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akiraaniの日記: ポケモンGoとIngressの薀蓄 2
米国で先行開始されたポケモンGoが大ヒットという話で、任天堂株が急上昇したとかなんとか。
そして、トレンドワードあさってたら「作ってるのはNianticと株式会社ポケモンで任天堂関係ねぇー」とか「実質Nianticのゲームだろ、任天堂は版権貸してるだけ」みたいな反論?がちらほら。
まあ、反論してる側もよくわかってないところがあるようですが。NianticとIngressが何かを知らないと???となる要素多すぎますわな。
というわけで、NianticとIngressが何者なのか知らないという人向けにちょっとした開設を。
Ingressがどういうゲームなのかという話は簡単に説明するのが難しいんですが、簡単に言えば、仮想空間での陣取りゲームをGPSを使って実際に現地に訪れて遊ぶものです。
陣取りの拠点になるポータルはIngressのプレイヤーがちょっとしたランドマークを見つけたらゲームを通じて申請して、審査に通ればポータルとして採用されます。採用されるポータルは観光地にもなるようなでかいランドマークもあれば、ちょっと風変わりな模様のマンホールまでさまざまです。
ここを踏まえたうえで、ポケモンGoが発表されたときの情報を振り返ってみます。
任天堂の岩田氏が求めた新しいポケモンは、皆で家の外に飛び出すゲームだった(ASCII.jp)
また、Pokémon GOは、任天堂とIngressを手掛けるNiantic Labsと共同で開発していることを発表。任天堂の故岩田 聡氏と共同で立案したことにも触れ「本日発表したPokémon GOは、任天堂の岩田さんとともに2年にわたり作り上げてきたものなので、できれば一緒に発表したかったです」とコメントした。
Niantic Labsとの共同開発については、構想の段階でIngressに出会い、衝撃を受けて夢中でプレイしたことを挙げ、プレイしていく中で「ゲームだけでは閉じないゲーム」というポケモンと共通する哲学をIngressにも感じ、今回の共同開発を依頼したと説明。さらに、「私にIngressというゲームを持ってきてくれた人」として、Niantic Labs CEOのJohn Hanke氏をステージに招き入れた。
はい、この情報で上のほうで混乱している人の疑問?は解消されるかと思います。もともとは故岩田社長が今から3年以上前から構想してたもので、Nianticと任天堂ががっつり組んで時間をかけて準備してきた物だってことですね。
昨年9月にこの発表があった直後、Ingressユーザーの間ではまたすごいものが出てきたなぁ、けど位置情報ゲームはトラブルも多いし子供が多いポケモンでやるのはちょっと心配もあるんだけどその辺どうするんだろう、といった感想が出ていた記憶があります。
さて、それではIngressはポケモンGoにはどうフィードバックされているのか、という話がある参考記事を。
Pokémon GO、Ingressのナイアンティック川島氏に聞く(ケータイWatch)
ナイアンティックでは人を外に出す、新しい物を発見する、というミッションを掲げています。「Pokémon GO」に期待しているのは、Ingressがこれまで辿ってきたそうした効果、ストーリーをより広い人達に味わっていただけるようにする、というもので、実際にそうなりつつあります。
外を歩いて、自分たちが申請したポータルから、より安全性の高いものが「Pokémon GO」に利用されています。「わしが育てた」じゃないですけど(笑)、Ingressのエージェントのみなさんは、自分たちが作り上げたものが「Pokémon GO」に繋がっているのだと思ってもらいたいです。「Pokémon GO」ではポケストップと呼ばれる場所から発生しているものは、Ingressにおける「エキゾチックマター(XM)」と変わりませんので、それを感じ取って、ポケモンマスターからエージェントになる人もたくさんいるんじゃないかなと思います。
強調した部分がとりあえずポイントかと思います。位置情報ゲームの根幹である仮想マップは、Ingressをベースに作られているってことですね。すでにあるポータルにどんなポケモンが出るのかといったところを任天堂が監修しているんだろうと思われます。イベントの企画なんかもたぶん任天堂マターでしょう。
記事中にもありますが、日本はIngressが世界的に見て非常に盛り上がっている国なので、ポータルの数も豊富です。任天堂のお膝元でもあるしポケモンユーザーも多いですから、準備も万全に整えているんじゃないかと。
なので、日本でもポケモンGoはリリース直後に相当な騒ぎになるんじゃないかと思います。
既存の位置ゲーと比べて特徴的だと思うのが、課金モデルですかね。おそらく、プレイヤーはゲーム内課金でアイテムを購入したりする必要はほとんどないはずです。Ingressでもゲーム内課金はあるにはありますがほとんど使われません。
じゃあどこから金を取るのかというと、ポケモンGoの集客力を利用したいリアル店舗じゃないかと。
「Pokémon GO」ではポケショップやジムなどゲーム内で重要な役割を担う場所をスポンサーに販売予定(GIGAZINE)
Ingressでもスポンサードは行われていて、ローソン、ソフトバンク、大日本印刷、三菱東京UFJ銀行などが協賛してます。ポケモンブランドともなれば集客力はIngressの比ではないでしょうし、スポンサーも引く手あまたでしょうな。
スタート直後の熱狂的な拡大が一段落したあたりで、継続的な話題提供もかねてスポンサーの発表があるんじゃないかなぁ、という気がしています。
まだ不明瞭な部分が多いけど… (スコア:0)
> けど位置情報ゲームはトラブルも多いし子供が多いポケモンでやるのはちょっと心配もあるんだけどその辺どうするんだろう、といった感想が出ていた記憶があります。
>> 外を歩いて、自分たちが申請したポータルから、より安全性の高いものが「Pokémon GO」に利用されています。
「一般人がアクセスするとトラブルになるポータル」や、
「現在のIngressのルールでは通らないポータル」がポケモンGOに使われている事が報告されており、
安全性の高いポータルが選択的に利用されていると言うのは疑わしくなっています。
公式の言でも鵜呑みには出来ないかと。
>すでにあるポータルにどんなポケモンが出るのかといったところを任天堂が監修しているんだろうと思われます。
この辺り、その様に推測できるソースがあればご教示願いたく、
>イベントの企画なんかもたぶん任天堂マターでしょう。
この辺りなんかは株式会社ポケモンに実績のある部分だと思います。
任天堂マターとお考えなのは興味深いです。
Re:まだ不明瞭な部分が多いけど… (スコア:1)
>>すでにあるポータルにどんなポケモンが出るのかといったところを任天堂が監修しているんだろうと思われます。
>
>この辺り、その様に推測できるソースがあればご教示願いたく、
Nianticと任天堂とどっちが担当してる可能性が高いかを考慮した上の消去法ですが……。
>>イベントの企画なんかもたぶん任天堂マターでしょう。
>この辺りなんかは株式会社ポケモンに実績のある部分だと思います。
>任天堂マターとお考えなのは興味深いです。
特に断りは入れてませんでしたが、日記ではNianticと任天堂という分け方しかしてませんので、任天堂がポケモン関係のIR管理のために作った株式会社ポケモンは任天堂陣営に含まれます。
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