TarZの日記: LHC「ヒッグス粒子の兆候発見!」→「あれ? この値だと現在の宇宙って安定状態でないことに…」 19
日記 by
TarZ
キバヤシ「話は聞かせてもらった。人類は滅亡する!」
ΣΩΩΩ「な、なんだってー」
本家 Does the Higgs Boson Reveal Our Universe's Doomsday?
Higgs Boson Discovery = Cosmic Doomsday?
Will our universe end in a 'big slurp'? Higgs-like particle suggests it might
「LHCで得られたヒッグス粒子の質量の値から計算すると、この宇宙は安定な状態でないかも。つまり、何かのきっかけでより安定な状態に「落ちる」イベント(真空の相転移)が将来起きるかも。まあ、遠い将来のことだから心配しないで」
心配するよ! どうすんのこれ。
"To get the exact number, we need more funding," he joked.
「さらに正確なところを知るには、もっと研究資金が要るよ。HAHAHA」(研究者ジョーク)
はは、は…。
結局、研究費の増額が (スコア:5, 興味深い)
最近、子供達に(私のではなく)科学について喋ったのですが、
「現代の科学では、わからないことがたくさんあることを、一番よく知っているのは科学者本人やで。わからないから、それを知ろうとしてるんや。」
「それこそ、ちょっとメジャーな事でわからないことがあったら、研究費増える可能性もあるしな。」
「NASAが宇宙人の存在を隠してるなんて、ありえへん。そんなん公表したら、予算増額間違いなしや」
てな事を言うと、とても納得してくれました。
Re:結局、研究費の増額が (スコア:3)
おー確かに、自分が話を聞いている子の立場だったなら、これはなんとなく納得してしまいます。
超ポジティブ思考 (スコア:0)
つまり真空からタダでエネルギーを得られる可能性が理論的に証明された!
Re: (スコア:0)
真空からタダでエネルギーを得られる方法を教えますので、
研究費をここに振り込んでくた゛せい。
#口座番号r)
とりあえず (スコア:0)
>どうすんのこれ
研究者的にはやっぱり実験で検証ですよ。
大型加速器作って、理論が正しいのかさらに情報を集めます!
↓
衝突のエネルギーが真空の相転移をトリガー
↓
(現)宇宙崩壊
#定番ネタですよね。
陽子さんの寿命が (スコア:0)
10の30〜33乗年だっし、心配いらん。
Re:陽子さんの寿命が (スコア:1)
それは「今の物理的条件下での陽子の寿命」だから、真空そのものが相転移したら(=基本的な力そのものが変化したら)関係ないぞ。
例えば電磁気力がさらに何か二つの力にさらに分岐でもしたら、今現在電磁気力が絡んでる物理現象は全部ご破算で新しい現象に置き換わっちゃうから。その場合、電磁気力に支えられてた存在は全て崩壊して「何か」になる。
Re:陽子さんの寿命が (スコア:1)
でも相転移の影響と言えども光速を超えては伝わらないはずだから、ひょっとしたらこの宇宙の遠い彼方ではすでに相転移が起きているかもしれない。
Re: (スコア:0)
現象なら超光速っての有りじゃない?
それなら現状でそれが観測されていないってのにも合致するんじゃ。
Re: (スコア:0)
>ひょっとしたらこの宇宙の遠い彼方ではすでに相転移が起きているかもしれない。
実はそれ元記事にも書いてあります。
(正確に言えば、昔のそういう文章を引用している)
「宇宙のどこかで既に相転移は始まっていて、破滅は知らぬ間に光速で忍び寄っている」
「宇宙のどこかで異星人が超高エネルギー加速器実験をやって相転移の引き金を引いてしまった。相転移は地球に向け(後略)」
「地球上の加速器実験が(中略)宇宙全てを滅ぼす」
あたりは真空の相転移を話題にする際のお約束のネタです。
Re: (スコア:0)
陽子の寿命と何か関係あるの?
Re: (スコア:0)
鷹野陽子さんがいつまでも若い!
Re: (スコア:0)
宇宙の安定性に比べたら陽子さんの方が不安定だろう。
LHCでやっとこさ分かる位なんだし。
寿命が長くっても、見た目が若々しいとは限らない。
Re:陽子さんの寿命が (スコア:1)
>宇宙の安定性に比べたら陽子さんの方が不安定だろう。
いや、そんな事は言えないから。
現在の真空の相において陽子さんが長生きかどうかと、真空の現在の相そのものの寿命が長いかどうかは関係ない。
現条件下での陽子の寿命がとんでもなく長くても、それを支えている真空がより低いエネルギーに相転移するのが実はすぐそこ、という事だってあり得る。
#で、真空が相転移を起こすと力がまず間違いなく変化するから、現時点で安定な物質もほぼ崩壊して別の何かになる。
Re: (スコア:0)
そんな事より、Isono核融合発電しようぜ〜!
相転移が容易だって分かったとしても逃げようがないんじゃね。
うまく発電に使え・・・るのか?
Re:陽子さんの寿命が (スコア:2)
* . *
: 新しい真空 .
. *
. * ↓ドメインウォール
_________
<○√ < しまった、真空の相転移が始まった!
∥ オレが止めているうちに他の宇宙へ逃げろ!
くく 早く! オレに構わず逃げろ!
沸騰直前の臨界状態と同じと思ってた (スコア:0)
真空とはいいながら、対生成しては対消滅するということを無数に繰り返して [wikipedia.org]いるんじゃないの?
微視的にみれば水<->水蒸気の相変化を繰り返しているように激しく反応していても、平衡していれば安定しているように見えているだけかと。
Re: (スコア:0)
それは仮想粒子の対生成・対消滅だから、通常の粒子の生成-消滅が平衡しているのとはわけが違う。
あくまで、量子論的な揺らぎとして微小時間のエネルギーの揺らぎの中だけで許されてるだけ。
通常の粒子の対生成-対消滅だと、エネルギーは消えないので、粒子の対生成に必要なエネルギーはずっと存在し続けている。エネルギーの形態が、光-粒子対の間で変化する。
一方真空における対生成-対消滅は、エネルギーの平均値は常にゼロ(最低状態)。瞬間的に揺らぎとして正または負のエネルギーが生じているだけ。
また、この仮想粒子の対生成-対消滅は、真空のエネルギーが真の基底状態であっても、偽の真空状態であってもどちらでも存在する。
だから今問題になっている「現在の真空は真の真空なのか偽の真空なのか?」という議論とはちょっと別。
Re: (スコア:0)
あえて沸騰寸前のお湯のたとえで言うなら、沸騰寸前のお湯に相当するのはギリギリ粒子の対生成が可能になる光が真空中を飛んでいる状態。飛んでいる間に粒子-反粒子対に化けたり、元の光に戻ったりをギリギリで繰り返す。
一方、仮想粒子の対生成-対消滅は、お湯のたとえで言うのなら、「お湯の一切入っていない鍋だけど、ごく短時間なら中にお湯+マイナスのお湯が現れたり消えたりしても良い」と言うもの。
でも長時間じっくり観察すると、鍋の中には平均としては何もないのがわかる。
マイナスのお湯ってなんなのかって?エネルギーも質量も何もかもがマイナスで、通常のお湯と合わせると何も残さず(エネルギーすら残さず)消えてしまうマイナスな何か。取り出す事は不可能。量子ゆらぎの中で幻のようにのみ存在出来る。
偽の真空ってのは、「今までお湯を冷やしに冷やしてこれが最低エネルギーの状態だと思っていたら、氷なんて言う全く別の状態がもっと低いエネルギーに隠れてやがった」とかそういう状態。