yasuokaの日記: JIS X 0213のカッコ付きUCS
日記 by
yasuoka
情報管理今月号に採録された拙稿『住民基本台帳ネットワーク統一文字とその問題点』の読者から、どうしてJIS X 0213:2000附属書11「3.3 JIS X 0221からの索引」に、カッコ付きUCSを載せてしまったのか、との御𠮟正をいただいた。以前も書いたと思うのだが、当時の私(安岡孝一)は、ISO/IEC 10646がキライだったからだ。現在は好きなのか、と問われれば、もちろん今もキライなのだが。
もちろん、キライだったからと言って、手を抜いたわけじゃない。当時の私としては、JIS X 0213を、Shift_JISの拡張で使う場合も、ISO-2022-JPの拡張で使う場合も、EUC-JPの変形で使う場合も、UCSの部分集合として使う場合も、全て何らかの方法を示しておいたつもりだ。その意味では「FA1F 1-91-26 (﨟)」や「F9D0 1-94-4 (類)」という索引は、少なくとも私にとっては絶対必要なものだったし、「(FA4F) 1-89-23 (祈)」や「(AABE) 1-15-34 (𡈽)」もそうだ。まあ、もちろんそれが、現在の住基文字の惨事を招いた一因なのは認めるが、だったらJIS X 0213は、2004年と2012年に改正したのだから、総務省もちゃんとついてきてほしい。
JIS X 0213のカッコ付きUCS More ログイン