800MHz帯の関係でIS12Tの人柱になりました。Peopleハブがとにかく素晴らしいです。
今までのアドレス帳は静的な個人情報だけを扱っていましたが、Peopleハブは「アドレス情報」に各種サービスの「アカウント情報」をリンクさせることで、Tweetやウォールも組み込んで表示します。アドレス帳で人を選ぶと、その人の最新のTweetも一緒に表示されると考えてください。誤解を恐れずに言えば「アドレス情報」+「近況」が表示されるわけです。
いろんなサービスに登録している人、例えば、Twitterアカウント(@AnonCow123)、Facebook(安穏 飼和戸)、Windows Live Messenger(anoncow123@hotmail.co.jp)を全部、Peopleハブの「安穏 飼和戸」でまとめて見られます。もちろんTweetやウォールへの書き込みもできます。今までのアドレス帳でも電話かメール(自宅・会社)かぐらいなら選べましたが、Twitterで連絡とるかFacebookで連絡とるか、メッセンジャー使うかすら選べるようになったわけです。
しかもWindows Live、FacebookやTwitterのプロフィール写真が更新されると、Peopleハブのアイコンも更新されるという作り込みようです。Peopleハブでの「アドレス情報」と「アカウント情報」のリンクは手動(ある程度の予測支援はしてくれる)ですが、それをやる価値のある作業です。
ただ気になるのは、GREEやmixiなどリージョナルなSNSをPeopleハブに組み込めなければ、Peopleハブの魅力は半減してしまうという点です。もちろんSNS側の対応も必要ですが、それ以前にPeopleハブにSNSの機能を組み込めるように作ってあるのかがわかりません。アプリでハブに機能を追加することはできても、その範囲は非常に狭いです。
一方、意外に中途半端なのがタイルUIだと思いました。
まず「通話タイル」。電話専用のOSだとMS自ら言っているんですから、通話アプリを起動するみたいな使い方で電話をかけさせるより、(今は使われていない)ホーム画面の左側へのフリックで、通話(履歴)関連の機能が呼び出せた方がスマートな印象があります。これは海外でも指摘されているようです。
アプリもタイルUIを使いこなせていません。天気予報アプリや予定カウントダウンアプリでは、今日の天気や残り日数をタイルに表示できますが、アプリを起動しないとタイルが更新されないということが非常に多いです。つまり、アプリを起動するまでは、タイルに昨日や一昨日の天気が表示されてしまうということです。Microsoft公式の天気アプリに至っては、タイルに今日の天気すら表示しません。最低です。
他にもSkyDriveとの連携が強力です。
iPhone 4Sで同等の機能がアナウンスされていましたが、Windows Phone 7でも写真を撮ると自動的にSkyDriveにアップロードする機能があります。OfficeのデータもSkyDriveに保存されます。Officeが携帯で見たり編集したりできるというのは私にとってそれほど魅力的ではありませんでしたが、OneNoteはEvernoteの代わりになり、Office 2010を持っていればPCと携帯との間の情報共有がスマートになります。機能限定版のOneNote Express的なものをリリースすれば、ユーザー数は確実に増えると思います。可能なら、音楽の再生もSkyDriveからできるようにして欲しいところです(法律的な問題がありますが)。
ただ、QRコードリーダーの機能が、検索ボタン→visionなのは死ねばいいと思いました。これに気づかずに有料のQRコードリーダーアプリを買ってしまった人は多いんじゃないでしょうか。今のところ検索ボタンはハードウェアキーにする必要があるのか疑問なくらい使用頻度が低いです。あと、戻るキーをあれだけ酷使する仕様なら、戻るボタンだけ大きくするぐらいの配慮が欲しかった。