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教育

yasuokaの日記: 文部科学省の考えるコンピュータの歴史 10

日記 by yasuoka

文部科学省が公表した「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」(大日本印刷、平成27年3月)が、あまりにブッ飛んでいて爆笑した。特に「はじめに」の第一文。

1942年、今日の電子計算機の原型の一つが、ペンシルバニア大学ムーアースクールのJ.P.エッカート、J.W.モークリーによって論文としてACM(Association for Computing Machinery)に発表され、1945年には弾道計算用の実用機ENIAC(Electronic Numerical Integrator and Computer)が開発された。

いや、もう、どこから突っ込んでいいやら。とりあえず、ACMの設立は1947年で、Journal of the ACMの発行開始は1954年。一方、エッカートが1942年に発表した文書となると、たとえば「Light Modulating Method and Apparatus」(United States Patent No.2283545)が挙げられるが、この特許にモークリーは関与していないので、何か別の「論文」を指してるのだろう。ちなみにENIACの開発開始は1943年、完成は1946年なので、「1945年には」が何を意味しているのか、私(安岡孝一)には理解できなかった。

この後、エンエンと意味不明の文章が続くのだが、一文一文が衝撃的で、前後の脈絡がなく、爆笑を誘うものとなっている。というか、「諸外国におけるプログラミング教育に関する調査研究」なのに、その「はじめに」で、パラレルワールドのコンピュータの歴史を書く理由がわからない。普通に考えれば、調査研究の背景を「はじめに」書くものだと思うのだが。

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一つのことを行い、またそれをうまくやるプログラムを書け -- Malcolm Douglas McIlroy

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