パスワードを忘れた? アカウント作成
217127 journal

TarZの日記: 299円でおかず詰め放題 → 一番おトクなのは入れるものが正四面体のとき 8

日記 by TarZ

 大きな容器に小さな立体を大量に詰め込む。このとき、一番たくさん入る(隙間が少ない)のは、立体の形が正四面体のときなんですって、奥さん。

ScienceDaily Densest Dice Packing: Tetrahedral Dice Pack Tighter Than Any Other Shape
要約 Experiments on the Random Packing of Tetrahedral Dice

 Random Packing ──つまり、梱包対象の立体を容器内に整然と並べて詰め込むのではなく、多数を流しいれてゆさゆさと揺すり、隙間が空けばさらに流し込む…というやり方──の場合、もっとも大量に入る(空間占有率が大きくなる)のは、梱包対象が正四面体のとき、という実験結果。このときの空間占有率は0.76前後(粒と粒の隙間の空間が0.24)。
 一方、梱包対象が球の場合、Random Packingでの空間の占有率は0.64前後になるのだそうだ。球面では大して引っかかるようなこともなさそうだし、揺すっていれば普通に球の最密充填(0.74)になりそうな印象があるが、やってみると結晶でいうところの体心立方格子(0.68)より充填率が悪くなる。意外。(Sphere packing , Random close pack)

 なんでこんな研究をしているかというと、スーパーの詰め放題フェアでの必勝法…じゃなくて、たとえば錠剤とか飴玉を小さな容器に入れるときに、どのような形状が一番詰め込めるかといった応用がある、と記事では紹介されている。が、さすがに正四面体の飲み薬は飲みにくそうな気がする。

… … … …

 そういえば、最近ではテトラパックの牛乳を見ることもなくなってしまったな、と思ってWikipediaを検索してみると、日本ではもう製造されていないらしい。

テトラパック

テトラ・クラシックは単位容積あたりの包装材が(廃棄分や糊代を計算に入れれば)一番少なくて済む、一枚の長い紙があれば容器を製造出来るという利点があるが、輸送には六角形の専用ケースが必要となる欠点もあった。他の容器包装形態との競合の結果、四面体型のテトラ・クラシック容器のシェアは減少し、日本では現在製造されていない。

 「僕たち飲むなら…PICNIC!」のCMを流していた頃には、テトラパックはもう全滅していたっけかな。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

長期的な見通しやビジョンはあえて持たないようにしてる -- Linus Torvalds

読み込み中...