Aluminum-Carbideの日記: 縄文時代のノコギリクワガタが奈良で出土 完全形は初 31
日記 by
Aluminum-Carbide
一部のニュースでは化石となってますが・・・
縄文時代のノコギリクワガタが奈良で出土 完全形は初
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110524/art11052417110003-n1.htm
奈良県御所市の秋津遺跡で、縄文時代晩期後半(2800~2500年前)の
ノコギリクワガタがほぼ完全な形で出土し、県立橿原考古学研究所が24日、
発表した。昆虫は腐食しやすいため残りにくく、クワガタの全身が発見されるの
は縄文時代に限らず初めて。橿考研によると、縄文時代のクワガタは東京都東村山市の下宅部(しもやけべ)遺跡
などで一部が見つかっているが、全身の出土例は確認されていないという。全長6・3センチのオスで、小川の南岸に生えていたアカガシの根っこから見つかった。
大雨などの影響で死後すぐに泥で真空に近い状態でパックされたため良好に残ったとみられる。アカガシのほかにもクヌギやコナラなど食用の実が成る樹木の雑木林が小川の南側で見つかり、
北側では約1千点もの縄文土器の破片も出土した。クワガタを発見した橿考研の松岡淳平調査員は「子供のときクワガタを昆虫採集で
見つけたときと同じ感動があった」と話した。出土したクワガタは橿考研付属博物館(橿原市畝傍町)の
特別展で25日~6月12日に展示される。
どうせ埋まるなら水脈の近く! (スコア:2, 参考になる)
クワガタは珍しいけど、水脈の近くの遺跡を発掘していると、玉虫の羽が見つかることが良くあります。
発掘直後は虹色に輝いてとても綺麗ですよ。
地下水に浸っていると酸素が少なく温度も低いので細菌の活性が低く、温度も一定で紫外線等の影響もないので材質の劣化も最小限に抑えられます。
ただし一旦掘り出されると酸素や紫外線の影響で急速に劣化するので縄文、弥生、古墳時代の輝きを見たければ発掘作業に参加するしかありません。
人工物は貴重な遺物として大切に扱われ、有機物なら掘り出す前に半分埋まった状態で記録し、慎重に保存処理をしてから取り出されますが、昆虫の羽にいちいちそんなことをする余裕はありません。
今のガキ曰く (スコア:1, オフトピック)
縄文時代のノコギリクワガタは電池を替えれば動きますか?
# 俺じゃないよ
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:今のガキ曰く (スコア:2)
Re:今のガキ曰く (スコア:1)
つまりこいつはオーパーツなんだな。
Re:今のガキ曰く (スコア:1)
「縄文時代にはノコギリが無かったんだぜ。
だから当時は○○虫と呼ばれていたんだ。」
みたいなネタに期待した。
いやホント、なんて呼ばれていたんだろうね。
Re:今のガキ曰く (スコア:2, 興味深い)
考えてみたら、クワガタムシですらないわけですよね。
クワガタムシ [wikipedia.org]って名前は、中世の武将の兜の立物(たてもの)である「鍬形」に似ていることから来ていると言われるわけで…。
いやホント、縄文時代とまではいわなくても、中世以前はなんと呼ばれていたのでしょうね。
誰かご存じないですか?
Re:今のガキ曰く (スコア:3, 参考になる)
古事記、万葉集に登場する昆虫は、
こ、くわこ (カイコ)
あきづ (トンボ)
こほろぎ (コオロギ、キリギリスの類)
せび、ひぐらし (セミ、ヒグラシ)
ほたる (ホタル)
すがる (ジガバチ)
さばへ (ハエ)
あむ (アブ)
あたりですね。甲虫はホタルくらい?
Re:今のガキ曰く (スコア:2)
関心を払えるようになるのは、かなり社会が豊かになって余裕を持って
からだと読んだことがあります。
現代でも、熱帯の発展途上国など、美しい蝶や珍しい甲虫が生息するのに
昆虫図鑑の類すら売ってないとか。
Re: (スコア:0)
いやホント、縄文時代とまではいわなくても、中世以前はなんと呼ばれていたのでしょうね。
さいかちむし、げんじむしあたりもあまり古くなさそうですね。
Re:今のガキ曰く (スコア:1)
Re: (スコア:0)
縄文時代のノコギリクワガタは何味?
Re: (スコア:0)
今のはエビ味だっけ?
Re: (スコア:0)
ツインテールはグドンのえさ。 [plala.or.jp]
食べるとエビ味で、とても美味しい。
年代測定 (スコア:1)
紛れ込んでいたとか、考えたくはないけど意図的に紛れ込ませたとか
はないのですかね。放射線を当てて年代測定とかそういうのはしない
のだろうか?昆虫って腐らないの?が最初の疑問だった。
#昔ゴッドハンドとかいう考古学者がいたからつい懐疑的になります
Re:年代測定 (スコア:1)
>>昆虫って腐らないの?が最初の疑問だった。
流石に中身は腐ってると思いますが、
外骨格は炭酸カルシウムが主成分なんで腐らないのではないかと。
実際は上に載った土の重みで砕けたりして形に残らないと思いますが、
泥の中に埋もれることで、破壊されずに、いい具合に形が残ったんでしょうね。
Re:年代測定 (スコア:1, 参考になる)
>外骨格は炭酸カルシウムが主成分なんで
適当良くない。
昆虫の外皮の主成分はキチンと結合性のタンパク質が主成分で、エビ・カニなどに比べ炭酸カルシウムの比率はかなり低い。
(エビ・カニなどでも炭酸カルシウムの比率は半分弱ぐらい。昆虫だとさらにその半分をかなり下回る)
Re:年代測定 (スコア:1)
放射線を当てて年代測定
て?だけど、普通のC-14(質量分析)年代測定くらいはするべきですね。
Re: (スコア:0)
なんだ (スコア:1)
縄文時代からずっと生き続けてきた幼虫がやっと羽化したとかいう話ではないのか。
よくわからん (スコア:0)
発表資料に、
>考古学の資料としてだけでなく
ってあるんだが、考古学的にどういう意味を持つ資料になるのかさっぱりわからん……
#その後に書いてある現生種との比較で、っていう生物方面の話はまあわかるんだけど。
Re:よくわからん (スコア:2, 参考になる)
その当時の気候の指標になります。
化石までいけば示相化石 [wikipedia.org]と呼ばれますが、今回のは化石化までしてませんから、なんて言うんでしょうか。
縄文時代のアリは… (スコア:0)
怠け者だったってことですか?
#それとも奈良の寝倒れ?
Re: (スコア:0)
アリ「(処理能力)わりとぎりぎりっす」
#ボキャブラ天国で見たネタだなぁ
琥珀だったら完璧だった? (スコア:0)
それなんていう凱羅(しゅうほう先生漫画描いてよ)
"castigat ridendo mores" "Saxum volutum non obducitur musco"
リンクのPDF (スコア:0)
じらしにじらしまくって、後半でついにお姿を拝見できるのですが。
妙に新鮮でスベスベした綺麗な保存状態なのであります。
こういうもんなのかね?
Re: (スコア:0)
頑張ってプレス向け資料を作った感じがして微笑ましいです。
Re: (スコア:0)
あと、後半のには 〜顕微鏡写真 ってあるけど、実際マクロ撮影でなく「顕微鏡」使ってるんですかね。
# いや文句があるわけではありませんが、
# 顕微鏡いうたら切片作ってガラス板に載っけて、
# って固定観念があるもので。
## もちろんそういうのでない(どんなか知らんが)顕微鏡なのでしょうけど。
大顎が残っていなかったら (スコア:0)
Re:大顎が残っていなかったら (スコア:2, おもしろおかしい)
あぁ、じゃあこれからアレを見たら「わたしはクワガタ、顎を取られたの」ってキャプションを付ければいいんですね
※ ダメでしょう
Re: (スコア:0)