gen_no_sukeの日記： 食欲の冬

　ここ最近、スラドのストーリーがロブスターの共食い現象にナマズがハトを捕食する様子、そして関連トピックに満を持して現れる「トリケラトプスのさばきかた」である。食欲の冬、到来　…と、思わざるを得ない。
　それとも冬篭りの支度なのだろうか？　食い溜め的な。

　ロブスターが冬眠するのかは知らないけど、甲殻類が昆虫の仲間みたいなものだと思えばするかも。ナマズはするって昔読んだ子供向け「釣りひみつ事典」に載っていたと思う。記憶違いかもしれないが。

　そんなある日、客先を訪問した帰りに最寄の駅から田園風景の中をひとり歩いていた時のこと…　片道三十分の道のりの途中、刈られた稲の根元からちょいちょい緑色の葉が見える田んぼの中の水溜りに、赤いものをみつけた。
　なんと、ザリガニだ。
　晴れていたので太陽の光は暖かいものの、風は冷たく、たぶん水も暖かくはないように思った（もしかすると、土の色的に、田んぼの水溜りはいい感じに温かったのかも知れない）のだが、師走も目前のこの季節にザリガニを見るとは…　と、感慨深く、途中のコンビニで購入したBOSSカフェオレをちびちびやりながらしばらく様子を見ていた。
　動きがないので、死んでしまっているのか、それとも冬眠でしばらく見納めの太陽を眺めてまったりしているのか…

　職質されました。

　怪しいものではない（が、田園風景の中に黒コートでアタッシュケースをぶら提げた姿はミスマッチだったかも知れない）ので素直に氏名住所職業身分証明書（運転免許証）今ここにいる理由と何をしていたかを答えた。

　警察官「ザリガニ？」
　俺「そこでじっとしているでしょう。
　　　　日向ぼっこをしているのか、それともうっかり出てきてしまって、
　　　　死んでしまっているのか、気になりましてね」
　警察官「そうですか…」
　俺「野菜泥棒を探しているんですか？」　←　明らかに余計なヒトコトである
　警察官「今なんと仰いました？」
　俺「ついさっき、そこで『野菜泥棒へ　私たちは見ています』という看板を
　　　　見たもので、探しているのかと思いましてね」
　警察官「何かご存知でしょうか」
　俺「すみません、何も。ここを通るのは今日がはじめてなんです」

　知りもしない野菜泥棒についてアレコレ聞かれる破目に。
　口は災いの元である。

　しかし、交通関係のノルマを達成するために待ち伏せする任務に比べたら、野菜泥棒が出ているらしい近辺を警邏して怪しいやつにカマをかけるのは警察官のお仕事として有効であろうと思う。
　ちかん注意！　の看板の近くで警察官が張ってる、みたいな光景は見たことがないからな。野菜泥棒が捕まってお手柄になることを願う。
　そういや、カバンの中を見せてくれとは言われなかったな。

　何の話をしていたのか忘れたので今日のチラ裏はここまで。
　次回の客先訪問は営業車に乗せてもらうことにする。