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mintの日記: 突然の贈り物 2

日記 by mint
矢野顕子が歌っているのに最初ハマったけど、もともとは大貫妙子の曲。その歌をBankbandが歌っている。ちょっと甘ったるいかなあ。「あなたの気まぐれにつきあった仲でしょ」のフレーズが泣かせる。ずーっと昔半同棲していたカノジョがソニーのラジカセで矢野顕子版をよく聴いていた。仲間と始めた新しい仕事、って何だと思う?彼女がまん丸い眼を輝かせながら訊いた。なんとなくだけど、花屋さん?帰宅時の客が流れ込む慌ただしい店内。狭い店とそれなりの活気。 こういう、頭の前の方にシーンが浮かんでしまう歌って最近ない気がする。「〜を離さない」とか「二度と〜しない」みたいな平板な激情フレーズばかりが叛乱している。偉そうなことは言えないけど。ありきたりなフレーズに浸かって、真綿のような現実に締め上げられる感覚。悪くない悪くない全然悪くない、っていいながら死んでいく何か。ひとりぼっちでは足りないけど、ふたりだともうたまらなく過剰。ミスチルよりもビル・エバンスかな、今夜は。

昼間は横浜まで車のひとり試乗会に行ってきた。エンジンの音を聞いて、うーん、欲しくてたまらなくなってきた。5年ローンか。ついこないだローン地獄から解放されたばかりなのに。のど元過ぎれば、とはよく言ったものだ。ちょっと金回りがいいともうこれだし。ふと払い終わった歳のことを思ってちょっと悲しくなった。人生でおいしいところはもういくらも残されてないのだろう。やり手な感じで日々を送って、それなりにおいしい思いもしながら、気がつくと人生の10月を過ぎている、そんな感じ。これだってずいぶんとローコストなメルヘンと言えなくもない。
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人生unstable -- あるハッカー

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