アカウント名:
パスワード:
というか、巨大物体テレポーテーション装置ができたとして、 それに人間を乗せることは (たとえ全く同じ人間が出力されるとしても) 殺人にならないのでしょうか?
(極端な話、破壊的なテレポーテーション装置の中身が、 非破壊的な装置とピストルを組み合わせたものだったらどうでしょう?)
逆に、非破壊的なら、全く同じ人間がふたり生じてしまうことになりますね。 いわゆる、誤ったクローンのイメージと同じことができてしまうことになります。
というわけで、あなたはテレポーテーション装置が実現したら、 それに乗りたいですか? (そういうことを題材にした SF とかがあってもよさそうに思うのですが、ぼくは詳しくないのですが、 あったりしますか?)
それ、どっかのバルカン人と同じこと言ってます。
『ビーム転送を行うたびに、エンタープライズでは部下がひとり減ってるんだ』(Mr.スポック; 不正確)
という冗談はさておき、客観的な視点に立った場合、 転送前と転送後はまったく同じ人物であり、 いかなる方法によっても違いを見出すことはできないはずです (というか、そういう仮定にもとづいた思考実験です)。 そして、事故もぜったいに起こりえない、との仮定です。 (スタートレックでは事故が起きてましたが)。
というわけで、部下を失う、ということは、ありえません。 (人間は物質以外のなにかをも構成材料としている、 と主張しないかぎりは)。
反論というわけではありませんが、 昔から気になっていた事をひとつ。
客観的な視点に立った場合、 転送前と転送後はまったく同じ人物であり、 いかなる方法によっても違いを見出すことはできないはずです
主観的に観たとき、 意識の連続性はどうなるんでしょう?
『転送後』を『転送前』と比較するのは勿論転送後の事ですから、 ここでいかなる方法によっても違いを見出せないと仮定できるなら、 『転送後の主観』でも区別できないのは確かです――転送前の全ての記憶が保全されているわけですし。
では、 『転送前の主観』では? 転送元で消滅する身体に局在していた意識は、 ちゃんと転送先に移送される(様に感じる)んでしょうか? それとも、 身体と一緒に消滅してしまって、 転送先で再構成される身体には、 『転送後の主観』では区別がつかないコピーされた意識が生成されるんでしょうか?
もっともこれは、
(人間は物質以外のなにかをも構成材料としている、 と主張しないかぎりは)
という仮定に反するのかもしれませんし、 そもそも転送なんぞが絡まなくても、 『一瞬前の自分と今の自分が同一の存在である』かどうかなんてのは、 『今の自分』には判断できない事になりますけどね。
ごめんなさい、 良く読んだら話の流れを元に戻しちゃったみたい。
遅くなってしまいましたが……
転送の瞬間に意識が覚醒していると恐ろしいことになります。 したがって、転送は麻酔下で行わなければならないのです。
想像してみると、 確かに……
それはともかく、 『意識』と言うのはちょっと違ってましたね、 むしろ『自己同一性』の問題。 別のスレッドで『精神』と言っている方が居ますが、 それと近いのかも。
で、 「全身麻酔ガスは、非常に微妙な量子力学によって完全に、そして可逆的に意識を消す」 [hotwired.co.jp] とかいう話もあったりします(ほんとなのかなぁ?)が、 そうなると、 『麻酔後』の自分は『麻酔前』の主観から見て同じ存在なのか、 とか心配したりして。
# そーいえば子供の頃、瞬きする度に別のコピー世界に跳ばされてる # んじゃないかと無意味に心配してた時期があったなぁ。
スティーヴン・キング「ジョウント」参照
ジョウントということは、やはり「虎よ、虎よ!」がネタ元なのでしょうか?
やはり「完全な安全性」が保障されないと、生命体の転送はできないですね。
オリジナルから情報を得るのに、時間はどれくらいかかるのでしょう?
時間がものすごくかかるなら、上半身は生きてるけど下半身は...なんてことにならないんでしょうか?
(極端な話、破壊的なテレポーテーション装置の中身が、非破壊的な装置とピストルを組み合わせたものだったらどうでしょう?) まさしくこういう設定の短編が S-F マガジンで訳出されていたことがあります。恒星間レベルでの超光速の移動手段が、情報の転送による複製しかなくて、複製後のオリジナルは破壊が義務付けられている世界。それでもいきたい奴は行く。自分は嫌ですが ;-) # 今出先なんでタイトルとか作者は出てきません、ごめんなさい
まさしくこういう設定の短編が S-F マガジンで訳出されていたことがあります。恒星間レベルでの超光速の移動手段が、情報の転送による複製しかなくて、複製後のオリジナルは破壊が義務付けられている世界。それでもいきたい奴は行く。自分は嫌ですが ;-)
# 今出先なんでタイトルとか作者は出てきません、ごめんなさい
そういうことを題材にした SF とかがあってもよさそうに思うのですが、ぼくは詳しくないのですが、あったりしますか?
より多くのコメントがこの議論にあるかもしれませんが、JavaScriptが有効ではない環境を使用している場合、クラシックなコメントシステム(D1)に設定を変更する必要があります。
コンピュータは旧約聖書の神に似ている、規則は多く、慈悲は無い -- Joseph Campbell
オリジナル側の破壊 (スコア:1)
というか、巨大物体テレポーテーション装置ができたとして、 それに人間を乗せることは (たとえ全く同じ人間が出力されるとしても) 殺人にならないのでしょうか?
(極端な話、破壊的なテレポーテーション装置の中身が、 非破壊的な装置とピストルを組み合わせたものだったらどうでしょう?)
逆に、非破壊的なら、全く同じ人間がふたり生じてしまうことになりますね。 いわゆる、誤ったクローンのイメージと同じことができてしまうことになります。
というわけで、あなたはテレポーテーション装置が実現したら、 それに乗りたいですか? (そういうことを題材にした SF とかがあってもよさそうに思うのですが、ぼくは詳しくないのですが、 あったりしますか?)
その懸念は正しい (スコア:1)
それ、どっかのバルカン人と同じこと言ってます。
『ビーム転送を行うたびに、エンタープライズでは部下がひとり減ってるんだ』(Mr.スポック; 不正確)
部下のみならず (スコア:1)
という冗談はさておき、客観的な視点に立った場合、 転送前と転送後はまったく同じ人物であり、 いかなる方法によっても違いを見出すことはできないはずです (というか、そういう仮定にもとづいた思考実験です)。 そして、事故もぜったいに起こりえない、との仮定です。 (スタートレックでは事故が起きてましたが)。
というわけで、部下を失う、ということは、ありえません。 (人間は物質以外のなにかをも構成材料としている、 と主張しないかぎりは)。
Re:部下のみならず (スコア:1)
反論というわけではありませんが、 昔から気になっていた事をひとつ。
主観的に観たとき、 意識の連続性はどうなるんでしょう?
『転送後』を『転送前』と比較するのは勿論転送後の事ですから、 ここでいかなる方法によっても違いを見出せないと仮定できるなら、 『転送後の主観』でも区別できないのは確かです――転送前の全ての記憶が保全されているわけですし。
では、 『転送前の主観』では? 転送元で消滅する身体に局在していた意識は、 ちゃんと転送先に移送される(様に感じる)んでしょうか? それとも、 身体と一緒に消滅してしまって、 転送先で再構成される身体には、 『転送後の主観』では区別がつかないコピーされた意識が生成されるんでしょうか?
もっともこれは、
という仮定に反するのかもしれませんし、 そもそも転送なんぞが絡まなくても、 『一瞬前の自分と今の自分が同一の存在である』かどうかなんてのは、 『今の自分』には判断できない事になりますけどね。
あれ? (スコア:1)
ごめんなさい、 良く読んだら話の流れを元に戻しちゃったみたい。
Re:部下のみならず (スコア:1)
したがって、転送は麻酔下で行わなければならないのです。
スティーヴン・キング「ジョウント」参照
(短篇集「神々のワード・プロセッサ」収録)
Re:部下のみならず (スコア:1)
遅くなってしまいましたが……
想像してみると、 確かに……
それはともかく、 『意識』と言うのはちょっと違ってましたね、 むしろ『自己同一性』の問題。 別のスレッドで『精神』と言っている方が居ますが、 それと近いのかも。
で、 「全身麻酔ガスは、非常に微妙な量子力学によって完全に、そして可逆的に意識を消す」 [hotwired.co.jp] とかいう話もあったりします(ほんとなのかなぁ?)が、 そうなると、 『麻酔後』の自分は『麻酔前』の主観から見て同じ存在なのか、 とか心配したりして。
# そーいえば子供の頃、瞬きする度に別のコピー世界に跳ばされてる
# んじゃないかと無意味に心配してた時期があったなぁ。
Re:部下のみならず (スコア:0)
ジョウントということは、やはり「虎よ、虎よ!」がネタ元なのでしょうか?
Re:部下のみならず (スコア:1)
そうです。
が、キングの方は結構キングらしい展開を見せてくれます。
それと同じ理由で (スコア:0)
・・・もうほとんど忘れてるなぁ宇宙大作戦(笑)。
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
『マインズ・アイ』 [bk1.co.jp]の
はしがきに登場するエピソードと同じ話になりますよね。
転送された母親が、子供を目の前にして、自分は本当に
この子供たちの母親なのだろうか? とアイデンティティに
悩む、という話は、未だに忘れられないなぁ。
と思い出しただけでした。ごめんちょです♪
世界人類が平和ボケでありますように
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
テレポートと意識の話をするならばホフスタッターは必読かと。
『マインズ・アイ』で、充分エッセンスは汲めると思います。
重要なのは、
・テレポートの前後で、「自分」は同一なのか
という議論の論点を「意識の連続性」に置いてしまった場合、
・そもそも日常において、1秒前の自分と今の自分は同一なのか
という問題に発展してしまい、最終的には
・主観や意識は肉体の現象が自己組織的に統合した結果に過ぎない(=主体性がない)
・ゆえに、アイデンティティの根拠たる「(一般的なイメージで言う)自己」などというものは存在しない
(・ゆえに、テレポート前後の自己の同一性は「定義できない」)
という結論に達してしまうことです。本にはそこまではっきり書いてないですが。
D.R.ホフスタッターの本:
マインズ・アイ上 [bk1.co.jp] : 簡単でお勧め。
マインズ・アイ下 [bk1.co.jp]
メタマジック・ゲーム [bk1.co.jp]
ゲーテル、エッシャー、バッハ [bk1.co.jp] : 読了すると友達に自慢できる。
おまけ(オフトピ):
意識や主観が自己でないなら、何が自分を動かしているのでしょ。そのヒント。
脳のなかの幽霊 [kinokuniya.co.jp], V.S.ラマチャンドラン, サンドラ.ブレイクスリー : おもしろすぎ。みんな知ってるとは思いますが。
脳の中の幽霊はmoriyama.comの99年ベストサイエンスブック2位 [moriyama.com]ですが、それはどうでもよく、梶田さんや茂木さんのコメントをチェック。
下條さんも推薦したいんですが、粘着さんに絡まれるといやなのでやめておきまつ。
更なるおまけ:
万が一、人間のテレポートが日常化したならば、むしろ「自己」という概念が薄れる方向に行くのではないでしょうか。命の価値に興味が無くなるというか。
ゲームの駒のように、あっちに転送、こっちに転送するのが当たり前で、その時に個体は死ぬのか否かなど考えず、むしろ、その肉体の上に載せたアイディアを、より速く別の場所に届けることを目指すのでは。ネタは違うけど、「宇宙消失」みたいに。
転送は「神の領域」とかいわれないのかな (スコア:1)
でもって、量子テレポーテーション [m-nomura.com]が実用化されたとしても、やはり物質 (無生物) の転送に限られるのではないかなあと。やはり「完全な安全性」が保障されないと、生命体の転送はできないですね。
「ザ・フライ」のようなことはこの場合起こらないと思われますが、生命情報の転送はすなわち遺伝子情報の再合成をともなうので、遺伝子操作がこれだけ問題と成っている人間界では、生命体のテレポーテーションも問題にされることでしょう。
# まあ、実現性がまだ皆無なので問題にもされないわけですが。
テレポーテーションではないですが、鈴木光司の小説で生命情報そのものをデジタル化するシーンがあります。この場合はニュートリノの照射で分子構造のデジタル化を行うのですが、やはり完全な破壊が行われます。(…ネタバレしちゃうかな、タイトルは伏せます)
Re:転送は「神の領域」とかいわれないのかな (スコア:0)
なんてきれいごとを。実験動物というものがある。
Re:転送は「神の領域」とかいわれないのかな (スコア:0)
通勤していますが何か?
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
古典ですが
「脳細胞の体操――テレポーテーションの理論と実際――」
ラリー・ニーブン「無常の月」を紹介しておきます。
〜後悔先に立たず・後悔役に立たず・後悔後を絶たず〜
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
ネタバレになるので,詳細は割愛します。。。
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
オリジナルから情報を得るのに、時間はどれくらいかかるのでしょう?
時間がものすごくかかるなら、上半身は生きてるけど下半身は...なんてことにならないんでしょうか?
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
昨日の自分と今日の自分はたしかにほとんど同じかもしれないど、
10年前の自分と今の自分はたしかに別人だ、 物質的にも精神的にも(?)。
にもかかわらず連続した同一人物として自分が自分を認識していることの方がむしろ奇跡に思えます。
# 数学は科学の女王にして奴隷
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
って感じですよね。
世界人類が平和ボケでありますように
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
・・・あれよりは痛くないと思いますけど。
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:1)
Re:オリジナル側の破壊 (スコア:0)
# まだ文庫版になってないっぽいのが痛い…^^; 私は頑張って買っちゃいましたが。