米国における学生ビザ所有者が働ける期間の延長を求める政府嘆願、10万件を超える 5
ストーリー by hylom
米国と留学生 部門より
米国と留学生 部門より
taraiok 曰く、
米国では現在、サイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学(いわゆる「STEM」)分野の教育に力を入れている。しかし、せっかく育て上げた学生も国外に流出してしまっては意味がない。そこで米国では、学生用ビザ所有者が12か月間米国内で働くことを認めるOptional Practical Training(OPT)プログラムが用意されている。これについて2008年、当時のブッシュ大統領はSTEM卒業生のためにOPTプログラムの17か月への拡大を承認した。しかし、このプログラムをコロンビア特別区の連邦地裁が完全に認めず、そのため多数の政府嘆願が寄せられることになったようだ(Computerworld、USNews、Slashdot過去記事、Slashdot)。
連邦地裁のEllen Huvelle判事は、政府がOPTプログラムを拡張したいのであれば、新たなOPT拡大規則を発表し、国民の意見を聞くべきだとした。その上で、同判事は問題を取り組むために2016年2月12日までの6か月前の猶予を与えた。この問題にホワイトハウスが迅速に行動するよう求める請願は10万名を超えたという。
この数は政府が正式にコメントを出す必要のある署名数を満たしている。しかし、政府が締め切りに間に合うかは怪しいところだ。移民を担当する米国国家安全保障省は10月15日までに新たな規則を発表する必要がある。それまでに利害関係の調整を行い、国民の意見に合わせた修正を行い、ホワイトハウスに予算関係の書類をまとめる必要がある。
政府が正式にコメントを出す必要のある署名数を満たしている (スコア:1)
米国籍でなく永住権も持たない人でも、10万人署名を集めれば連邦政府は公文書でコメント発表することが義務付けられているのか。
こういうのも生い立ちが「移民の国」だからなんですかね?
うじゃうじゃ
レイムダック専門 (スコア:0)
2008年にブッシュが先鞭をつけ、
今年、ワシントンD.C.の裁判所でやり直せという。
行政にとっても司法にとっても波風たたない時期に手をつけたい
要らない子扱いに見える問題なのだが、やはりおなじく要らない子
扱いにしたい人々が対象の問題だからだろうか。
違法就労の温床 (スコア:0)
学生用ビザでの就労許可って、日本だと、違法就労の温床でしかないんだよね。
基本、非正規契約社員やパートタイマーばかりで、無保険、無年金、低賃金と、ブラック度も半端ない職場が多いです。
規制しても、たまに逮捕者が出るだけで、無くならない。
Re: (スコア:0)
日本の話をするなら、それはちょっと観点がズレてる。
というのは学生ビザとは全く関係なく、日本の非正規労働の根本的な問題。
学生ビザでの就労で根深いのは、技能実習生制度という名の合法的な奴隷制度のほう。
国民の意見に合わせた修正 (スコア:0)
政府嘆願を出した国民の意見も、(前)大統領の意見もおおむねOPT期間延長で揃ってるんじゃないの?
移民問題として延長を嫌がるのも居るから議会にかけ直したりパブコメ募集とかしたら大変だろうけど、
方向性としては何も変わらず手続きを厳正にやり直せってだけの話だよね。
> それまでに利害関係の調整を行い、国民の意見に合わせた修正を行い、ホワイトハウスに予算関係の書類をまとめる必要がある。
今のアメリカは、決まってる(運用もしてる?)内容の手続きにそこまで不安になるほど移民問題が炎上してるの?