cooperの日記: and we know there's no limit 2
日記 by
cooper
膨大な量の仕事をやり続けると、しばらくしてオーバーフローになる。何事にも余裕が無くなり、反応も低下し、休日はボーっとしているだけ。それでもあきらめずに仕事をこなし続けると、いつの間にか体と脳が慣れて処理能力がぐわっと拡大する。その結果、以前とは比較にならないくらい多くの仕事を、質を維持しながらこなせるようになる。この一年で、そんな経験をした。
以前だったら「時間に余裕を持たせた仕事の進め方」に固執していたし、それが「質の向上」に繋がると強く信じていた。トム・デ・マルコの「ゆとりの法則」に共感し、部分的に実践していたこともある。しかしこれは、一歩間違えば「足枷」になるかも知れないと思うようになった。
本当はもっと能力があるかもしれないのに、「これ以上はやめておこう」とブレーキを踏んでしまう。安全かもしれないけれど、能力は開発されないままだ。
人によって向き不向きはあるし、価値観によっていろいろな考え方があると思う。だけど、仕事に忙殺された一年を過ごした今の率直な気持ちを表わすなら、「余裕なんて考えずに、やれるところまで、楽しみながらやってみるのも悪くない」になる。つらくて何度も挫けそうになったし、半分挫けたこともあるけれど、悪戦苦闘した思い出は懐かしく心を暖めてくれる。
ワーカホリックかもしれない。だけど、充実している。この充実は、偽物か? 偽物かどうかを決めるのは誰だろう?
AirTunes「seagull」RIDE ★★★★☆
訂正:謀殺→忙殺
成長 (スコア:1)
充実感や満足感はあまりありません。
充実感や満足感を感じるのはその仕事のなかで自分が成長したと感じるときです。
そういうときは枝葉にふりまわされないで根を見つめながら仕事をしたときのような気がします。
そして仕事をしながら「七つの習慣」でいうところの刃を研ぐを並行して行っているように思います。
延長 (スコア:1)
成長できてるんだとは思うんですが、「七つの習慣」で言うところの「緊急そうに見えるがあまり重要ではないもの」をこなしながら「緊急ではないが重要なもの」をこなす必要もあったりして、その比率が 7 : 3 ぐらいだったのが大変でした。
その状態は今でもあんまりかわらないんですが、かなり自分のペースでできるようになったかなぁと思います。
もともと技術者ってのは一度集中すると食べたり休んだりするのも忘れて没頭するというタイプが多いと思うのですが、僕も典型的なそのタイプでした。なので、細切れの時間をうまく使うということが非常に苦手だったわけです。集中が途切れるともう一度集中するまで時間がかかるので、「割り込み」も大嫌いでした。
それがこの一年で、細切れをうまく使えるようになれたのかなぁと。限られた時間でも、効率良くエネルギーを投入できるようになったというか。細切れの時間しかない以上、その中でうまくやりくりするしかないですもんね。今までは甘い環境でやってたのでかなり苦しみましたが、無事に適応できたみたいです。
それから、「緊急そうに見えるがあまり重要ではないもの」の代表格である「会議」については、以前は時間の無駄と思っていたのですが、最近は結構これを楽しんでたりもします。人間を観察するにはとても面白い場所だし、進め方によっては予想もつかない結果を生むのが刺激的なんです。意外な発見でした。
-- cooper