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安全性と見た目のデザインの両方を考えさせるのは、やはり「これをこんな場面で使ったらどんなことを考えるかな」という疑問なんでしょうね。LEGO当たりだと決して子供部屋に置くだけじゃなくて、インテリアに溶け込ませるということまで含めて考えてあるのでしょう。
ただ、よくよく考えるとこんな疑問って、洋服や雑貨とかを買う時にだって思い浮かべて当然のことなんですよね。こういう服を着てみたら...こんなお皿でデザートが出てきたら... そういう発想が日本のメーカーにないとしたら、悲しい限りです。もっとも、使う場面を考えずに「これは買いだ!」なんて煽る雑誌が大手を振っていたり、「衝動買い」を美化してしまうような世界の人達が(ここには)多い(多分アレゲの定義の一部にはなっているだろう)ので、仕方ないと割り切ってしまった方が健康的なのかも知れませんが。でも、そんなイメージしか湧かない人間だと「電子ブロックさえ与えれば理科好きになる」なんて結論があっさり出てきそうで恐いです(公立学校の発想にも通じる?)。
秋葉原の方だと、使う場面まで考えるような人が全然いなくて疎外感を感じました。だけど、例えばパレットタウンになると共感してくれる人の方が多くて居心地もいいですね。そういう人達の場合、決してそれぞれがバラバラではなくて、全体としてまとまった1つの絵が作れるんです。見ていてもずっときれいです。
# そんなわけで(仕事場は仕方がないけど)秋葉原が嫌いになり、金曜日になるといつもレインボーブリッジを越えてパレットタウンへ飛んでいく身です。
それ以前に、実は日本の(特に大きなお金を持っている)ユーザはつい最近までモノの評価をロクに行わずに日本のメーカ製のものを買わされてきました。それは政界と製造業の間にあったカネのつながりが原因です。少なくとも、1980年代までは数々の疑獄事件に代表されるように、国内の製造業メーカは買い手に対してモノの質とは関係なく優位に立っていました。
でき上がったものに対する評価を買い手がきちんと行えるようになったのは、高々ここ10年のことに過ぎません。例えば新幹線に代表される鉄道技術。今や台湾など海外にまで輸出できるようになった国産技術ですが、本家本元の日本国内では海外製品が採用されるケースがあります。
有名なものでは、VVVFの制御装置であるSiemens [siemens.co.jp]のSIBAS32。従来の国内メーカ製制御装置では、高々回転数に応じたサイリスタ点弧タイミング程度の制御しかしていませんでした(空転制御が後付けになったため、雨が降るととたんにトルクが落ちる)。これに対し、SIBAS32はトルクを独立して制御することにより、空転のような過渡現象にも高速な対応がとれます。また、制御系の多くがソフトウェアとなっているため、同じ装置で新幹線からLRT(路面電車)まで、国内メーカ製よりもはるかに広い種類の車輌に応用 [siemens.co.jp]されています。加えて、京急2100形の場合は試運転の現場で車内のPCから制御装置を直接調整することにより、試験コストも軽減できたそうです。国産製では床下へ降りての調整が必要なため、試運転の折返し駅などでの調整は困難でした。
どうも私が(鉄道事業を発注するユーザから見た)日本の鉄道技術の良さを全く知らないとyasuchiyoさんは思い込んでいるようなので...
実は鉄道王国であるフランスとドイツを初めとして、古くから鉄道が走っている地域では高速列車のほとんどが動力集中方式(つまり機関車を前方または前後エンドに配置)です。この方式では速度を上げても粘着性能が落ちないという利点があります。しかし、M車がたいてい機関車になってしまうため編成当たりの定員が増やせません。このため、長編成がムダにしかならない近郊向けには使えません。また、加減速度を上げると連結器や制動系の責務が重くなるため、停車駅を増やせません。
一方、日本で主流となっている動力分散方式では、M車でも旅客や荷物を載せることができます。加えて、近郊向けに有利な高加減速度とそれを支える保安装置の組み合わせにより、動力集中方式を上回るダイヤ密度も容易に実現できます。この組合せを軸とした交通システムは実は日本が最も進んでいます。実際、アメリカで都市鉄道向けにシステムを選定していたところ、日本のメーカーしか残らなかったという話もあったとか。つまり、新幹線だけでなく、山手線だって十分輸出できると評価されているのです。
もっと細かい技術ならば、先に出したSIBAS32の採用事例は個々のM車の性能強化が主な目的です。これはどちらかというと機関車の発想が必要で、日本のメーカーだと東芝ぐらいしか名前が出てきません(別のメーカーに作らせたらひどいELが出てきたなんて逸話もある)。ただ、台車でも車輪に関しては日本のメーカーはほぼ間違いなく一体圧延を使うので安心できます。ヨーロッパでは高速車輌でもまだまだ弾性車輪を使っているとか(ICEの事故はそれが原因ともいわれている)。
私のコメントに不適当な表現が感じられたとしたら、申し訳ありませんでした。
いえいえ。こちらも突っ走ってしまいました。失礼しました。
で、元の電子ブロックなんですが、本当に子供に電気を勉強させたいなら、接触不良で遊べるかどうかは別にしても、一度は実験を通して問題を認識させておくべきでしょう。回路を組んだ時、一番ガンになるのが接触不良による断線ですからね。なぜハンダ付けが必要なのかというのも、これでトラブルを体験すれば少しは理解が進むのではないでしょうか。
その意味では、電子ブロックの落とし穴として配線ミスというのもありますね。なまじブロックが入ってしまうと変な配線をやっても塗装などが剥げればそれまでです。これだけは普通に回路を組んだ方がコードの色分けなどで救える部分が多そうですが。
# TRIACで低電圧電源を作っていた時、点弧回路の配線ミスでTRIACが点弧されっぱなしになってしまったことがありました。電源を入れたらブリッジダイオードの出力につないであった電解コンが見事なクラッカーになってくれました(笑)。
いまいちブロックの精度というか 手触り、質感、はめたときの「しっくり」感が ダイヤとLEGOはまったく違う。
留意していただきたい点 ブロックの工作精度があまり高くありません。接合が少しゆるい場合や、きつい場合があります。 このため回路の組立直後には、接触不良が起こる場合もあります。
ブロックの工作精度があまり高くありません。接合が少しゆるい場合や、きつい場合があります。 このため回路の組立直後には、接触不良が起こる場合もあります。
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アレゲはアレゲを呼ぶ -- ある傍観者
からふるなコモノとして (スコア:1, すばらしい洞察)
どうしてこういった洋物のデザインは、角の丸みといい突起部の出方といい説明用の図柄(アイコン)のデザインといい、洗練されているんだろう。LEGOなんかもほんとキレイなカタチをしていると思うし、この電子ブロックも同様。
デザインが洗練されているのはどうしてだろう。ちょっとでも危険があると訴訟起こされたりいろいろたいへんだから、作る側も気合が入ってるのかもしれないけど。消費者のデザインへの意識とか、安全性への要求ってのはかなり高いレベルなのかなぁ。
日本の電子ブロックがいけないっていってるわけじゃないけど、なんかあれのデザインは中学校の技術室の空気に近い印象。クルマで例えると三菱のガンダムデザイン系と同列というか。なんか、想定しているユーザーが狭すぎるんじゃないかとも思う。
もっといろんなもののデザインが洗練されていくことを願ってやまない。
Re:からふるなコモノとして (スコア:1)
まぁこの方が、元々ロジックなんかに興味のない層にも、取っつきやすくていいのでしょうが、なんか、オブラートでくるまれたというか隔靴掻痒というか、アレゲな気分が出ないんですよ。
日本の電子ブロックは、確かにあまり飾り気の感じられないデザインでしたが、子供心にいかにも科学に触れるんだという気分にさせてくれてよかったです。
時代の移り変わり (スコア:3, すばらしい洞察)
>科学に触れるんだという気分にさせてくれてよかったです。
デザインが変わったのは、時代が変わったせいというのもあるのではないでしょうか。学研の「電子ブロック」の当時はパソコンなんて当然(一般には)なくて、トランジスタやらICやらハンダ付けやらが=電子技術の先端、というイメージでしたよね。そこに未来の夢があった、というか。
一方現在はもっとソフトウエア的な部分(ロジック的な部分)に先端がある、と。この21世紀版「電子ブロック」の部品が“ロジック”であるのは、とても示唆的だと思いますねぇ。
#まぁどちらがフェティッシュか、と問われたら学研版ですが(笑)
#僕は学研のやつ、当時欲しかったけど手が出なかったです
Re:からふるなコモノとして (スコア:3, 興味深い)
スラドで既出じゃありませんでしたっけ?それとも他所のサイトかなあ?
> なんか、オブラートでくるまれたというか隔靴掻痒というか、アレゲな気分が出ないんですよ。
>日本の電子ブロックは、確かにあまり飾り気の感じられないデザインでしたが、子供心にいかにも科学に触れるんだという気分にさせてくれてよかったです。
でも、日本の電子ブロックって、「気分に」はさせてくれるものの、実際どれだけ科学に触れられたんでしょうか?
というのも、あれでうまく回路が出来るんだろうか?という不安があるんです。
個々の部品は回路のプリミティブな部品であるにも関わらず、
構造上あの製品は、部品間の接続の自由度が高くないんですよね。
少なくともメジャーなあの機種(^^;はブロックを並べられる空間すら狭すぎる。
ジャンパー線を使えば原理的には限界を超えられますが、多数の線を刺すのは非現実的ですし、そもそも「ブロック」じゃない。
あれでは、説明書には載ってない、自分で立案しデザインした回路をさくさく作って遊ぶ、ということが
どこまで出来るんだろうか?というのが、凄く不安になります。#少なくとも俺は全然駄目でした(ぉ
やりたいことを実現するための回路の回路図を描く処まで行けても、その次にそれを
配置自由度の低いブロックの配置に置き換えるという「(余計な)パズル」を解かないとならないわけで。
ああいう製品は、配置自由度をもっと上げてもらうか、逆にブロックのほうを"高級"側に振ってもらうか、
どっちかをしないと、思い通りの回路を作るという「ブロックらしい」遊び方は、しにくいんじゃないかと思います。
そういう意味では、今回のこのブロックは、良い感じかもです。
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日本の電子ブロックについては、(俺の知ってる範囲では)SRシリーズはEXシリーズより配置自由度は高かった
(のでブロックとして良かった)ような気がします。
これは、
●豪勢な筐体ではなくボードという簡素な構造の上にブロックを配置できること、
●そのせいで外周ぎりぎりの縁を有効活用できたこと(^^;(桂馬みたい(笑)に、ブロックの脇を回り込めるリード板も有りました)、
●ブロックから足が伸びていてボードに刺す構造だったこと(しっかり留まるので、無茶な刺し方も多少許容できる(笑)し、
ささいな衝撃で回路が壊れたりもしない。言い換えればEXのような蓋が事実上不要)、
●配線はブロックじゃなく、もっとシンプルなリード板で行うようになっていたこと(無茶が効きますし、
板の添付個数も相当多かったですし、たぶんコストも安いでしょうし、
交差などというブロックでは逆立ちしても出来ないことが出来ましたし、
おかげでブロックの素子じゃなく線の部分だけを使うというEXシリーズの悪しき風習(笑)が不要でしたし。
掴みにくいのでボードから抜くのは面倒でしたが、抜き用工具もきちんと添付されていました。)、
●電池やAM同調回路も筐体据付じゃなくブロックであった(というか筐体据付のスピーカーとかも
ケーブルで結線するようになってましたし)、
●電源スイッチなんてものも無い(電池ブロック抜けば済みますし、電鍵などの変なもの(笑)を
電源スイッチに転用する「自由」がユーザにはあります)、
などが奏効していたんだと思います。
#あとジャンパーとかもボードに「刺す」構造だったため、より抜けにくくて実用的だった、という面もあります。
ブロックと筐体のハザマで配置自由度が低い、つまりバランスが悪くて活用し難い、という意味では、
むしろEXこそ見掛け倒しっぽくて隔靴掻痒でしたね。気分だけだった。
EXにおいて見た目を改善したことが悪いとは言いませんが、同時に自由度を無くしたのは
見た目じゃなく「中身」を遊ぶための玩具としては失策じゃないか?と思います。
実際俺も、しょうもない(電子の知識は未だにスカスカですんで、ほんとにしょうもない)回路を作るときは
結局はSRのほうを多用しました。一方EXはオブジェ扱いでした(ぉ
日本人(の一部)は使う場面を考えずにものを作る、買う (スコア:1)
安全性と見た目のデザインの両方を考えさせるのは、やはり「これをこんな場面で使ったらどんなことを考えるかな」という疑問なんでしょうね。LEGO当たりだと決して子供部屋に置くだけじゃなくて、インテリアに溶け込ませるということまで含めて考えてあるのでしょう。
ただ、よくよく考えるとこんな疑問って、洋服や雑貨とかを買う時にだって思い浮かべて当然のことなんですよね。こういう服を着てみたら...こんなお皿でデザートが出てきたら... そういう発想が日本のメーカーにないとしたら、悲しい限りです。もっとも、使う場面を考えずに「これは買いだ!」なんて煽る雑誌が大手を振っていたり、「衝動買い」を美化してしまうような世界の人達が(ここには)多い(多分アレゲの定義の一部にはなっているだろう)ので、仕方ないと割り切ってしまった方が健康的なのかも知れませんが。でも、そんなイメージしか湧かない人間だと「電子ブロックさえ与えれば理科好きになる」なんて結論があっさり出てきそうで恐いです(公立学校の発想にも通じる?)。
秋葉原の方だと、使う場面まで考えるような人が全然いなくて疎外感を感じました。だけど、例えばパレットタウンになると共感してくれる人の方が多くて居心地もいいですね。そういう人達の場合、決してそれぞれがバラバラではなくて、全体としてまとまった1つの絵が作れるんです。見ていてもずっときれいです。
# そんなわけで(仕事場は仕方がないけど)秋葉原が嫌いになり、金曜日になるといつもレインボーブリッジを越えてパレットタウンへ飛んでいく身です。
Re:日本人(の一部)は使う場面を考えずにものを作る、 (スコア:1)
ココがどうなのかはさておくとして一般的に、
本物のオタクなら(ほめてるんです)、衝動「買い」だけじゃなく衝動「使い」もしてくれないと、なんか駄目なような気がする。
オタとして半人前というか。
買うだけなら誰でも出来るんですよね。
一方の衝動「使い」のほうは、一般(?)には「人柱」と呼ばれる、こっちこそまさに(しばしば)尊ばれる行動であるわけで。
#そういう意味では、人のソフトを(能力面で)いじれるHackerと、人のソフトをいじってもOKな土壌であるOpenSourceとの
#取り合わせが存在するという(今のこの)状況は、その面ではオタクの超パラダイスであるように思います。
Re:日本人(の一部)は使う場面を考えずにものを作る、 (スコア:1)
使ってもいないし。
Linux インストールしました。これは前者に比べれば、衝動「使い」か?
積読状態になった本とかに囲まれて生活してると、「使う」といっても、いろいろレベルがあるように感じます。
日本人(の一部)は舶来ちゅうだけでありがたがる (スコア:1)
単に作りが悪いだけなのに、開き直って「接触不良を逆手に取って学ぶことも出来ます」などと、日本のマトモなメーカなら恥ずかしくてとても言えない(どうせ舶来カブレの輸入元が勝手に言ってんでしょうが。)と思いますが。
海外製に、日本製にない優れた点が多々あることは否定しませんが、それをもって、日本製の利点にはわざと触れずに、日本のメーカやユーザを貶して楽しいですか。
日本の製造業の評価はこれから (スコア:2, すばらしい洞察)
それ以前に、実は日本の(特に大きなお金を持っている)ユーザはつい最近までモノの評価をロクに行わずに日本のメーカ製のものを買わされてきました。それは政界と製造業の間にあったカネのつながりが原因です。少なくとも、1980年代までは数々の疑獄事件に代表されるように、国内の製造業メーカは買い手に対してモノの質とは関係なく優位に立っていました。
でき上がったものに対する評価を買い手がきちんと行えるようになったのは、高々ここ10年のことに過ぎません。例えば新幹線に代表される鉄道技術。今や台湾など海外にまで輸出できるようになった国産技術ですが、本家本元の日本国内では海外製品が採用されるケースがあります。
有名なものでは、VVVFの制御装置であるSiemens [siemens.co.jp]のSIBAS32。従来の国内メーカ製制御装置では、高々回転数に応じたサイリスタ点弧タイミング程度の制御しかしていませんでした(空転制御が後付けになったため、雨が降るととたんにトルクが落ちる)。これに対し、SIBAS32はトルクを独立して制御することにより、空転のような過渡現象にも高速な対応がとれます。また、制御系の多くがソフトウェアとなっているため、同じ装置で新幹線からLRT(路面電車)まで、国内メーカ製よりもはるかに広い種類の車輌に応用 [siemens.co.jp]されています。加えて、京急2100形の場合は試運転の現場で車内のPCから制御装置を直接調整することにより、試験コストも軽減できたそうです。国産製では床下へ降りての調整が必要なため、試運転の折返し駅などでの調整は困難でした。
Re:日本の製造業の評価はこれから (スコア:1)
ちょっと前までの金持ちというと、高級ブランドというだけで(そのもののホントの品質もわからずに)舶来品をかき集めてるというイメージだったんですが。
それはさておき、例えに出された新幹線ですが、これは個別の突出した技術よりも、当時すでに枯れた技術を高速化のためにリファイン、システム化したことの方が重要だったはずですが。
もともと、鉄道技術の蓄積なら欧州の方がはるかに上(新幹線のちょっと前まで、日本は技術を輸入していましたから)でしたし、今でも台車の構造など、純国産と呼べるモノはほとんど存在しません。
政策的に国内メーカを優先(某ロケットじゃないですが、技術を全て国産化したいという意図もあるでしょうし、何でもカネつながりで片付けるのはどうかと思います)したこともあったでしょうが、ロクに評価も行わず盲目的に突っ走っていたというのは極論に過ぎると思います。
Re:日本の製造業の評価はこれから (スコア:1)
どうも私が(鉄道事業を発注するユーザから見た)日本の鉄道技術の良さを全く知らないとyasuchiyoさんは思い込んでいるようなので...
実は鉄道王国であるフランスとドイツを初めとして、古くから鉄道が走っている地域では高速列車のほとんどが動力集中方式(つまり機関車を前方または前後エンドに配置)です。この方式では速度を上げても粘着性能が落ちないという利点があります。しかし、M車がたいてい機関車になってしまうため編成当たりの定員が増やせません。このため、長編成がムダにしかならない近郊向けには使えません。また、加減速度を上げると連結器や制動系の責務が重くなるため、停車駅を増やせません。
一方、日本で主流となっている動力分散方式では、M車でも旅客や荷物を載せることができます。加えて、近郊向けに有利な高加減速度とそれを支える保安装置の組み合わせにより、動力集中方式を上回るダイヤ密度も容易に実現できます。この組合せを軸とした交通システムは実は日本が最も進んでいます。実際、アメリカで都市鉄道向けにシステムを選定していたところ、日本のメーカーしか残らなかったという話もあったとか。つまり、新幹線だけでなく、山手線だって十分輸出できると評価されているのです。
もっと細かい技術ならば、先に出したSIBAS32の採用事例は個々のM車の性能強化が主な目的です。これはどちらかというと機関車の発想が必要で、日本のメーカーだと東芝ぐらいしか名前が出てきません(別のメーカーに作らせたらひどいELが出てきたなんて逸話もある)。ただ、台車でも車輪に関しては日本のメーカーはほぼ間違いなく一体圧延を使うので安心できます。ヨーロッパでは高速車輌でもまだまだ弾性車輪を使っているとか(ICEの事故はそれが原因ともいわれている)。
Re:日本の製造業の評価はこれから (スコア:1)
ずいぶんオフトピになってきたので話を元に戻しますす。私の言いたかったことを鉄道の例えで言うと、
欧州が動力集中にこだわってきたのは、M車の動力音が客室内に響くのを避けるためとも言われていますが、それだけを見て「欧州の鉄道は、日本と違って客を第一に考えている」みたいな言い方は単純化しすぎではないか、ということです。
路盤の軟弱な日本では強大な(軸重の大きい)機関車を導入しにくいという事情があったし、逆にその結果、動力分散方式については、brake-handleさんのおっしゃるとおり輸出できるほどの技術が確立できたわけですよね。
私のような素人がちょっと考えても気がつく程度でも、海外・日本それぞれの長短があるわけで、オモチャを2、3品比べただけで、海外製バンザイ、国産メーカはろくなもんじゃないみたいに一般化してしまうのはいかがなものでしょうか。
もちろん、brake-handleさんの主観まで否定することはありませんが。
接触不良の問題体験はやっぱり必要 (スコア:1)
いえいえ。こちらも突っ走ってしまいました。失礼しました。
で、元の電子ブロックなんですが、本当に子供に電気を勉強させたいなら、接触不良で遊べるかどうかは別にしても、一度は実験を通して問題を認識させておくべきでしょう。回路を組んだ時、一番ガンになるのが接触不良による断線ですからね。なぜハンダ付けが必要なのかというのも、これでトラブルを体験すれば少しは理解が進むのではないでしょうか。
その意味では、電子ブロックの落とし穴として配線ミスというのもありますね。なまじブロックが入ってしまうと変な配線をやっても塗装などが剥げればそれまでです。これだけは普通に回路を組んだ方がコードの色分けなどで救える部分が多そうですが。
# TRIACで低電圧電源を作っていた時、点弧回路の配線ミスでTRIACが点弧されっぱなしになってしまったことがありました。電源を入れたらブリッジダイオードの出力につないであった電解コンが見事なクラッカーになってくれました(笑)。
Re:日本人(の一部)は舶来ちゅうだけでありがたがる (スコア:1)
輸入元としては後からクレームがこないようにユーザーにある程度覚悟してもらうことと、「それはそれで楽しめる」といってるだけで、開き直るというほどのものではないのでは。
>日本製の利点にはわざと触れずに、日本のメーカやユーザを貶して楽しいですか。
「貶して」いますかね?
精度の悪さは「それはそれ」としているだけで欠点であることを否定しているわけではないですし、電子ブロックなどとはかなり違う製品なのに「日本製の利点」とは何と比較すればいいんでしょう?
だいたい製品の紹介をしているページでわざわざ競合製品の側の利点を持ち出すなんて、あまり見かけませんが。
うじゃうじゃ
Re:からふるなコモノとして (スコア:0)
子供の頃は国産のダイアブロックがなんかダサく感じて、レゴ党でした。
Re:からふるなコモノとして (スコア:0)
いまいちブロックの精度というか
手触り、質感、はめたときの「しっくり」感が
ダイヤとLEGOはまったく違う。
組み立てているときにただはめ込むだけで楽しい
気分になるのがLEGOだ
Re:からふるなコモノとして (スコア:2, 参考になる)
レゴではそういう経験をしたことがありません。はめあいのための出っ張りが小さいことが影響しているのかもしれませんが、もしそうであれば摩擦面積が小さくてもきちんとはめあいができるのも技術の一つですよね。
Re:からふるなコモノとして (スコア:2, 参考になる)
Re:からふるなコモノとして (スコア:1)
>手触り、質感、はめたときの「しっくり」感が
>ダイヤとLEGOはまったく違う。
確かにダイヤブロックは、しっくり来ませんでした。
最近、ひさびさにLEGOさわって思ったこと。
インタフェースが変っていない。
10年以上前のブロックでも最新のブロックと
繋げれるというのはスゴいかと思います。
PCにECC Registeredメモリの利用を推奨します。
Re:からふるなコモノとして (スコア:1)
多少材質に違いがあって、くっつけてもすぐ外れちゃうような
ものであったと記憶しています。材質が今日見られるような
フィット感のある(?)ものに近くなったのは60年代半ば以降では
なかったでしょうか。
ダイヤブロックよりカッコ良かったという点は動きませんが……。
世界人類が平和ボケでありますように
Re:からふるなコモノとして (スコア:1)
ロゴが LEGO じゃないし、裏の構造も違う。
けど、手触り、質感、はめたときの「しっくり」感は 子供心に変わらなかったように感じてました。
これって何モノか、ご存知の方いません?
Re:からふるなコモノとして (スコア:0)
&「国内でそれなりに普及している」の3点を満たすのは
「任天堂ブロック」
ではないかと推察します。検索して裏の形状を確認すると
はっきりすると思いますが。
Re:からふるなコモノとして (スコア:0)
と任天堂がだしていた任天堂ブロックかな。
大昔からあるのなら任天堂ブロックの可能性が高いです。
オロというレゴ社のお墨付きがあるような、無いような
という謎なブロックもあります。