yasuokaの日記: 「活字棒の衝突を防ぐため」説の日本上陸 3
キーの配列に就ては何故アルファベット順に配列されて居らぬかは初學者の誰しも起す疑問であるが、現に使用せられてゐるキーの配置はUnivenrsal又はStandard Keyboardと稱せられて、此配列法は左右双手を相互に迅速に活動し、平均に使用させんが爲めで、之れによつてタイプバーの衝突を比較的に輕減する事が出來、尚ほ又速力の點から云つても最も利益があるのである。
「Univenrsal」って誤植ヒドイな、と思いつつも、大正13年っていえば1924年だぞ。「活字棒の衝突を防ぐため」説としては、たぶん日本では初出なんじゃないだろうか。というのも、私が知る限りでは、QWERTY配列が「活字棒の衝突を防ぐため」という説の最も古い例は、『The Story of the Typewriter 1873-1923』(Herkimer County Historical Society, 1923年)の67ページに出てくる
The truth seems to be that the arrangement of the universal keyboard was mainly influenced by the mechanical difficulties under which Sholes labored. The tendency of the type bars on all the Sholes models was to collide and "stick fast" at the printing point, and it would have been natural for Sholes to resort to any arrangement of the letters which would tend to diminish this trouble.
だったりする。しかもこの文章「The truth seems」とか書いてて、イマイチ自信ナサゲだ。それとも、これ以前の例がどっかに埋もれてて、まだ私が発見できてないだけだろうか?
Re:これ以前の例がどっかに埋もれてて、 (スコア:1)
初期TYPE WRITERの活字は 絡んだりしなかったか? 衝突は問題なかったのか? http://slashdot.jp/journal/560336
Re:これ以前の例がどっかに埋もれてて (スコア:1)