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mintの日記: 大殺界(2)

日記 by mint
(前回の続き・・)その占い師には直接連絡を取ることができない。仲介者に予約を入れておくと、突然電話が来るシステム。待っている人は何年も待ち続けているし、早い人は数日で連絡が入るらしい。うちは2ヶ月くらいの待ちだったと聞いている。連絡が入ると、みんな予定をキャンセルして駆けつける。場所は電話で告げられるまでわからないし、時間も一切変更が効かない。テレビの生収録を休んで駆けつける芸能人もあるらしい。それなりのコネがないと予約さえできないのだけれど、料金はタダ! おそらくは40代、骨張った手が神経質そうに見える占い師は、僕の過去や性格や環境をほぼ寸分違わず言い当てた後、あなたの大殺界は去年の暮れで終わりました、と告げた。大殺界という言葉は聞き慣れた言葉だ。そしていくつか単語をメモ用紙に書き記し、あなたはこれから半年の間、この単語を目にするたび愕然とするでしょう、と。「だけど必ずすり抜けることができる」。もう少し!と思わず前のめりになる僕を軽く手で制し、それから先は私にもわからない、と彼は静かに笑った。でもその微笑みは、どう見てもすべてを知り尽くしているように見えて、僕は怖くなってそれ以上聞くことができなかった。
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mintの日記: 大殺界 2

日記 by mint
まだ白金台に住んでいた頃、スラドで就活日記を書いていた。あの頃が懐かしいな・・戻りたくはないけれど。仕事がなくて、お金もなくて、20歳近くも年下の彼女に食べさせてもらっていた。実際には少し違うけど似たようなものだ。当時の日記は、もう削除してしまってないけど、あれから3年?4年?あの頃を思うと信じられないくらい多忙な毎日、去年ようやく入籍もしたし、マンションも買って、新しい車もやってきた。まだ少しはツキが残っていたらしい。ツキといえばこの間うちのヨメにとても当たるという占いに連れて行かれた。その占い師に会うために小雪舞う東北道を那須まで車を飛ばすはめになった。ホテルのロビーで、よくテレビで見かけるヨメの友達のタレントとマネージャが待っていて、僕たちは食事のあと、順番に占いを見てもらった。僕は彼に求められるまま、生年月日を答えた。名前を言おうとする僕を遮り、彼は小さなメモ用紙に、僕の名前の一文字を書いた。僕は仰天した。彼はさらに不思議な絵文字をいくつか書いた。それから彼は低い声で、僕の過去を次々と読み上げた。あまりの精度にヨメは泣き出す始末。僕は占いを信じないたちなのだが、実は途中から足の震えが止まらなくなっていた。
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mintの日記: のだめ 2

日記 by mint
毎日が過ぎていくのが早い。もう1月半ばか・・。ヨメがヤフオクで落としたのだめカンタービレを1巻から16巻まで読了。思い知らされるのは若さの持つパワーと至福。こんなにも若くて才能があって美しい・・なんと千秋のうらやましいことか。僕が本当に若かった頃は、自分が人生で最も幸せな時期を生きていることに気づかなかった。てゆうか、そんなに幸せでもなかっただろう。若さ以外に何もなかったし。僕も超絶技法を身につけた女の子と一緒にパリで青春を送りたい。シューベルトなんか普段は聴くことないんだけど、めずらしくピアノソナタを聴いてみた。こぼれだす和音は深い水の色にも似て、永遠の行く手をほんのりと照らすようで。そのみずみずしさが少し息苦しい。
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mintの日記: One Day

日記 by mint
KUWATA BANDのOne Day。悲しいこともないのに悲しい気分だったり、寂しくもないのに人恋しかったり。この歌を聴くと、そういうとりとめもない気分になる。得体の知れない「気分」こそが、ひとを混乱させ追いつめる。わざわざ人の来ない宙ぶらりんな「鬱」に安住の地を求めてみたり。この間終わったアンフェア@CXで「安藤」が最後にビデオレターで語るフレーズに「僕はいつもちょっとだけ混乱しているんです」というのがあって、すごくうまいな、と思った。いまも頭を離れない。

今日は一日ほとんどネットを巡回して過ごした。営業マンが車の査定に来たりしたこともあって、頭の中は次に買う車のことばかり。レベル低いな・・。思えば小学校の頃からこうだったかも。教科書のすみに車のイラストばかり書いていた。だけどあの頃はどんなに車が好きでも見積を取ったりはしなかった。究極の大人買いだ。周りには「車好き」がばれないように気をつけているけど、いい加減ヤバいかも。物欲を語るとき、どこかそうでないひとに負い目がある。そうでないひと・・たとえば伊集院静みたいなひと。文庫本一冊もってふらりと旅に出てしまうような、無頼なひとのかっこよさと、ポルシェ・パワーローンのかっこわるさは対極にある。とりあえず明日は銀座のバーニーズ・ニューヨークで車用の傘でも買ってこよう。
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mintの日記: 突然の贈り物 2

日記 by mint
矢野顕子が歌っているのに最初ハマったけど、もともとは大貫妙子の曲。その歌をBankbandが歌っている。ちょっと甘ったるいかなあ。「あなたの気まぐれにつきあった仲でしょ」のフレーズが泣かせる。ずーっと昔半同棲していたカノジョがソニーのラジカセで矢野顕子版をよく聴いていた。仲間と始めた新しい仕事、って何だと思う?彼女がまん丸い眼を輝かせながら訊いた。なんとなくだけど、花屋さん?帰宅時の客が流れ込む慌ただしい店内。狭い店とそれなりの活気。 こういう、頭の前の方にシーンが浮かんでしまう歌って最近ない気がする。「〜を離さない」とか「二度と〜しない」みたいな平板な激情フレーズばかりが叛乱している。偉そうなことは言えないけど。ありきたりなフレーズに浸かって、真綿のような現実に締め上げられる感覚。悪くない悪くない全然悪くない、っていいながら死んでいく何か。ひとりぼっちでは足りないけど、ふたりだともうたまらなく過剰。ミスチルよりもビル・エバンスかな、今夜は。

昼間は横浜まで車のひとり試乗会に行ってきた。エンジンの音を聞いて、うーん、欲しくてたまらなくなってきた。5年ローンか。ついこないだローン地獄から解放されたばかりなのに。のど元過ぎれば、とはよく言ったものだ。ちょっと金回りがいいともうこれだし。ふと払い終わった歳のことを思ってちょっと悲しくなった。人生でおいしいところはもういくらも残されてないのだろう。やり手な感じで日々を送って、それなりにおいしい思いもしながら、気がつくと人生の10月を過ぎている、そんな感じ。これだってずいぶんとローコストなメルヘンと言えなくもない。
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mintの日記: 消息

日記 by mint
松任谷由実の消息を聴く。水の影とか。すごくいいメロディだと思うし、若い頃はさんざん使わせてもらった訳だけど、この古さは何だろう。

音楽に新しい/古いはなく、いい音楽とだめな音楽があるだけ。だけどどうやっても古くなる音楽はある。それがアレンジによるものなのか、アーティストの声質によるものなのか、他の要因かはわからないけど。iPodのなかのうちの彼女が「スナック系」と呼ぶ懐メロライブラリには、松山千春や吉田拓郎とかあってだめだめなんだけど、杏里のサーフシティとかさすがにまずいでしょ、みたいな。懐メロにはそれに付帯するいろんな時代のなんかが詰まっていてときに息苦しい。今日みたいな6時半を過ぎても明けない夜とかにはなおさらね。

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mintの日記: Good Night

日記 by mint
Every Little Thingのgood nightを聴く。最初の「どんな別れなら悲しまずにいられるだろう」ってところでぐっと来てしまう。
せっかく張りつめた緊張感があとのフレーズに続かないのが残念。

某所にて夜の海をふたりで眺めた。月明かりの下、人気ない駐車場にクルマを止めて、20代の頃の懐かしい恋の作法を思い出しながら。凍てつくような夜空は暗く晴れ渡り、波音だけが響く暗闇に、無数の星がまたたいている。あまり噛み合わない会話の後、結局抱き寄せるしかなくて、まるでわかりきった展開に少しうんざりしながら、好きだよ、という言葉が不意にこぼれる。言ってから、自分でも驚いた。え?と彼女が首を傾げる。もう一度、腕の中の彼女にだけ聞こえるように繰り返す。他の人には聴かれたくなかったのだ。この深い闇を、ずっと昔感じたことがある。星が輝けば輝くほど、闇が深くなることも。指先さえも見えないこんなにも深い闇の中で、ただ彼女が泣いていることだけはわかる。僕の嘘に気づいたのだろう。
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mintの日記:

日記 by mint
スキマスイッチの奏を聴く。このひとたちはあっというまにスターになってしまった。それでも奏をはじめて聴いたときは身震いがした。こんな恋がしてみたいな、と思うのだ。誰かの背中を追って駅の階段を駆け下りたり、発車のベルに震え上がるような。もうずいぶんとそんな息苦しい思いをしていないので。

このところ文章を書くことが少なくなって、どんどん馬鹿になっているような気がする。それで日記をつけることを思いついた。もちろん文章を書いたからといって頭が良くなる訳ではないけれど、何かの進行を抑えることができるように思えて。その「何か」が何なのか思い出せないまま時間ばかり経っていく。いままさに失われつつあるものを正視することはとても困難だ。

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mintの日記: Ticket to Heaven

日記 by mint
3 Doors DownのTicket to Heavenを聴いた。

このひとたちは有名なのかなぁ。Hawaiian 6という人たちの曲も聴いた。かっこよかった。他にはivory and ...ああ、思い出せない。どれも彼女のiPodに入っていたんだけど、最後のだけは痩せっぽちの尾崎豊って感じがしてちょっときつかった。
iPodが活躍しているのは、G5につないでいるオーディオモニターが壊れたからだ。配線の接触が悪いらしく、左側だけがときどき出なくなって、とてもいらいらする。しかも見計らったようなタイミングで音が途切れる。つまり気分が乗ってきたあたりで、必ず。新しいのをそろそろ買おうかな。エンジニアの友達に聞いたところ、Genelecというブランドがいいらしい。
仕事で女の子二人組のHip Hop Unitのレコーディングに立ち会う。ラップのスキルも高いし、発音もネイティブ、トラックも完璧、宣材もクールでいかにも、な感じ。なのに出来上がっていく音源が、どんどん偽物に聞こえてくるのはなぜだろう。頂点(「それ」っぽさ?)を求めようとするほどに、何かのまねに聞こえてしまう。それが日本人の演じるHip Hopというジャンルの限界かもしれない。まあ「それ」については言わない約束なんだけど。
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mintの日記: But Beautiful 2

日記 by mint
Bill Evans TrioのBut Beautifulを聴く。暗闇のなか、手探りするように漂うGetzのTennerが心地よい。

相変わらず明るいうちには眠れない。こんな生活をもう何年も送っている。同居している彼女に言われて始めて気がついたが、すでに慢性の不眠症と言ってもいいかもしれない。正確には眠れないのではなく、単に夜が好きなだけなのだけれど。ベランダから眺める夜明け前の東京はため息が出るくらいきれい。特に冬場は磨きがかかる。この夜景のすべてを自分のもののように感じてる人だっているだろう。そういう映画を観たこともある。誰のものでもかまわないけど、毛布にくるまり、5時半を過ぎても一向に開ける気配さえない暗い夜の帳を眺めていると、冬もまた悪くないと思う。いや、次の気配はすでにそこかしこに蠢いていて、ただ目に見えないだけなのだ。東京タワーのネオンがカウントダウンを始めている。一年がもうすぐ終わる。

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アレゲはアレゲ以上のなにものでもなさげ -- アレゲ研究家

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