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お金

大阪大学教授による1億5000万円の不正経理が発覚 53

ストーリー by hylom
困っているところもあるというのに 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

大阪大学大学院・情報科学研究科の教授が、10年以上にわたって不正な経理処理を行っていたことが報じられている(産経新聞日経新聞朝日新聞)。

取引業者に架空の物品を発注し、差額をプールさせるという手口。また、この教授は科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業にも関わっていたようで、12月25日にJSTから研究費の不正使用があったことも発表されている(JSTの発表)。

JSTによると、不正使用に関わっていたのはこの教授およびJSTのプロジェクトスタッフ、取引先で、消耗品の架空請求や伝票とは異なる消耗品等の納入が行われていたという。こちらの不正使用額は合計で9316万4,955円。なお発表では私的流用は確認されていないとされているが、報道では私的に流用していた可能性もあるとされている。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • 細かい補足 (スコア:3, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2015年12月28日 11時34分 (#2941594)

    ストーリーの段落分けがいまいちでどこが何にかかっているのか分かりにくそうに見えたので

    ・JST以外にも、不正使用の対象にされ得る研究費のソースはいろいろとある
    ・JSTが出した予算についてJSTを交えて詳細に調査したところ、9千万円ちょっとが不正にプールされていたが横領の痕跡は認められず
    ・それ以外の5千万円ちょっとの不正利用の可能性のある予算についてはまだ調査中なのか、未発表なだけなのか
    ・JSTの調査結果に~平成20年度とあるけど、そういえばその頃に納入物品の検査が厳しくなったような。
     自主規制なのか、どこかの部局で具体的な事件があったのかと噂されていたけど、これか

    • by Anonymous Coward

      平成20年ごろに強化されたのは,2005~06年頃に慶大・早大の研究者から相次いで高額の裏帳簿(投資信託!)が明るみに出たことがきっかけだったと実感しています。その後の東工大の不正経理でとどめかな。

      今年は「税金だから覚悟しておけ」とのあまり実利のない念書を書かされ、出張報告も煩雑さが増しました。

      文系で分担金だと100万もないことが多いのに、書類作成や確認・監査業務なんかの執行手続きは科研費全体で共通だから、3割の間接経費で賄えるとも思えず、機関としては科研費をもらえばもらうほど赤字になるのではないだろうか。

    • by Anonymous Coward
      H21年度以降の不正使用を認定してしまうと、いろいろとまずいところに累禍が
      及ぶからではないでしょうか。
  • JSTの報告書 (スコア:2, 参考になる)

    by Anonymous Coward on 2015年12月28日 16時17分 (#2941756)

    首謀者だけは、実名が出てました。

    http://www.jst.go.jp/pr/info/info1160/besshi1.html [jst.go.jp]

    • by Anonymous Coward

      JSTは、ちゃんとHTMLで公開しているんですね。

      一方で、阪大のウェブにようやく掲載さたものは、紙の文書をスキャンして画像化した上で、PDFで公開されています。
      こういった、「都合の悪い情報を検索されにくくする」テクニックはよく研究されていて、また、手馴れているんでしょうね。

      社会のみなさまに深くお詫び

      しているようには、全く思えない対応です。
      ほとぼりが覚めたら、PDFは削除だろうな。

      • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 20時32分 (#2941906)

        すみません。阪大のページヘのリンクを貼り忘れていました。
        大阪大学における公的研究費の不正使用について [osaka-u.ac.jp]

        親コメント
      • by Anonymous Coward

        そういう振る舞いが,今回のような事案がまかりとおるほどにまで,組織としてのコンプライアンスを押し下げていると思う.
        # 過去形とはしない

      • PDF2html使えばいいじゃない。
        検索できるようにしてあげて。

        • by Anonymous Coward

          それって、PDFに文字として記述されている文字をHTMLにコンバートするんじゃないの?
          画像からOCRしてHTML化してくれるのかしら。

          わざわざ画質を落としてOCRしづらくしてるっぽいし。

    • by Anonymous Coward

      Wikipediaにはもう本件の記述がありますね。先代の教授から引き継いだようです。
      どうにか出世したと思ったらヤバい話の当事者になってしまったという話は多いですね。

      こういった話に縁がないのは幸運なのか……。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 12時18分 (#2941607)

    こういうことすると無関係な別の大学の研究室の秘書や専攻事務が泣く破目になる。
    # 一年先の出張の事前申告とか出来る訳ないだろ!

    • by Anonymous Coward

      本当にそうですよね。

      本人たちは(私的流用が目的でないなら)予算を柔軟に使いたかったんでしょうが、余計にお金を使うのが難しくなるのに気付いていないんでしょうか。

    • > # 一年先の出張の事前申告とか出来る訳ないだろ!

      その発想は間違っています.ちゃんと倫理規定等の講習を受けてください.
      極論すれば,一年先の出張の事前申告ができない人には,予算を割り当てるべきではありません

      本来は,予算や研究費は,先に研究や出張の計画があって,それに対して割り当てられるものです
      「予算があるから出張する」のでは無く「出張が必要だから予算を確保する」べきです

      とは言え実際には,研究が常に計画通りに進むとは限りませんし,急な出張が入る場合もあります
      ですから,予算や研究費は,計画的な出張用に確保したお金と,その他の不測の自体用のお金とに
      区分して管理されているはずです.

      いずれにせよ「一年先の出張の事前申告とか出来るわけ無い」とか「自由に使えるお金がほしい」というのは
      気持ちはわかりますが,それを口にするのは「自分は無計画で無能だ」と言っているようなものです.

      • by Jubilee (20038) on 2015年12月28日 14時26分 (#2941687)

        本来は,予算や研究費は,先に研究や出張の計画があって,それに対して割り当てられるものです
        「予算があるから出張する」のでは無く「出張が必要だから予算を確保する」べきです

        ごもっとも。たとえば科研費でも申請するときにどこに何回調査に行くとか成果を国際会議で発表するとか積算しますよね。それはまあいいです。

        いずれにせよ「一年先の出張の事前申告とか出来るわけ無い」とか「自由に使えるお金がほしい」というのは
        気持ちはわかりますが,それを口にするのは「自分は無計画で無能だ」と言っているようなものです.

        研究者としてナショナルチームクラスに有能な人がお金の管理では大人とは思えないほど無能とかいうのはわりとありがちなので、そういう種類の異なる有能無能をごっちゃにするのは適切ではないでしょう。

        研究計画で「いつ頃どのあたりに何度」というのを積算するのと、年度初めに「何月何日にどの経路で旅行する」をすべて申告するのと、これらは「計画する」という一点においては同じですが、まるで違うことです。混同は避けるべきです。

        それに、どんなに有能でも計画することができない分野もあります。消防や警察、あるいは自衛隊がいつどこに何度出動するかは具体的には計画できないように。それらでもある程度は予測が可能ですが、研究分野によってはそれすら困難なこともあります。例えば火山や地震、風水害などの自然災害。そういうのの研究者は、「年度内の出張計画を全部事前提出」とか言われたらどうしたらいいんでしょう。「不測の事態用の研究費」なるものが別途管理されている大学ってあるんでしょうか?

        外的要因がない場合、スケジュール通りに開発し納品できない人は無計画で無能ですかね?あるいはそうかも知れません(もちろんこれは議論のすり替えです)。

        --
        Jubilee
        親コメント
        • by Anonymous Coward

          こういうのって国や公共団体の予算でも思うのですが
          ある程度自由に組んで使わなかった分返納するシステムに
          なんでできないんですかね

          使わないと来年減らされるというのもナシにして
          必要であれば毎年きちんと精査して(自由度は残して)
          配分すればいいと思うのですが

          そうすると大目に取っちゃうから(使わなかった分返すとしても)
          予算足りなくなるのかなぁ

        • by Anonymous Coward

          異なる有能無能をごっちゃにしてるのはあなたなのでは?
          元コメントは事務能力に関してしか議論していないので、それを研究能力と結びつける必要はないでしょう。
          大元のコメントは、研究室の秘書や専攻事務に関して言及しているだけであって、研究者自身の話を持ち出したのはあなた。

          >研究計画で「いつ頃どのあたりに何度」というのを積算するのと、年度初めに「何月何日にどの経路で旅行する」をすべて申告するのと、これらは「計画する」という一点においては同じですが、まるで違うことです。混同は避けるべきです。

          これもおかしい。
          元コメントでは、こういう場合は出張費用としてでは無く、その他の不測の自体用のお金として申請しろと言ってるだけ。

          議論の価値があるのは、
          >「不測の事態用の研究費」なるものが別途管理されている大学ってあるんでしょうか?
          この文だけですね。

      • by Anonymous Coward

        あの辺、実態と合ってないですよね。

        論文を投稿して何としてでも通すという意気込みでいても、そもそも翌年の国際会議がどこで行われるかなんてアナウンスされてすらいないのに。
        両極端なところ、南米で開催されるかも知れないし、関東で執り行われるかも知れない。
        結局、予定としては念のため大きい方で申請するしかなく、いろいろと不整合が生じる。

        • by Anonymous Coward

          だいたい絶対通る会議に投稿することが良いことなのかがそもそも疑問なんだが。
          絶対通そうとすると投稿する論文の内容よりかなり低いレベルの会議を選ばないといけない。
          難関会議では発表するなと言ってるようなもんだろう。
          研究が全て計画的にできるなんて言ってる奴こそ自分はちゃんと研究してない無能だと言ってるようなものだ。

      • by Anonymous Coward

        そういう話だと倫理規定の講習より、見積積算の講習を受けさせたほうがうまくいく気がした。

      • by Anonymous Coward

        一年先の研究成果がわかっているような研究は、もはや研究とは呼ばない。
        単なる技術開発。
        企業研究所ならそれでもいいかもしれないが、まともなイノベーションは起こせない。
        それどころか、予算と人員の規模勝負という100年前のエジソン型研究。
        それが行き詰っているのは80年代からなんだけど。

    • by Anonymous Coward

      最近は監査で消耗品もちゃんと保管されてるか確認されるし、そのおかげで壊れて消耗してもそう簡単には廃棄できないから倉庫部屋がゴミの山に。
      そして忘れたころにまた監査がくるってのでゴミの山をひっくり返す大仕事。

      ここらの手間暇考えると外部資金で物を買ってはいけないというそんな運用に傾きつつ。

      • by Anonymous Coward

        >最近は監査で消耗品もちゃんと保管されてるか確認されるし、
        >そのおかげで壊れて消耗してもそう簡単には廃棄できないから倉庫部屋がゴミの山に。
        >そして忘れたころにまた監査がくるってのでゴミの山をひっくり返す大仕事。

        そんなの一般企業では当然のことです。
        そういった現物管理のほかに、固定資産税登録、償却、除却といった処理があるわけです。
        大学は、まだ甘やかされているということを忘れないでください。

        • by Anonymous Coward

          一般企業(一応、世間では大企業と認識される規模)と大学教員との両方を経験していますが、
          大学は「教員が何もかも一人でやらなくてはならない」という点が異なります。

          また、一般企業に比べて大学の教員が買うものは専門性が高く、
          隣の部屋の人のモノは何に使うものかすら分からなかったりします。

          また、人員の大半を占める学生たちは2年程度で移動してしまうので、
          一般企業の「ベテランの~さんに聞けば分かる」という蓄積が少ないんです。

          一般企業と同等の管理を行うのであれば、それ相応の秘書を研究室ごとに付けてほしいです。

          • by nim (10479) on 2015年12月29日 11時36分 (#2942106)

            > 一般企業(一応、世間では大企業と認識される規模)と大学教員との両方を経験していますが、
            > 大学は「教員が何もかも一人でやらなくてはならない」という点が異なります。

            最近は大企業でも、業務システムの導入などに伴ってセルフ事務の流れになってますよ。発注も受注も自分でPCを操作して手続きします。

            親コメント
            • by Anonymous Coward

              >発注も受注も自分でPCを操作して手続きします

              大学では「研究室の分」、つまり、ポスドクや学生の分を全て教員が管理しなくてはならないんです。
              「自分の分」だけで済まないんですよ。

          • by Anonymous Coward
            管理できなくて秘書を付けるには、予算が入ります
            大学の教員と同じような専門知識を持つ秘書さんをいくらで雇うのでしょうか?

            また、学生さんたちは、勉学や研究に来ているのであって雑用の為に来ているのではありません。
            • by Anonymous Coward

              だから「大学は企業と同レベルの管理はできない」という話です。

        • by Anonymous Coward

          大学は事務部門が弱いので、たいていのことを自分でやります。
          しかも、企業は利益を追求するから事務仕事が無限に膨らむということはないけど、
          大学は国民の皆様の税金を適正に使っていることを説明しなければいけないですし(このこと自体は当然のことだと思うけど)、
          事務仕事はエフォート外ですので(一瞬で手間無しで書類作成ができると想定されている!!)、
          必要書類はどんどん膨らみます。

          企業だと出張の切符や航空券やホテルの手配まで事務がやってくれるって知ったときは驚きでした。
          大きな企業だと、企業全体で旅行会社と契約して格安にしてもらって、切符手配専門の

        • by Anonymous Coward

          法人化して厳しくなった

        • by Anonymous Coward

          「大学も一般企業と同じくらい不幸になれ」というのはやめませんか?
          「一般企業も大学と同じくらい幸せになろうよ」という方向を希望。
          #ネジ一個一個数えさせられてウンザリさせられてる・・。

          • by Anonymous Coward

            不幸というより、組織として当たり前だというだけ。
            「大学と同じくらい幸せ」なために、余計なコストがどんだけ出て、それを誰が負ううんですか。

            • by Anonymous Coward

              余計なコストを削減する方向に行くでしょ。
              管理費が減るんだから。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 11時24分 (#2941589)

    バレたから失脚するのではなく
    失脚させられる隙を見せたからバレた

    # 悪は悪によって掬われる

    • by Anonymous Coward

      私的流用きっとないと思いますが、情緒酌量の余地のない悪人に仕立て上げるにはどうしても必要ですものね。1円でも探したいに違いない。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 11時31分 (#2941593)

    今は請求と納入された物が違うとばれる可能性が有意にあるので、不正を行うと損すると判断するはずなのですが、何かばれない確証があったのですかね。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 12時01分 (#2941602)

    取引業者に架空の物品を発注し、差額をプールさせるという手口。

    架空の物品発注でなぜ差額が発生するのか悩んだわw
    ・物品を架空発注
    ・価格の高い物品を発注しながら低価格の物品を納入
    元記事を見ると、この2パターンの不正行為が合体した文章だったのね。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 12時14分 (#2941606)

    >報道では私的に流用していた可能性もあるとされている
    今の所、私的流用していると言っているのは産経新聞だけで、他は全く報じていませんね。
    なので、

    産経新聞によれば私的に流用していたとの事である。

    とした方が正確ですね。

    • by Anonymous Coward

      朝日もだよ。可能性とはしてるけど。

      • by Anonymous Coward

        便利な言葉ですね、可能性。

    • by Anonymous Coward

      JST が直接執行した分は確認できていないだけで、JSTから大阪大学に委託された部分と科研費からは私的流用されていたと大阪大学は認定 [osaka-u.ac.jp]していますよ。

  • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 14時41分 (#2941698)

    かな?

  • by Anonymous Coward on 2015年12月28日 20時54分 (#2941917)

    不正経理のニュースは多いけど
    消耗品で9000万とか何買ったんだよ!
    城崎温泉以上に不自然だろ?
    情報関係ででかいものと言ったらPCかな?
    PC本体は消耗品とは言いにくいし
    昔はメモリが高かったから
    二本刺さってるはずなのに一本しか刺さってなかったということはよくあったらしいけど
    テラバイト級のSSD買ったことにして安いHDDいれればそれぐらいはいくかな?
    最近の故障率だと消耗品と呼ぶには無理ありすぎだろうけど

    • by Anonymous Coward

      ソフトウェならいけるんじゃないかな
      仕様を提示して作ってもらうと委託費になるが、
      仕様を相談して、懇意の有限会社とかが急遽「ご要望に沿えそうなソフトをウチでちょうど発売しようとしていたところなんです」と言わせしめれば、消耗品で買える。
      ソフトウェアなら金額にかかわらず消耗品になるので

    • by Anonymous Coward

      国立大の会計基準だと10万円以下の物品は消耗品扱いだよ。
      だから普通のPCはみんな消耗品になる。

      • by nim (10479) on 2015年12月29日 11時38分 (#2942108)

        >国立大の会計基準だと10万円以下の物品は消耗品扱いだよ。

        民間企業でもそうです。
        というか、(税務会計上)資産計上するかどうかは、持ち主が大学かどうかでかわったりしません。

        親コメント
        • by Anonymous Coward

          じゃあ、消耗品で9000万円で驚いてるのは、単に会計のことを
          何も知らない人なんだね。

      • by Anonymous Coward

        ある県(普通の県だと思うけど)では、
        5万以下で一律消耗品、
        最近はPCを消耗品で買えるようになった。

        5万超えてても実体がないもの・ソフトなら消耗品

        ・・・法人税か、
        減価償却の概念が無いからなぁ

    • by Anonymous Coward

      スマホアプリの課金アイテムなら余裕だがw

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「毎々お世話になっております。仕様書を頂きたく。」「拝承」 -- ある会社の日常

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