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16075 story

CAMUI型ハイブリッドロケット、高度3.5km達成 27

ストーリー by yoosee
天高く上れ 部門より

ShadowBand 曰く、

北海道大学・植松電機・カムイスペースワークスなどが参加するNPO法人、北海道宇宙科学技術創成センターが開発中の ハイブリッドロケットCAMUI-205Sの打ち上げ実験が北海道大樹町で 8月4日早朝に行われ、これまでで最高の高度3.5kmを達成した。打ち上げは成功。残念ながら機体の洋上回収はできなかった。

タレコミ子としては、日本では希な民間主導のロケットプロジェクトであり、blogでも逐次公開されている同ロケット開発 ストーリーが「リアル『なつのロケット』」といった雰囲気であることから、大いに高速燃焼しているところである。

CAMUI型ロケットは、ポリエチレンを燃料、液体酸素を酸化剤とするハイブリッドロケットである。火薬(爆発物)を用いない ため、法的な制約から生じる管理費を大幅に節約できる。ハイブリッドロケットの弱点である燃焼速度の遅さを CAMUI (Cascaded Multistage Impinging-jet; 縦列多段衝突噴流) 法と呼ばれる独創的な技術で克服している。 CAMUI型ロケットは、将来的に、成層圏ないしそれ以上の高度における、安価で安定した実験プラットフォームになることが 期待されている。

関連リンク:

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  • いろいろ (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2007年08月06日 15時21分 (#1201582)

    カムイスペースワークスへのリンクはブログじゃなくて会社のサイト [camuispaceworks.com]の方がいいんでないの?そりゃ読み物としちゃブログの方が面白いけどさ。

    あと、今回打ち上げた機体は-205Sじゃなくて-250S。250はエンジンの推力からきてる数字なのでお間違えなきよう。

    一応今回の目標は

    • 高度10km
    • 音速突破
    だったらしい [nikkeibp.co.jp]。前者は未達成、後者はテレメトリデータの解析待ちらしい。ソニックブームかもしれない音は聞こえたらしい [cururu.jp]けど。

  • by Alef_F (27309) on 2007年08月06日 14時50分 (#1201569)
    私は川端裕人の小説 [amazon.co.jp]の方が好きです。
    • by Yohsa (2572) on 2007年08月06日 15時23分 (#1201584) 日記
      アレはロケットの考証がねえ…。あたしゃ接着剤で貼り付け始めたところで投げましたよ。
      まぁ、「これはSFではありません!ブンガクなのです。だから考証の細かいところまで気にしなくてもいいのです。」とか言い張られたら「はあ、さよけ」って答えるしか無いですが。

      でも例えれば「南極大陸に自然な状態でホッキョクグマが生息してる」なんて描写は21世紀の現在では恥ずかしくて書けないよね?
      親コメント
    • すみません、一瞬こっちと間違えました。
      ロケットの夏 [wikipedia.org]
      親コメント
    • by Anonymous Coward
      >私は川端裕人の小説の方が好きです。

      ( ^ω^)?
      何故ここで好みの話が?

      夏のロケットの方が主人公の年齢は近いし、
      「あいつはまだ飛んでるんだ」とか小説っぽい台詞が出てくるあたりにてるよねー

      # って話なんじゃ?
      • by Anonymous Coward on 2007年08月06日 15時52分 (#1201597)

        エンジン形式からの比較

        • なつのロケットは液体ロケットを作る話
        • 夏のロケットは固体ロケットを作る話
        CAMUIはハイブリッドロケットなんで、どっちにも似てないよ。

        ミッションプロファイルからの比較

        • なつのロケットは衛星を打ち上げる話
        • 夏のロケットは有人弾道飛行をする話
        今回のCAMUIはペイロード無いからなぁ…弾道飛行だから夏のロケットに近いかな。

        親コメント
        • まあ、どっちにも似てないとか独創的だとか町工場が作ったとか、
          そういう点だけでロケットが商売になったら苦労しないわけで。

          実際のところ、ハイブリッドロケットは固体と液体両方の要素を取り入れたおかげで、
          両方の欠点を取り込んだロケットになっています。ちょうど同じ北海道のDMVのように。

          固体にはないタンクや配管類を備え、液体ほどの性能は望めない、ことによると固体の性能にすら劣る。
          それでも火薬類を用いないのは利点ですが、火薬類の代わりに高圧ガスを大量に積んだ物体を高速で打ち上げるだけで、
          (特に大型化した場合には)危険物には違いないし航空法その他の法令には依然として引っかかる。ということでサイズにも制約。

          当初のもくろみ通りに高層大気を観測したり無重量実験したりするには適しているでしょう。
          ただ、ハイブリッドロケットが現在の宇宙開発を革命する銀の弾丸ではないことは確か。
          親コメント
          • >>実際のところ、ハイブリッドロケットは固体と液体両方の要素を取り入れたおかげで、
            >>両方の欠点を取り込んだロケットになっています。

            まったく仰せのとおりで,もとから単段ハイブリッドロケットでの衛星打ち上げは無理な話です.

            で,実はハイブリッドミサイルとしてはいろいろなメリットがあるそうで,日本でも米国でも
            研究を進めています. 例えば燃焼時間が長いのはミサイルとしては非常に良いらしい.
        • 定義からすれば作用反作用の法則で飛ぶものは何でもロケットなんでロケットと呼びたければ自由に呼べばいいが、第一宇宙速度に達するペイロードがない物をロケットと呼ぶのはこのACが許さん(w

          弾道飛行しかできないものはミサイルと呼ぶがよい。
          のミサイル」「CAMUIミサイル」でよいではないか。
  • by pongchang (31613) on 2007年08月06日 16時06分 (#1201604) 日記
    打ち上げはよろしかったですけど、台風の日に回収は困難ですから、まず打ち上げだけでも成功して良かったです。でも、会社としては衛星の前に、弾道飛行による無重量状態での実験システムの提供というビジネスモデルがあるので、回収の失敗は今後のプレゼンのつっこみどころになるかもしれません。実験は天気を待つわけにはいかなかったのでしょうか?
  • by Anonymous Coward on 2007年08月06日 21時35分 (#1201724)
    近頃「らき☆すた」で脚光を浴びる埼玉ですが、
    実は宇宙研やカムイロケットや「夏のロケット」よりも
    遙か昔より手作りロケットは造られ打ち上げられています。
    埼玉県人(秩父の民)は古より宇宙に魅せられていました・・・・。

    カムイロケットに注目するついでに、龍勢祭りも宜しく。
    http://www.ryusei.biz/festival/ryu01.html [ryusei.biz]
  • 折角だから「レラ ムツベ」と命名しておけば天空を越えて飛んでいったに違いない!
  • by Anonymous Coward on 2007年08月06日 14時28分 (#1201550)
    高度3.5km!!!
    すげぇっ!
    って思ったけど、よく考えると富士山の高さより低高度なんだね。
    すごいのかどうかよくわからなくなった。
    • Re:高度3.5km!!! (スコア:2, おもしろおかしい)

      by Anonymous Coward on 2007年08月06日 14時35分 (#1201554)
      だーいじょうぶ
      富士山の山頂から打ち上げれば高度7.3kmまで上がるよきっと。
      親コメント
      • by Anonymous Coward
        もっと高く上がるんじゃないかな
        空気の密度は低いし、地球の中心から遠い分重力も弱いし、地球の自転による遠心力も大きい
    • by Anonymous Coward
      景観上の問題からロープウェーがない富士山ですが、
      いい代替手段が見つかって何よりですね。

      // 富士山行ったことないので適当言ってますが、山頂までロープウェーでいけたりするんですか?
      • by Anonymous Coward on 2007年08月06日 14時46分 (#1201565)
        行けません。8合目からの頂上待ち行列を経由して山頂に到達します。

        # 富士山登ったけどイメージしてた登山と違ったのでAC。人大杉です
        親コメント
      • by Anonymous Coward on 2007年08月06日 14時52分 (#1201574)
        キャタピラー車が頂上まで行けますけど、あくまで物資運搬、救護活動用です。

        #昔、麓で買ったスナック菓子の袋が何合目で破裂するかを調べる番組で使用されていたっけ。
        (たしか、探偵ナイトスクープ)
        親コメント
    • by Anonymous Coward
      35kmかと空目した。成層圏の真ん中ぐらいまで行ったのかと。

      >残念ながら機体の洋上回収はできなかった。

      なんか失敗してるみたいだし、あんまりすごくないんじゃね?
typodupeerror

計算機科学者とは、壊れていないものを修理する人々のことである

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