Aluminum-Carbideの日記: 天然ガスを含む新鉱物『千葉石』 28
日記 by
Aluminum-Carbide
独立行政法人物質・材料研究機構のプレスリリースより。
独立行政法人物質・材料研究機構の門馬綱一研究員と
独立行政法人産業技術総合研究所の池田拓史主任研究員は、
千葉県立中央博物館、国立大学法人東北大学、
アマチュア研究家の西久保勝己氏、本間千舟氏、
結晶形態研究者の高田雅介氏と共同で、
千葉県内で採取された鉱物が新鉱物であることを突き止め、『千葉石』と命名した。
千葉石は、ケイ素原子と酸素原子から構成された『かご』状の結晶構造を持ち、
『かご』の内部にはメタンなどの分子が閉じ込められている。この結晶構造は、
同じく『かご』状の構造を持つ天然ガスハイドレート中の水分子を、
ケイ素と酸素で置き換えた構造に相当し、主成分にメタンを含む鉱物としては
世界で2例目の発見である。本研究成果は日本時間の2月16日午前1時に
英国の科学誌Nature Communications電子版に掲載される。
プレスリリースに出ている分子構造を見ると
水分子での天然ガスハイドレート共に何となく二酸化ケイ素でできた
フラーレンのように思える。
鉱物でも都道府県格差が。 (スコア:2)
東京石も千葉石もあるのに、埼玉石はないようですね。ついでに、東京石も大阪石もあるのに、名古屋石 or 愛知石はない。
Re:鉱物でも都道府県格差が。 (スコア:1)
色々とありますなぁ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E9%89%B1%E7%89%A9 [wikipedia.org]
Re:鉱物でも都道府県格差が。 (スコア:3, おもしろおかしい)
これだけあるのに、誰も「日本石」を名乗らなかった辺りが、奥ゆかしい。
fjの教祖様
Re: (スコア:0)
Re:鉱物でも都道府県格差が。 (スコア:1)
幻のニッポニウム (nipponium) [chart.co.jp] (pdf 注意) ですな。 既に元素記号 Np は neptunium に取られちゃったし、新元素のハードルは高くなる一方だし、もうニッポニウムの芽は無いのかな……。
誤認した元素は rhenium だったらしいけど、technetium と誤認したばっかりに葬り去られてしまう結果に……う~ん、残念。
それにしても「ニッポニウム」はいいけど、「日本石」は何だか微妙感溢れるネーミングに思えてしまうのは気のせいか。
Re: (スコア:0)
コレ [wikipedia.org]が含まれる鉱石が見つかるのだろうか?
Re: (スコア:0)
あと、我が体内には尿路結石があります。
Re:鉱物でも都道府県格差が。 (スコア:1)
これは「次はちばが天下とったるでー」の伏線なんですよね、そうですよね。
// ちがいます(:>^
今回は構造がわかったということ? (スコア:2, 参考になる)
http://www.mindat.org/min-39335.html [mindat.org] によれば、発見の報告は2008年に論文になっていて、『千葉石/Chibaite』という命名も2009年に登録されているようなのだけれど、ということは今回出てきたことっていうのはとうとう構造が判明した、とか、新鉱物であることが確定した、とかそういうことなのかなあ。報道だけ読むと今になって初めて『千葉石』と命名したように読めるけれど。
それとも新鉱物発見のプロセスというのはそもそも何年もかかるもので、今回の論文を以って(数年に渡った)『千葉石』発見のプロセスが一区切りついた、ってことをまとめて「千葉県内で採取された鉱物が新鉱物であることを突き止め、『千葉石』と命名した」と言っているんだろうか。
シリカクラスレートと言うらしい (スコア:0)
SiOかごの中にガスが入ってるのか
金属分子を3種つないでMOS電界発光体は作れないかな?
読み方 (スコア:0)
「ちばいし」「ちばせき」「ちばごく」
どれ?
Re:読み方 (スコア:4, おもしろおかしい)
ニュースでは、「ちばせき」でしたね。
#「もしかして:ちばらぎ」ってグーグルさんそれひどい
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
「千葉」で「天然ガス」とくれば (スコア:1)
「ばくだんいわ」 [kagakunavi.jp]だな. うん.
Re: (スコア:0)
「せんようこく」って読むとヒビ入ったみたいかな
Re: (スコア:0)
Re:読み方 (スコア:2)
例のロゴで「ちば」って書いてあったとか?
**たこさん**・・・
Re: (スコア:0)
「こりんせき」
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
リキイシ
Re:読み方 (スコア:1, おもしろおかしい)
みてくれはただの水晶っぽいんだが (スコア:0)
どうして解析装置にかけようと思ったんだろう?
形が違うから (スコア:5, 興味深い)
水晶とは形が違うもので……
結晶外形は単位格子の対称性とか角度とかを反映していることが多く(たまに変なのもいますけど)、面と面とのなす角度だとか、どういった外形を取りやすいかとかが結構違います。例えば今回報告されている石も全体的に丸っこくて面と面とのなす角は結構大きめですが、水晶はもっと異方性が出やすく(ある方向に伸びやすい)、さらにもっと面同士の角度が鋭角な部分が存在します。
面の形自体も結構違います。今回のは三角形の角をちょっと切り落としたような六角形の面(長い辺3つと、かなり短い辺3つが交互に並んでいる)が多く出ていますが、水晶ではあまりこういう面は出てきません。そんなわけで、見慣れているとこのぐらい大きく違う結晶だと「水晶とは違うな」というあたりまでは思えます。
これ確か数年前ぐらいには見つかっていて、その当時は「周辺にある鉱石とは外形が違うけどなんだかわからない」ということで持ち込まれたはず。結局当時も何かよくわかっていなかったけど、分光から炭化水素は入ってそうだねえ、という話までは出ていて、その後きれいな結晶が見つかるまで微視的な構造は謎のままどうしようもなく放置されてました。
Re:形が違うから (スコア:1)
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Re:形が違うから (スコア:1)
Re: (スコア:0)
この手の、結晶内だの分子内だのに閉じ込めるって研究はそれなりにありますが、通常は作るのに相当のエネルギーがいるんであまり実用的じゃないと思います。
ほとんどエネルギー要らずで勝手に複合体を作るものなら良いんでしょうけど、多分そういうのは無いんで……
(簡単な分子から出来ていてそういうものがあるなら、既に自然界であたりにありふれていないといけない。複雑な分子や構造だとそれを作る段階で既にエネルギーがやたらと要る)
Re: (スコア:0)
千葉パワーってのもありましたね (スコア:0)
マクロス7でしたかね。
Re: (スコア:0)
それは「チバソング」でつ。