shikineの日記: 「冷笑系」とは何か
日記 by
shikine
ネットで言われるところのいわゆる「冷笑系」。
その歴史を遡行するとピュロン派などといった
古代ギリシャにおける「懐疑主義」に到達するのではないか。
その「懐疑」とは言うまでもなく後にデカルトらによって
哲学知として深められた近代的思考態度の一つである。
「真理」までと言わずとも「真実」に到達するために
あらゆる面から懐疑しふるいにかけるということが
「知」の基本的な営為でもあろう。
が、現在において「冷笑系」と他人をあげつらう側は
「疑うな。黙って信じておけ」と言いたげでもある。
しまいには「しない善よりする偽善」などと言い訳して
むりくり自分たちの主張を押し切ろうとする始末。
しかし、「放射脳」や「反レイシズム」「ネトウヨ」など、
怒ったふりをして熱弁を振るいつつデマを拡散しようとする人たちがいるから
騙されないために「懐疑すること」の重要性はますます高まるばかりだ。
「冷笑系」はそういうネット社会の「論理矛盾」「反科学性」を
発見する装置みたいなものだろう。
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