目的や量等を踏まえて総合的に判断すべき問題で、一律に規制すべきでないということでもないし、一律に規制すべきということでもない。

問題点:

・現行法は、そのようなものが肯定される世の中や風潮にならないようにするために作った法ではなく、あくまでも児童の人権保護を目的とした法律なので、上記で挙げられた規制を行うには、定義だけでなく目的もしっかり変更して明文化しなければ辻褄が合わない。

・現行法は、18歳であろうがなかろうが、自然人(人間)以外の被写体は保護対象にならない。漫画やアニメではそのようなキャラの描写はよくあるが、人間のような姿をしている人間以外の生き物などは、法的はに自然人なのか、はたまた動産(物)なのか疑問。

・漫画やアニメのキャラクターの年齢の決定権は誰にあるのか?

最後に:

ネットの大多数を占める「児童ポルノ法反対」という世論に対して「児童の人権を守るために規制は必要」と反論することは、果たして悪なのだろうか? 世の中様々な意見を言う人がいてしかるべきだし、そういった人の意見を聞き取り入れつつ、自分の意見を主張することもまた必要なのではないかと思う。

レッテルを貼ったり、個人攻撃や誹謗中傷、揚げ足取りをすることは議論ではなく喧嘩である。私は喧嘩ではなく議論を求めたい。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Anonymous Coward on 2015年09月20日 17時40分 (#2886392)

    そこを争点にしているわけではないので。
    今の状態でそのように主張するというのは、規制に反対するのは児童の人権を守るつもりがないというレッテル貼りになります。
    まず規制されていないことによる侵害されている児童の人権というものを、公共の福祉などと言わずに証明してください。
    できないなら、あなたの主張で侵害されているのは児童の人権ではなく公共の福祉です。

    • コメントありがとうございます。

      最初になぜ、それが反対派に対するレッテル貼りと思うのでしょうか。この文章を読んでそのような結論に至った根拠を説明していただけたら助かります。

      あとこのコメントの問いの答えは、以下のとおりです。

      ・今の法では、現実でやれば児童ポルノ法に抵触する、あるいは児童ポルノを肯定する、あるいは肯定する目的の内容の漫画やアニメは規制の対象になっていないこと。

      ・それを放置すれば、それらを見た人間に対して、社会全体としての「児童」に対する誤った倫理観を容認または肯定する、あるいはそのような行為を煽り、助長する、またはその危険性があること。

      ・それらの結果的として、社会全体としての「児童の人権」を侵害しているため、法により規制する必要があること。

      しかし記事でも書きましたとおり、児童ポルノ法の目的は、そのようなものを肯定、煽り、助長することを規制することで社会全体としての「児童の人権擁護」を目的としているのではなく、あくまでも児童個人の人権擁護が目的です。

      なので、社会全体としての「児童」の人権を保護するには、目的と定義をそのように変更しなければ辻褄が合わないということです。

      ちなみに、特定の犯罪を煽ったり助長する行為を規制する法律は、例えば不正アクセス禁止法があります。

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      • by Anonymous Coward on 2015年09月20日 23時56分 (#2886526)

        >社会全体~保護
        それを公共の福祉と言います。
        何らかの規制をしきたいという意見は理解できます。
        ですがそれを人権が侵害されている『個人』がいるわけでもない
        『児童の人権の保護』を目的とするのはスジが悪いと言っているのです。

        さらに言えば、二次元規制推進派の理論展開の悪いところに、
        フィクションで肯定的→現実で許容/治安の悪化を裏付け無しで断定するというのがあります。
        つまり社会全体として現実と虚構の区別を付けられないと言っているのに等しい。

        最後になぜレッテル貼りとなるのか。
        『児童の人権』がそれだけ強力だからです。
        上述したように二次元の規制が無いことで人権が侵害されているという事実も根拠もない。
        そうすると『児童の人権を守るのに規制が必要』という意見に対して何故必要無いかという反論も
        主張者側が受け入れられるようなものは存在せず否定されるのは児童の人権を守るという部分のみということになります。

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        • コメントありがとうございます。

          児童個人の人権が侵害されてなくとも、社会全体としての児童(社会的に「児童」と分類されている人すべて)の人権をないがしろにしているという意味で、人権侵害しているわけです。

          それは、例えば何か犯罪を犯したオタクを例にとって、オタク全体に対してレッテルを貼ったり、誹謗中傷を浴びせることで、何もしていないオタク個人やオタク全体に対しての人権を侵害しているのと、実質同じではないでしょうか。

          また、オタクとして分類される自然人全体をレッテル貼りして誹謗中傷する二次元アニメと、現実ならば児童ポルノに分類されるような、児童に分類される自然人全体の人権をなにがしろにしている二次元アニメが仮にあるとき、私は両方規制すべきと思います。

          なぜなら、やっていることは人権侵害で許されないからです。

          あと多くの人間はリアルとバーチャルの区別はつくはずです。しかし児童ポルノはリアルは規制するがバーチャルは規制しないというのは、そういった意味では大きな法の抜け穴だと思います。他の犯罪を肯定するものは現に規制されているというのに。それがフィクションだったとしても。

          リアルもバーチャルも、描写の手法が違うだけで実際は同じなのに。

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    • 補足。

      日本において、わいせつや人権侵害、犯罪なことを肯定する内容のものは総じて規制される傾向にある。例えばわいせつ物頒布の罪、児童ポルノ法、人種差別撤廃条約、などだ。以前問題になっていた「人権擁護法案」もそうだったのかもしれない。(今はどうなったか知らないが)

      例えば映画やゲーム、ビデオ等の倫理団体によるレイティングや自主規制を見ればわかるが、少しでも犯罪を容認、肯定したり、非人道的、人権侵害や差別表現があったりするとすると、すぐに自主規制や年齢制限がかかったりする。最悪レイティングできないという理由でお蔵入りすることもある。それくらい厳しいものだ。

      他の国だともっと厳しいところもある。

      以上、参考までに。

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  • by Anonymous Coward on 2015年09月20日 22時46分 (#2886501)

    > 犯罪を肯定化してもいいという誤った価値観を助長すべきでないから。

    殺人を描くことは、小説、詩、歌、絵画、演劇、映画、ドラマ、コミック、アニメ、ゲームにおいて等しく禁じられるべきとお考えでしょうか?
    一部の表現形態をねらいうちにするのでないなら、そういう考えはありだと思いますよ。
    受け入れられるのは難しいと思いますが。

    • コメントありがとうございます。

      私が考えているのは、それらを肯定する、またはその目的があるような表現は規制されるべきと言っているのです。前コメントでも書きましたが、そういうのは、総じて日本では規制される傾向にあります。(あくまでも傾向なので、時代によっては変わるかもしれません)

      例えば、警察が防犯目的で作ったビデオなどがありますが、あれには犯罪のシーンが描写されているものも少なくありません。しかし目的はそのような罪を犯すのは犯罪であることを戒めるため、つまり防犯の目的であり、そのような犯罪を肯定する意味で作られたわけではないわけです。

      つまり、ポイントは、その作品の作られた目的、意図、そしてその描写の量です。それらは総合的に判断されると思いますし、印象も大きく変わると思います。

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  • by Anonymous Coward on 2015年09月20日 23時42分 (#2886522)

    > 人間のような姿をしている人間以外の生き物などは、法的はに自然人なのか、はたまた動産(物)なのか疑問。

    人間の形をしていて生前は人としての権利を有していても、死んでしまった後は基本的に物扱いになりますよね。
    つまり法的に人として扱われるには生きているという条件も必要になってくるわけです。
    漫画やアニメのキャラクターを主体として考えるときには生命の定義を拡張する必要がでてくるかもしれません。
    その際には劇中で生きているキャラクターと死んでしまったキャラクターを区別できることが求められます。
    ただ、物語の中のどの時点を基準に生死を判断するかという難問も残ります。
    時系列が乱れたり平行世界が存在したりすると大混乱ですね。
    さらに、ラストで生きている人間だと思ったキャラクターが幽霊だったなんて明かされた日にはどうなってしまうのでしょう…?

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