masakunの日記: ソフトバンクはXGPを捨てて、TD-LTEに走る 31
日記 by
masakun
バルセロナで開催中の「Mobile World Congress 2011」(MWC 2011)で Global TD-LTE Initiative (GTI) の設立がアナウンスされた(日経BPproの記事、PR Newswire の記事)。孫正義社長は「100%TD-LTEと互換」と次世代XGPを殊更強調しているが、宮川氏曰く「ウィルコムの技術は確実に世界の技術革新の中で生きています」というわけで、XGPはTD-LTEという巨大な技術の渦に飲み込まれていくだけになりそう。もはやノキアシーメンスCEO 曰く、「日本でも2011年の第2四半期にTD-LTEのテストを開始する」ってことで間違いなさそうだ。さあて免許をくれる総務省に孫社長はどうねじこむか、見物である。
Re: ソフトバンクはXGPを捨てて、TD-LTEに走る (スコア:2, 参考になる)
高度化XGPもTD-LTEとは「似ても似つかないシステム」 [phs-mobile.com]という意見があります。TechOnの関連記事 [nikkeibp.co.jp]には『開始する次世代XGPのサービスはTD-LTEのハードウエアなどをそのまま利用できる「100%TD-LTEと互換性のあるもの」』とありますが、ハードウェア云々はこの記事以外に見えない・地の文なので記者の意見でしょう。ウィルコム(当時)が広帯域移動無線アクセスシステム委員会に提出した資料 [soumu.go.jp]にはスロットタイミングの変更もあるから大きなものになると思いますが…。いずれにせよ、
高度化XGPについては、昨年末に既にパブコメまで終了してます [soumu.go.jp] (官報までチェックしてないのでそれ以降は不明ですが) のでこれに従いきちんと免許交付は行われると思います。
高度化XGPがTD-LTEに近づいた感じでしょうか (スコア:2, 参考になる)
2010年10月20日の XGP Forum で承認された [xgpforum.com] XGP Ver2 (XGP2 Radio IF spec)には、「多元接続方式にSC-FDMAの追加」「上下非対称フレーム構造の拡張」「占有周波数帯域に20MHzシステム追加」「隣接チャネル漏洩電力に標準マスクなどの変更」が加えられ、最大100Mbpsを誇る伝送速度の高速化とグローバルシステムとの親和性の実現が図られているとか。
そして中国発の3.9G「TD-LTE」の威力(前編)――次世代PHS、WiMAXの代替規格として急浮上 | ビジネスネットワーク.jp [businessnetwork.jp]にあるTD-LTEのスペックに近づいている感じです。
ただ上下非対称フレーム構造の導入により、現行の XGP サービスの優位性として報告されていた「下りとほぼ同等の上り速度を計測する」 [xgpforum.com]といった特徴はなくなっているので、傍からみれば WiMAX と同じサービス展開しかできないような気がします。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re: (スコア:0)
> 高度化XGPもTD-LTEとは「似ても似つかないシステム」 [phs-mobile.com]という意見があります。
phs-mobile.comみたいなネガキャン屋のたわごとを引用されてもねぇ…
Re: ソフトバンクはXGPを捨てて、TD-LTEに走る (スコア:1)
>phs-mobile.comみたいなネガキャン屋のたわごとを引用されてもねぇ…
ネガキャンなんてやってましたっけ。ここ一、二年は中立の意見が多くてつまらない訳ですが。
内容のある反論でヨロシク (スコア:0)
ソフトバンクはXGPを推進する (スコア:0)
まあ、なんだかんだ言っても、これが全て。
Wireless City Planning株式会社に係る特定基地局の開設計画の変更認定
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_01000032.html [soumu.go.jp]
認定は通信方式として「無線設備規則第49条の29(XGP)」を採用する電気通信役務について行われている。
この認定内容では、TD-LTE(「無線設備規則第49条の6の9(LTE)」)をXGPだと言い張ってリプレイスするのは無理。
宮川さんもこう言ってるしね。
Re:ソフトバンクはXGPを推進する (スコア:1)
無線設備規則 [e-gov.go.jp]を斜め読みで結構ですからご一読ください。第49条の29に "XGP" の文字はないですし、第49条の6の9は周波数分割多重方式の規定ですからTD-LTEは含まれません (基地局の送信周波数と端末の送信周波数が異なります)。
# 法令にない "XGP" という文字を入れる政治的意図みたいなものも読み取って欲しいなぁ。
重要なのは、Wireless City Planningが推進する「高度化XGP」が、日本国内でのみサービスされるガラパゴス規格になるか否かではないでしょうか。多少の価格メリットがあっても、国内で端末を調達する必要があるようでは後発としてはあまりにも魅力に欠けます。
Re: (スコア:0)
Re:ソフトバンクはXGPを推進する (スコア:1)
『LTEは第2条第11号の19』ってのは特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則 [e-gov.go.jp]での条文番号。無線設備規則じゃない。
部門名が冗長過ぎやしませんか? (スコア:2, すばらしい洞察)
編集さんの自己顕示はもっと違った形で行って欲しいと常々思っている部門より
インフラさえ整ってれば規格はどっちでもいい (スコア:2, すばらしい洞察)
XGPに期待していた一番の理由は、Willcomが一番使い勝手のいい(速度以外の面で、ですが)サービスを提供してきたという実績があったからなので、今となってはそれは望めない。
ならば、次に問題なのは実効値。ただ、これも上り/下りが2M/10M越えたあたりから規格上の最大値にはたいした意味はない。ベストエフォートサービスである以上、規格がボトルネックになることなんて今となってはないと言い切ってしまっても良いでしょ。
結局最後に必要になるのはバックボーン回線容量とカバーエリア。規格の互換性とか正直どうでもいいです。
しもべは投稿を求める →スッポン放送局がくいつく →バンブラの新作が発売される
Re: (スコア:0)
問題は現状TD-LTE前提で動いているのは中国のみって事では。
もともとコスト的には渋いSBMだから中国市場で充分コストがこなれなければ動きが鈍くなる可能性も。
まあ、都市部だけでも日本の総人口を超える人間がいるから動けば早い可能性も有り、その辺りも考えて孫は中国に打って出るって事なんだろうが。
中国進出と規格の統一化。
二兎を追って本当に大丈夫なのかどうか。
上手く行けば相乗効果が出るが、失敗すれば共倒れにも成りかねないですよね。
ねじ込む必要あるの? (スコア:1, 興味深い)
> 免許をくれる総務省に孫社長はどうねじこむか、見物である
「潰れるような会社に免許発行した、先見性の無い君達の失態をカバーしてあげたんだよ」
と言えば終わりのような。
総務省もそのつもりの、予定調和だと思ってたんですけど。
Re:ねじ込む必要あるの? (スコア:2, すばらしい洞察)
Re: (スコア:0)
といった感じでしたので邪魔したなどといったらわらわれてしまうでしょうね
まあ審査の段階で「健全な財務体質」を付与の理由の一つに上げてしまったので
ふたを開けたらかなり脆弱な財務基盤だったというそしりは免れないでしょうね総務省
Re:ねじ込む必要あるの? (スコア:5, 興味深い)
元々BWA2.5GHz帯については早い段階でUQとウィルコムに免許を割り当てると言うことで内定が決まっていました。そこへソフトバンクとイーアクセスのグループがあからさまにウィルコムを排除しようとする「要望書」を総務省へ提出し、メディアを巻き込んだ論争になりました。
騒動に巻き込まれたウィルコムは免許割り当てが確定するまでの間チップセットベンダーなどとの協議が進まず、事業計画に重大な支障を来すことになったと聞いています。
因みに免許が確定した後もソフトバンクの副社長が「異議申立ての準備をしている」と発言してウィルコム(と協議をしている企業)を牽制するなど、しつこく嫌がらせをしています。
Re: (スコア:0)
ウィルコムがもらっていた「内定」は綺麗な内定
ということですね:-p
Re: (スコア:0)
当たり前です。生、国産、100%、この3つのキーワードが入ってれば、なんでも有難がる国民ですから。
国産100%の内定は、そりゃもう綺麗な内定です。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>完全に純粋な競争な中でサービス展開の速度差で完敗したといった感じ
俺が公正取引委員会にいたら独禁法違反の容疑をかけてるがねぇ
Re: (スコア:0)
もうちょいヒント
Re: (スコア:0)
誰が、何を、独占したのやら。
しかも、誰も不利益を被っていない。
独占禁止法を適用する用件を、何一つ満たしていない。
Re: (スコア:0)
>> 誰が、何を、独占したのやら。
>> しかも、誰も不利益を被っていない。
って挙げている条件を見る限り,貴方は
>> 独占禁止法を適用する用件
を全く理解していないとしか思えないのですが,何かのネタでしょうか?
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
当時からSBMは、2.5Gの免許が受けられないならウィルコムを潰して周波数帯を奪い取ることを、画策していたのではないでしょうか?
ついでに、基地局ロケーションとユーザーも引っ張り込めればよしと。
#もちろん道徳的には褒められた行為じゃないけど
Re: (スコア:0)
> 当時からSBMは、2.5Gの免許が受けられないならウィルコムを潰して
> 周波数帯を奪い取ることを、画策していたのではないでしょうか?
なにこの陰謀説
Re:ねじ込む必要あるの? (スコア:1, 興味深い)
通信規格の中で、日本が主導をとって作ったのがXGPだからだったと思うので、
これを捨てて中国なんかで普及しそうなTD-LTEにしようとするのでは
総務省のほうから返却を求められる可能性があるんじゃないでしょうか。
だから「XGPはTD-LTEの中で生きてる」と、まるで犠牲になって死んじゃった人を
偲んで「○○さんは皆さんの心の中で生きています」なんて言うように表現して
取り上げられないようにしてるように感じました。
個人的にも、XGPではなく、別の規格のTD-LTEに変更する以上、ウィルコムから
譲り受けた帯域を使うつもりなら、いったん返却するのが筋だと思います。
Re: (スコア:0)
研究段階でどこかの会社にXPGの研究費を渡したけどその金でTD-LTEの研究してました、とかなら怒っていいけど、実際にサービスを供給する段階までくると、当初の目的からずれていっても運営会社の経営方針のほうを優先するべきだと思う。
もしもウィルコム救済の条件に「XPG用の帯域を別規格に転用してはならぬ」なんて付け加えていたら、誰も救済に手を挙げず長期間その帯域が使われないという、国民的に不利益な状態になったかもしれませんよ。
Re: (スコア:0)
> 別規格なら帯域召し上げって強権を振りかざすって国民から見て
> メリットがみえにくいと思います。
メリットはみえなくても、デメリットならよく見えますよね。
XGPならば、日本発世界へ、の夢がみれた(成功するかは疑問)。
とくに中国への市場展開に希望の筋があった。
ところが、ソフトバンクなどのチャチャが入ったからか、
au参加で進化を止められていたからか、結局はXGPは蕾のままで枯れた。
その後、逆に中国で標準化されそうなTD-LTEをやるということになると、
中国メーカーの電話機が次々と日本の携帯電話市場に
Re: (スコア:0)
あとは~だけ (スコア:0)