akiraaniの日記: ログホラのアニメの「感想」が面白い 1
10月になって新番組が始まっているわけですが、その中の一つであるログ・ホライズン(Eテレ:土曜17:30~)の感想がなかなかに愉快。
まず、ログ・ホライズンという作品について説明が必要だと思うのでネタバレにならないように解説しておく。
この作品、MMORPGの世界に入り込んでしまったという設定の物語で、突然ゲームの中に入り込んでしまった、というところからスタートします。RPG的なゲームの中に入り込んでしまうという作品はけっこうたくさんあり、古くは1991年のNG騎士ラムネ&40、1994年の第一回電撃文庫小説大賞作品クリス・クロス、2002年にアニメやゲームでシリーズ展開された.hack//sign、最近ではソードアートオンラインなどが有名。マルチプレイが可能なネットゲームが出始めてからポピュラーになりつつある舞台背景といってもいいだろう。
とりあえず、便宜上これらの作品をゲームダイブ系と呼ぶことにする。
ゲームダイブ系の物語は、たいていがゲームをクリアすることで解放されるという、ゲーム世界からの脱出が物語の本筋となる。
ところが、ログホライズンは物語の構造としては異世界トリップものの色合いが非常に濃い。現代社会に住んでいた主人公たちが、突如異世界に召喚される物語である、といった方が正しいだろう。
コンピュータが操っているはずのゲーム内キャラ(NPC)に明確に感情があり、その世界に地に足をつけて生活している様子が描かれている。プレイヤーキャラクターの能力はあくまでゲームに準拠してはいるが、そこにあるのはゲームそのものではなくゲームをベースにした新しい世界と社会であり、その中でどうやって生活していくのか、という点にスポットが当たった物語なのである。
とまあ、そういう予備知識があったうえでアニメの第一話を注意深く見ると、節々にその片鱗が描写されているのに気づくわけだけど、初見の第一話でそこまで見抜けというのは酷な話である。そういう人間にこの作品が第一話時点でどう映るのかというのは、まあTwitterなんかの反応を見ているとだいたい追うことができる。
そしてTwitterに熱心にコメントを投げることの多い高二病を卒業しきれていないライトヲタは、こういう場合「~のパクリだろ」という反応をする。今だと、少し前に流行ったゲームダイブ系の作品であるSAOにひっかけるコメントが量産されるわけだ。
もちろん、原作を知っていると思しき人のコメントにはそういった内容は見当たらない。初見の人にその違いがはっきりと判るのはおそらく第三話あたりだろう。そうなったころに感想コメントがどう変化するのか、今から楽しみだ。
ろぐほら (スコア:0)
たしかにね。知りもしないで批評するよなー
SAOはゲームに囚われていて、戦いを強いられている死のゲーム。
あっちは「ゲーム内」が前提のお話でだからこその「死への恐怖」が面白い。
ログホラはゲーム世界に現実に放り込まれている。
死なない、死ねないからの腐敗やNPCがNPCではなくなったからこその軋轢や交流そういうのがいいんだ。
SAOと違ってほとんどが高LVなので人間同士の腐敗度合いひどさもいい。
ログホラの面白さが出てくるのはアニメ6話のアキバの変革から。