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4112 story

国立国会図書館流袋とじサービス 21

ストーリー by Oliver
全部読めないよりは 部門より

parsley曰く、"毎日新聞の記事によれば、さきに最高裁で出版差し止めの決定が出た柳美里のデビュー小説「石に泳ぐ魚」が掲載された文芸誌「新潮」の掲載部分を袋状のものをかぶせるマスキング法で中身が読めないようにした。他の作品が読めないようにならないようにこのような方法がとられたという。
他にも、神戸の児童連続殺傷事件の容疑者少年の写真が掲載されたFOCUSなども閲覧禁止されているようだが、閲覧している最中に、破りたくなる誘惑はないのだろうか?これって袋とじ(?)みたいなもん?最終面の裏面に広告が載っていたりしたら、もう日の目を見ることはないのかしらん?広告主の意見を求む<ってここには居ないって"

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  • by shikine (296) on 2002年10月14日 22時03分 (#183205) ホームページ 日記
    将来的に判決や作品評価が覆る可能性もあるだろうから適当な対応でしょうが、黒塗りしたり破棄したりしたら復元不可能だろうし、それしか方法が無いのではないでしょうか。一部を物理的に破棄しても本全体がかなり痛むわけで保存目的である図書館の苦肉の策でしょう。

    さもなくばスキャナで取り込んで、それ以外のデータをコピーして製本するぐらいしか公開する方法は無い。
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    他力本願。
  • 読みたかったら大宅文庫 [people.or.jp]に行けばいいだけのような。

    #なんか,ボケかましてる気がする。
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    斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
    • おっしゃるとおり、雑誌の雄、財団法人大宅壮一文庫ならば閲覧可能かもしれません。(未確認)
      最高裁判決は、「単行本」としての出版を差し止めただけですから、掲載誌については、なんの効果もありません。(ので図書館/個人は持っていることが可能。)収蔵している図書館は、判決の効果(意図する処)として掲載された部分の閲覧を禁止するような方向になるんでしょうね?NDLがやったのなら、他も右へならえという意味で。原告がひとつひとつの図書館を訴えるかどうかは別としても。(そもそも8年前の文芸誌まで保管してないでしょ?ってツッコミはそのまま流します。)
      大宅文庫も、財団法人という形になっている以上、監督官庁からの指導がなされる可能性があります。
      # タレ元ですが、争点をどこに置こうか悩んだままにタレてしまいました。
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      • そない,マジレスされても・・・ 困ってしまいますが。

        とりあえず,大宅文庫は大丈夫でしょう。あえていうけど「たかが人権侵害」くらいで,閲覧禁止にするとは思えません。監督官庁が.それに手を出すようなことも無いと思います。(こちらも,未確認ですが)

        この流れが恐いのは,まず私小説は本質的に人権侵害である。という事実と,名誉毀損などの単純な事実認定で発禁可能になったことでしょう。ようするに21世紀からの私小説は,弁護士と相談しないと出版できなくなるってこと。小説ってのは英語でフィクションと呼ばれるわけだけど,虚構に,ちょっとだけ事実が含まれていただけで違法になるというのはかなり恐いものがあります。

        あと微妙なのが,言論が司法から影響うけるってことだけども,この件は大きすぎるので。
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        斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
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        • 元のトピックからはちょっとずれますが,

          名誉毀損などの単純な事実認定で発禁可能になったことでしょう。

          ここ [tripod.com]とか ここ [houtal.com]をみると,名誉毀損とかで出版差し止めになったのではなくて,"柳さんや新潮社が小説の単行本を出版することはないと約束した"から出版差し止めにした,要するに"約束したことは守りましょう"ということのようです.最高裁の判決文みてないので,最高裁では変わっているのかもしれませんが

          • 最高裁判決はこれ [courts.go.jp]だね。
            これを見ると、「人権侵害」と作品がもたらす「公共の利益」を天秤にかけて、
            「人権侵害」のほうを取った模様。
            「モデルは公的な立場にある人物ではない」ということも重視されてるみたい。
            言論の自由をどこまで認めるか、ってのは難しい問題だけど、この判決に関しては妥当ではないか、と思う。
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          • まいったな・・・ とりあえず,本筋でないとこから。

            その裁判が名誉毀損の事実について争っているわけではないのはわかると思います。んで。それを認めつつ出版するって考え方もあるわけです。たとえば「これはフィクションであり・・・」に始まる一文をいれるとか。あるいはそのまま出版して,それについて訴えられたら賠償を行うというやりかたもある。(2ちゃんも,そんな感じでしょ。)

            たとえば内田春菊の処女作も,まかりまちがえば,ではなく露骨に名誉毀損してるわけだけどもあえてそのまま出版してる。出版社が作品について,それだけの価値があるものだとおもえばそうするってのはよくある。まあ,これもそういうことなんでしょう。

            でまあ,この手の訴訟は,山形浩生の一件でもそうだったように,もともとの起訴事実,ようするに名誉毀損の有無は,争点にはならなくて。出版の差し止め仮処分であるとか,そういう司法手続きのやりとりがメインになるわけで,さきほどの「出版することは無い,と約束した」とかも,そのなかの,やりとりの一部なわけです。ここだと主語の「何を出版するか,または,してはいけないのか」の「何を」という部分で争うわけです。

            あとの,最高裁判決は,それまでの判決の合憲性について争うので,というか,それしかできないから,それを争点にした主張がされてて。んでもって,その争点が却下されたっていう展開なわけです。

            というわけで。約束したのしないのっていうのも,単なる訴訟の手続きというか,裁判上の争点と思っていいです。(と言い切る程の自信はありませんが)

            話を,元トピにもどして。仮にこういう図書館の処理がありなら,山形の件でも袋とじすべきって,話になる。っていうか,文学って元から人権侵害なもんだし,それを言ったら誰も小説なんてかけなくなるんじゃないのとか。私なら思うんですがね。

            たとえば,70年代の暴走族とか,80年代の竹の子族などの写真集が出版されないのは,それが日本の法律では名誉毀損にあたるからっていうことだったりする。名誉毀損で出版を規制するってのは,そういう歴史的記録も封印せざるをえなくなるって話なのです。人権侵害だから。

            #訴訟ネタって面倒だよなあ。なんつうか。ややこしくて。
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            斜点是不是先進的先端的鉄道部長的…有信心
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  • 広告主は (スコア:2, 参考になる)

    by crayfish (9255) on 2002年10月14日 23時40分 (#183248)
    NDLでの閲覧による広告効果を期待していないのではないかと。
    • Re:広告主は (スコア:2, 参考になる)

      by fumu (12002) on 2002年10月14日 23時51分 (#183255)
      広告研究家が困るかしら。

      あとでどんな本が重要になるか分からないので、すべてを収集している
      ため広告も含めて保存をしているとも考えられる。

      #もちろん、それなりに理由があれば見られるとは思いますが。
      親コメント
      • Re:広告主は (スコア:3, 参考になる)

        by crayfish (9255) on 2002年10月15日 0時05分 (#183263)
        「国会議員や研究者なども含め、閲覧禁止には例外を設けない。」
        だそうですよ。
        親コメント
        • by fumu (12002) on 2002年10月15日 0時25分 (#183278)
          そうでした。。。

          家にある古い本などにある広告を目にしてこんな広告載っていたのかって
          思うときもあるので、広告効果はあっただろうにね。
          親コメント
          • by nak (5484) on 2002年10月15日 8時29分 (#183374) ホームページ 日記
             国会図書館まで行って、昔の広告なんて懐かしがる人が居るとは思えないが…
             まぁ、効果はともかく、本当に当該記事などの「まきぞえ」で見れなくなったページなら、苦情の一つも言えば、コピーして刺し込むくらいのことはしてくれるんじゃないの?
            親コメント
            • by Anonymous Coward
              昔の広告とかをネタにしてるライターが少なからず存在してるそうなんですけど…。
              • by Anonymous Coward
                いや、少ないと思うなぁ。片手で数えるほどとは言わないけど。

                ちなみに「少なからず」。
                http://dictionary.goo.ne.jp/cgi-bin/dict_search.cgi?MT=%BE%AF%A4%CA%A4%AB%A4%E9%A4%BA&sw=2
  • by fagen2 (10623) on 2002年10月15日 13時00分 (#183468)

    まず、「袋とじにする」のと、「墨塗り」や「物理的に当該部分を 除去」するのとでは、保存する場としての図書館における意味は かなり違ってきますよね。今回のケースなら、裁判の原告側の方が 亡くなるなどした場合、しかるべき筋で公開の許可が得られれば、 簡単に状態復帰ができますが、後者はそれが難しい、もしくは不可能 なわけですよね。

    # 破壊的か非破壊的か、とでも言えばいいのかな。

    あと、「袋破ったら読めるじゃん」という指摘は、この場合はあまり 意味がないような気もします。図書館側の厳密な目的は、おそらく、

    「当該個所を見せない」

    ことというよりも、

    「指摘されたときに『当該個所を見せないように措置を施している』 と主張できるようにしておく」

    ことなわけでしょ?誰かが袋破いて中を読んだとしたら、袋を破くやつ が悪いんだ、と逃げられるわけで。

    要は物理的な protection じゃなくて、社会的な意味での protection だ、ということでしょう。ああ大人ってこれだからね ;-p

  • by Anonymous Coward on 2002年10月15日 13時29分 (#183481)
    ページをすべて見せないようにするとの判決ではありませんから、本文以外の箇所を閲覧したければ無理言えばコピーの上で本文黒塗りとかで見ることは可能だと思いますよ。袋とじはあくまで措置であって、一緒に付随している広告なども見せないようにするのを目的としているわけではないので。国会図書館は資料の閲覧よりもむしろ保存目的がメインなのでむやみに汚損や廃棄はしないはずです。
    1冊取り出すのに30分近く待たされる国会図書館までわざわざ閲覧やコピーに来る人はそれなりの目的のある人なので、学芸員や司書さんもけっこう柔軟に対処してくれます。
    逆に、昔発禁になってた本なども国会図書館では閲覧できるので便利です。発禁じゃないにせよ、普通の図書館では収蔵されない雑誌などもしっかりあるため、税金払ってて良かった~!と(唯一)思える場所です(笑)
    • > 本文以外の箇所を閲覧したければ無理言えばコピーの上で本文黒塗りとかで見ることは可能だと思いますよ。

      該当ページのノンブルをコピーさせてください

      # 言いだしっぺの法則があるのでAC
  • 戦後、戦前使っていた教科書を黒塗りにした、という話を親父から聞いたことがある。これと同じだね。

    どんな判決があろうと、プライバシーの侵害になろうと、それを許したのは誰か?ということが置き去りにされていないか?だって、本になる、活字になる、とうことは、著者一人ではできないこと。数々の人の手を経てなるわけだから、知らずにそれに手を貸した人も共犯。著者はその代表として断罪されたに過ぎない。こういう歴史を恥ずべきものと思うなら、「見せない」というやり方ではなく「その問題」をきちんと書いて、その部分に挟み込むなどして、読むほうが自主的に「読まない」という選択をできるようにしたほうがよかったのではないか?

    小説として問題があったとしても、「歴史」は残るし、残さなければいけないからね。どんな恥ずべき歴史でも。そしてそれは後世の研究者が資料としても使えることになる。「抹殺」は断罪の事実を隠してしまう。

    わかりやすく言えば「くさいものにフタ」ということだね。これで世の中が良くなったためしがない。
    •  …他の方のコメントで散々書かれてますが、これは、現状を回復することの出来る末端の一つの処置方法なだけでしょ?
       ほんとに抹殺するなら、その本保管する必要無い訳で。

       ちなみに、あなたの書かれてる、

      >戦後、
      • > 単に新たに刷る金が無かったから流用しただけ、目的が全然違う。

        そういう「情けない」ことなら、納得しちゃうね。妙に。
        日本の出版会社はもう終わりか。
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あつくて寝られない時はhackしろ! 386BSD(98)はそうやってつくられましたよ? -- あるハッカー

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