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娯楽

mujiの日記: 静かに名残を惜しまるるがよい

日記 by muji

昨日エントリし損ねたが、9日の前進座劇場ファイナル公演(矢之輔のインタじゃないけど「記憶に残る歌舞伎」になったよ…)千穐楽、最終公演後のカーテンコールで梅之助が挨拶の中で
「静かに名残を惜しまるるがよい」
と、今の心境として語ったそうな
記事中にもあるとおり、元禄忠臣蔵「最後の大評定」の一節。岩波文庫だと179頁、その五の最後、ヤスベエが血判押してこれで連判状出揃った、一同クラさんに命預けたよっ、というところでクラさん感極まって、

(落涙数次の後、漸く顔を上げ)かく評議一決の上は、何事も……後の時節。銘々もの静かに……御退出あられましょう。が、父祖代々かよい馴れ、朝夕見馴れし御城のうち、襖の絵にもお庭の木にも……この世の名残は残るべし。われらも見納め、各々も見納め、静かに……名残を惜しまるるがよい。(太字は筆者)

という場面。
梅之助のあの声でこの一言、現地で聴いたら泣いてたよ多分……

…そうだよね、何かと吐き出さないと気が済まない人もことも多かろうけど、名残を惜しむひとつのあり方だよね。これも前進座の財産演目のひとつだけあって、梅之助、使いどころがよく判っているなあと思わせるものが。
案外、重い一言かと。
5月国立公演のチラシには顔写真が載っているので御浜御殿の勘解由あたりかなあ。無事な姿を観られればいいが、というか観たいし。何しろ前進座の御浜御殿はかなり原作に忠実だからちゃんと船弁慶の後シテで出てくるんだもんね! しかし助右誰だろう……

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計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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