パスワードを忘れた? アカウント作成
12914172 journal
日記

taggaの日記: HPVワクチン関係、雑感

日記 by tagga

;;完璧に精神的に故障中。どうしたもんか。

先月末から今月頭にかけて、読売のサイトに出た記事:

「副作用派」の人たちが、 実質的には主観によるケーススタディしか出せないあいだに、 疫学的に副作用ではないというデータが蓄積されていっていた。 そういうわけで関心のある人の中では、 推進と慎重が、雰囲気としては最初のころの9:1から99:1になってきたけど、 メディアを通すと 1:1 に見えていた。 けど、ようやく多数派を意識した報道が増えてきた。

それで「捏造」の話。 これ実験がどういう結果でも「副作用」とほとんど関係ないはずなのに、 「副作用」の機序を明らかにしたように発表して、 しかもマスコミに対しても語ったのが、 問題の出発点だったことは忘れてはならないと思う。

  • 上昌広. 2016-09-06. 訴訟ではなく学会で議論を 頸がんワクチン記事 月刊誌提訴問題. Japan In-depth. http://japan-indepth.jp/?p=30026

科学技術・学術審議会の研究活動の不正行為に関する特別委員会によるガイドラインの成果発表のところをまず引いておく。

研究成果の発表とは、研究活動によって得られた成果を、客観的で検証可能なデータ・資料を提示しつつ、研究者コミュニティに向かって公開し、その内容について吟味・批判を受けることである。科学研究による人類共通の知的資産の構築が健全に行われるには、研究活動に対する研究者の誠実さを前提とした、このような研究者間相互の吟味・批判によって成り立つチェックシステムが不可欠である。研究成果の発表は、このチェックシステムへの参入の意味を持つものであり、多くが論文発表という形で行われ、また、論文の書き方(データ・資料の開示、論理の展開、結論の提示等の仕方)に一定の作法が要求されるのはその表れである。

I教授の報告はあれこれと問題があって、 引用内容がおかしい、統計がおかしいというのは、 あれだけでも検証可能だった。 ところが、マウス実験は検証しようがなかったのが、大問題。

検証にもレベルがある。

  1. 要約して報告された、手順とデータでの検証
  2. 加えて、付録もしくは要求により出されたデータでの検証
  3. 実験ノートなどによる手順の記録と生データでの検証
  4. 追試による検証

(1)のやりようがない発表内容をしたというのがまず問題で、 そういう発表しかできないのに、マスコミに出てそれを語ったのも問題。

(1)が出来るような論文をまず出すのが筋だったし、 すでに疑念が出ていたので(2)なり(3)なりができるようにデータを出すべきだった。 不正疑惑を指摘するのは、ネットや通常のメディアでもよくある。 というよりそれが普通だろう。 そのあとは、データを出せば、また学術的なところで議論ができる。

S教授が研究班内に出したものは、成果発表にあたるかは、微妙だけど、 I教授がそれ 厚労省で出したのは、立派に成果発表。 S教授の資料を使って発表したとしても、 A氏からデータをすでにもらっていて、それが発表資料と違うことを知っていたなら、 不正になる。 そして、 Wedgeの報道は、 A氏がI教授にデータをわたしたというものだった。

ぶっちゃけ名誉毀損とかどうでもいいので、 I教授は責任者として、実際の実験の手順と、 その結果の生データに近いものを出して欲しい。

不正認定については、A氏から生データがわたされたかが問題になる。 仮にあったとしても渡されたデータを消されちゃうと、 並の調査委員会だとハードディスクのサルベージまでしないと思う。 なので、 証言が対立していてわからないから、 不正があったかわからないでで片付けられてしまうと思う。

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
typodupeerror

「科学者は100%安全だと保証できないものは動かしてはならない」、科学者「えっ」、プログラマ「えっ」

読み込み中...