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世界初の木製振動板スピーカー 39

ストーリー by GetSet
暖かな音が楽しめそう 部門より

KAMUI曰く、"日本工業新聞の記事に依ると 日本ビクターは「スピーカー用木製振動板」の量産技術開発に成功。これを採用した「ウッドコーンスピーカー」を発表した。(日本ビクターのプレスリリース)
スピーカーの振動板素材としては紙やプラスチック・アルミなどが使われるが, 木材はそれらと比べて優れた音響特性を持っており,より原音に近い音を再現できるという。カバ材から厚さ 0.28mm の木製シートを削りだし,シートの裏面に和紙を貼り合わせてカットしてから潤滑剤に浸した後に,3回のプレス加工でコーン型及びドーム型振動板に成形するもので,熱硬化樹脂や防湿剤の組み合わせで経年劣化による振動板の変形を抑制した。年末頃から製品の販売を開始する予定だ。
・・・と,ここで「潤滑剤って何だろう?」と一寸気になって他も調べて見ました。
中国新聞の記事に依ると「日本酒」だそうです(^_^;"

この議論は賞味期限が切れたので、アーカイブ化されています。 新たにコメントを付けることはできません。
  • by Abendrot (8840) on 2003年03月28日 10時27分 (#288276) 日記
    話題作りとしては面白いし、素材に拘るのはオーディオメーカー
    としては王道なので、それはそれとして。

    なんか、ツッコミたくなるプレスリリースですね。

    >原音に迫る自然な再生音

    「天然素材を用いたので自然な音が再生できる」というのは
    典型的なセールストークですな。このフレーズは技術者でなく
    宣伝担当が入れたのでしょうね。

    >スピーカーのキャビネット、振動板、センターキャップを
    >すべて木製にすることで音色を統一できます。

    これも強引な主張としか思えない。キャビネットは(理想的には)振動・変形
    してはいけないので、コーンのような振動板とは音色への関与要因が異なります。
    それを一緒くたにして音色の統一と言われてもね。
    あと、そもそもキャビネットもカバ材なんでしょうか。

    > 木目方向と木目に直角方向では伝搬速度が異なるという
    > 木材の異方性の伝搬性質により、均一素材にありがちな
    > 定在波の発生による共振を防ぎ

    製作工程の写真を見る限りでは、木目はコーンの中心に点対称になってはいないので、単に縦横の異方製を持つ素材を準備すれば、この部分に関しては同様な効果が得られないのだろうか。例えばCFRPでプリプレグの縦横枚数を変えるとか。

    SXシリーズといっても計算はできない(^^;
    • > キャビネットは(理想的には)振動・変形してはいけないので、
      そんなことはないと思われ。

      「ある設計モデルの中では」というのなら同意するが。
      • 確かに、エンクロージャーを楽器のように鳴らす、という行き方も確かにありますね。欧州の伝統的なメーカはそういうのが多かったかも。
        あんまり好みじゃないので、無視しちゃいましたが。

        #そうでない別な、積極的に振動・変形させる方式のことでしたら、知らないか忘れているのですみません。
        親コメント
    • おお!SX-3以後もシリーズが継続してた?。
      一時期凝ったけど最近は音が出ればいいやってかんじなので。

      20年くらい前は平面系がはやっていたなあ。
      日立がコーンに発泡剤を充填して表面を平らにしたヤツで他のメーカーは板状のユニットを。
  • そうか (スコア:3, おもしろおかしい)

    by 37A (12754) on 2003年03月28日 10時47分 (#288294) ホームページ 日記
    >中国新聞の記事に依ると「日本酒」だそうです(^_^;

    ビクターの犬は、首をかしげて何をしているのかと思ったら、
    日本酒の香りを嗅いでいたのか。

    --

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    You can't always get what you want...
  • コーン紙の変遷 (スコア:3, 参考になる)

    by patagon (1453) on 2003年03月28日 12時17分 (#288381) 日記
    コーン紙の流行って自然系(紙等)から化学系(ポリプロピレン等)に変わっては、
    数年後には元の自然系に回帰するって流れを繰り返している。
  • by Disca (7279) on 2003年03月28日 13時19分 (#288446) 日記
    表を見ると、木よりアルミのほうが、振動効率がよさげです。 なぜ、アルミをプレスしないの…?
    • by snurf-kim (10835) on 2003年03月28日 13時31分 (#288460) 日記
      >なぜ、アルミをプレスしないの…?

      木=天然素材の方が高級感があるからでしょう。
      親コメント
    • by Led (7726) on 2003年03月28日 13時32分 (#288462) 日記
      プレスリリース文では

      振動板の素材としては、伝搬速度が高く内部損失が大きいものが理想的とされ、木材はその理想に近い特性を持っています。

      ということなので、表の右上に近い方がいいと主張してると思います。
      そうするとアルミは伝搬速度は高くても内部損失が小さいので良くないってことなのかもしれません。
      親コメント
    • Re:アルミは…? (スコア:1, 参考になる)

      by Anonymous Coward on 2003年03月28日 13時41分 (#288469)
      内部損失が低いからです。

      硬い物のほうが振動効率が良い代わりに内部損失が低く、
      柔らかい物は内部損失が高い代わりに振動効率が悪くなる、
      ということです。

      「内部損失が低い」と、振動板が固有の共振周波数で共振が
      起こったときにその振動が失われず長い間響いてしまい、
      よろしくないのです。
      親コメント
    • ドイツのELAC社が出しているスピーカーには、アルミ/パルプのハイブリッドコーンを使用しているものがあり、好みの問題は別にしてそれなりに高く評価されています。
      Sharpの1bitミニコンにELACスピーカーモデルがあるくらいですから。

      もっとも同社のスピーカーの評価は、コーン単体の性能優劣よりも、独特のツィータとエンクロージャを含んだトータルコーディネイトが優れているとも言えるわけで、ことオーディに関しては、単純に素材がどうとか特性が優れているから良い音がするわけではないところが難しいところです。

      今回の件も、実際にこの耳で聞くまでは何とも言えないですよね。
      親コメント
  • by minz (3213) on 2003年03月28日 15時09分 (#288523) ホームページ 日記
    振動板として理想的な木材を原料とし、しかもそれに含まれる繊維分のみを抽出成型する技術を確立したことにより、理想的なスピーカーの振動版を開発しまし…
    --
    みんつ
  • by sinbo (5231) on 2003年03月30日 7時58分 (#289560)
    トランジスタアンプは「石」だから音が固くて冷たい
    (SONYが出したTA1120というアンプに対する批評の中から)
    PCM録音は粒立ちが良いが、音のつながりがなく粗い
    (アナログの音を切り出してしまうので音が切れ切れになる、という説明)
    部品相互を「カシメ」て接続すると音が良くなる
    (異種金属の接触部分での電位差が歪みの元凶だからハンダ付けはダメという説明)

    数え上げるとまだまだあります。オーディオは最終的には五感に訴えるもので
    あるだけに、こうした発言が「権威ある」雑誌などに堂々と掲載されることも
    少なからずありました。こんどのキャッチコピーを見て、正直「まだこんな言
    い方をしていて恥ずかしくないのか」と感じました。

    かつてはオーディオの関係者でしたが、昔話なのでid
    --
    ---- sinbo
  • by Anonymous Coward on 2003年03月28日 12時03分 (#288371)
    >カバ材から厚さ 0.28mm の木製シートを削りだし,シートの裏面に和紙を貼り合わせてカットしてから潤滑剤に浸した後に,3回のプレス加工でコーン型及びドーム型振動板に成形するもので

    これだけ、工程を経るともとの素材は何でもいいような気がするのは、私だけ? 和紙だけでも成型できるのでわ。

    そういえば鋳鉄、陶器のスピーカーもあった。
    •  このスピーカーユニットの眼目は、天然木突き板仕上げのような、振動板の「木目」にあると思う。
       外観デザイナーか、営業が主導かな。
      親コメント
    • なんで木製振動板を使いたかったのか、については
      トピックに貼られている日本ビクターのプレスリリースと
      インプレスの記事 [impress.co.jp]を読むのが良いと思います。

      > 和紙だけでも成型できるのでわ。
      勿論パルプコーンもありますね。平たく言って和紙と同じです。
      紙では伝
      • ファインセラミックコーンとかマグネシウムリボンツィーターあたりのことでしたら、80年代ぐらいから割とメジャーでしたね。

        まあ、なんでもコーン紙代わりにするユニットも出て久しいですし。
        親コメント
      • >勿論パルプコーンもありますね。平たく言って和紙と同じです。
        >紙では伝搬速度が低く、定在波が発生するという難点があったが、
        >木製コーンではそれがクリアできる、というのが今回の話ですね。
        和紙なんかだと定在波を出さないように不均一にしたり出来るし、ど
  • 近所の国から (スコア:1, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2003年03月28日 14時46分 (#288509)
    木目印刷のスピーカーがこそーり発売される。

    #お約束なのでAC
  • by Anonymous Coward on 2003年03月28日 10時51分 (#288297)
    要するに経木をプレスしてコーンにしたわけですね。
    日本酒以外にもいろいろな液に浸けてプレスしてるので、
    音響特性は当然変わってくるのではないかと思いますが。
    カバ材の音響特性をそのまま生かすなら木地師による
    削り出しで作っていただきたいところ。
  • by Anonymous Coward on 2003年03月28日 13時43分 (#288470)
    木製振動版は世界初じゃないのは確実よ。 以前弱小メーカーさんが作っていたのを売ったもん。 なんで会社が危なくなると誇大するんだろう。 気持の問題なのかな~?
  • by Anonymous Coward on 2003年03月28日 16時20分 (#288562)
    「竹針」という古語を思い出してしまいました。

    #あんなもの、音がふやけるだけだ! といったマニアは誰だったか?
  • by Anonymous Coward on 2003年03月28日 16時26分 (#288563)
    これで木彫りのレコードを聞けば完璧ですね。
  • by Anonymous Coward on 2003年03月28日 19時03分 (#288706)
    もう全部、ブチルゴムとテフロンシートで制振ですね!(ぉ
  • by Anonymous Coward on 2003年03月28日 19時17分 (#288714)
    F●STEXやヤ●ハのホワイトコーンよりは紙っぽいチープな
    音にならないと思いますけど、なんかコーンにカビが簡単に
    生えそうっす。
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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